話題株ピックアップ【夕刊】(3):シーズメン、日本通信、新日本科学

注目
2018年8月16日 15時21分

■シーズメン <3083>  774円  +100 円 (+14.8%) ストップ高   本日終値

シーズメン <3083> [JQ]がストップ高。15日取引終了後、第三者割当増資による約6億円の資金調達を実施すると発表しており、これが好材料視された。投資事業有限責任組合デジタルアセットファンドに26万700株など計14先を引受先とする88万2800株の第三者割当増資を実施する。同社は7月11日、仕入れ先で特徴のあるブランドを多数契約しているピートと資本業務提携した。今回の調達資金はピートの商品仕入代金のほか、インターネットビジネス再構築のためのシステム購入費用、出店・改装費用などに充てる。発表を受けて、投資実行による成長加速に期待する買いが向かったようだ。

■日本通信 <9424>  149円  +16 円 (+12.0%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ

日本通信<9424>が急動意。同社は通信回線を借り受け通信サービスを行う仮想移動体通信事業者(MVNO)の草分けで、格安SIM事業を展開している。足もとの業績は苦戦しているものの、18年4~6月期は営業損益が1億6600万円の赤字と赤字幅を縮小させている。きょうは、16日付の日本経済新聞が「総務省は2019年7月から、割安な中古のスマートフォン(スマホ)を購入した消費者がどの通信会社でも選べる体制を整える。NTTドコモなど通信大手3社に、自社が販売したスマホを他社の通信網でも使えるようにする」と報じた。「SIMロック」の解除に伴い、同社のビジネスチャンスが広がるとの思惑が投機資金の流入を誘った。

■新日本科学 <2395>  536円  +52 円 (+10.7%)  本日終値  東証1部 上昇率2位

新日本科学 <2395> が急反騰。15日大引け後、早期収益改善を実現する目的で進めてきた米国事業の再編に進展があったことを明らかにしており、これを好感する買いが向かったようだ。まず、米国前臨床事業会社のSNBL USAを分社化し、新会社APSを設立する。このAPSにSNBL USAの前臨床事業(研究施設を除く)を移管したうえで、北米を拠点とする受託会社Altasciences グループにAPSの株式を有償譲渡することが決まった。APS株式譲渡の対価として、クロージング時に支払われる一時金に加え、SNBL USAが引き続き保有する研究施設について、APSと賃貸契約を締結する。クロージングの一時金と賃料は、10年間の総額で最低26億円から、APSの業績により増額されて最高50.4億円程度までが見込まれるという。クロージングは9月末を目標とし、これをもって米国事業再編はすべて完了する。

■ウォンテッドリー <3991>  2,434円  +198 円 (+8.9%)  本日終値

ウォンテッドリー<3991>が急伸。15日の取引終了後、18年8月期の連結業績予想について、売上高を16億2700万円から19億3700万円(前期比50.3%増)へ上方修正したことが好感された。新規有料企業数や提案販売が計画を上回るペースで推移し、オプション販売も好調に推移していることから予想を引き上げるという。なお、営業利益は1億9400万円(同3倍)、純利益は1億3400万円(同5.4倍)の従来見通しを据え置いている。

■ネオス <3627>  672円  +35 円 (+5.5%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

ネオス<3627>が高い。600円台前半から700円にかけてのもみ合いを続けていたが、右肩上がりの25日移動平均線との接触で株価は再動意含みとなっている。電子ブック閲覧ソフトやコンテンツなど携帯電話向けアプリ開発支援を祖業としていたが、最近は医薬業界や金融業界向けで需要を捉えるほか、新規事業として立ち上げた法人向けクラウドサービスも軌道に乗っている。独自のマッチングAIや画像認識技術を開発するなど技術力も高く、企業向けAIソリューションなどに成長性を内包している。18年2月期は営業損益が3億2300万円の赤字で、19年2月期は5000万円の黒字化を見込むが、ファンダメンタルズ面から株価は行き過ぎに買われているとの見方から空売りを呼び込んでいる点がポイント。東証信用残は10日申し込み現在で信用倍率0.87倍と売り長、日証金では株不足状態で逆日歩がついており、需給相場の様相を再び強める可能性がある。

■新田ゼラチン <4977>  822円  +36 円 (+4.6%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

新田ゼラチン <4977> が全般軟調相場に逆行し、大幅高に買われた。16日朝のテレビ東京系報道番組「Newsモーニングサテライト」で同社が取り上げられたことが手がかり材料視されたようだ。知られざる企業の魅力に迫る「コーポレートサーチ」コーナーで取り上げられ、同社のゼラチンが多くのコンビニ弁当に使用されていることや、再生医療の分野で利用されていることなどが紹介された。

■ITbook <3742>  513円  +18 円 (+3.6%)  本日終値

ITbook<3742>は大幅反発。同社は官公庁向けで強みを発揮するITコンサルティング企業で技術者派遣にも展開している。15日取引終了後、ITを活用したM&Aマッチングサイトの運営などを手掛ける子会社M&Aマックスを設立したことを発表。また、これに合わせ、ウェブアプリケーション開発事業などを展開するRINETの全株式を取得し子会社化(取得額は概算で1億80万円)することも発表しており、業容拡大への期待から投資資金を呼び込んだ。株価は前日にマドを開けて売られ年初来安値を更新した矢先だったが、値ごろ感からの追随買いも誘導した。

■プレミアグループ <7199>  3,830円  +70 円 (+1.9%)  本日終値

プレミアグループ<7199>が3日続伸、上場来高値を更新した。15日の取引終了後、パーク24<4666>が展開するクレジット決済サービス「タイムズペイ」で、本格的に営業連携を開始したと発表しており、これを好感した買いが入った。今回の営業連携は、プレミアグループが保有する全国の自動車販売店ネットワークを通じ、パーク24が提供するクレジットカード決済サービス「タイムズペイ」の導入促進を目的としたもの。低コストで導入/運用可能なクレジットカード決済サービスを自動車販売店に提供することで、自動車販売店の顧客満足度の向上や売り上げ単価の向上などに向けた支援を図るとしている。

■アクトコール <6064>  755円  -141 円 (-15.7%)  本日終値

アクトコール<6064>が急反落。15日の取引終了後、18年11月期の連結業績予想について、売上高を55億700万円から52億4400万円(前期比28.1%増)へ、営業利益を3億7800万円から2億4300万円(同25.7%減)へ、最終損益を1億1400万円の黒字から3億300万円の赤字(前期1億2500万円の黒字)へ下方修正したことが嫌気された。新規事業の収益改善の遅れに加えて、不動産開発事業で販売価格を見直したことによる利益率の悪化などが下方修正の要因としている。また、上期に減損損失や関係会社事業損失引当金繰入額を計上したことも響く。業績予想の下方修正に伴い、従来5円を予定していた期末一括配当を未定に修正したここともネガティブ視されている。なお、同時に発表した第2四半期累計(17年12月~18年5月)の連結決算は、売上高21億1100万円(前年同期比12.5%増)、営業利益1000万円(同54.1%減)、最終損益3億6400万円の赤字(前年同期1億3700万円の赤字)だった。

●ストップ高銘柄

ブランジスタ <6176>  1,039円  +150 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値

FVC <8462>  765円  +100 円 (+15.0%) ストップ高   本日終値

ETFS商品 <1684>  1,098円  - 円 (-) ストップ高買い気配   本日終値

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

山陽百貨店 <8257>  3,000円  -700 円 (-18.9%) ストップ安   本日終値

など、2銘柄

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