ボストンコンサルティンググループ、「ブロックチェーン技術は重大な欠点もある」【フィスコ・ビットコインニュース】

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2018年8月17日 17時07分

米国で経営コンサルティングを手がけるボストンコンサルティンググループ(BCG)は、16日に発表したレポート「商品取引におけるブロックチェーン技術使用のための真偽に関する検査」の中で、「商品取引においてブロックチェーン技術は大きな利点があるが、幾つかの面で重大な欠点もある」ことを指摘した。

BCGは以前より、「ブロックチェーンの経営戦略」というリサーチペーパーを発表するなどして、ブロックチェーンがビジネス環境に与える影響や、経営戦略においてブロックチェーンを活用する上での原則などをまとめている。

同社は16日発表のレポートの中で、「商品取引業者にとってブロックチェーン技術は万能薬だ」として、取引を高い透明性を保った状態で記録し、商品の追跡性を高め、また記録の改ざんが不可能であることにより不正行為を減らすなど、商品取引業界の運営方法を改善するだろうと解説している。

しかし、商品取引市場の非効率性に頼って利益を得ているような特定の取引業者にとっては、悪いニュースかもしれないと指摘。さらに、ブロックチェーンプラットフォームに切り替えるには高額な費用がかかり、また既存システムを徹底的に見直す作業を伴うこととなるだろう主張している。そのため、「上級管理職は事を進める前に、ブロックチェーンの利点と欠点を慎重に考える必要がある」と強調し、他にもブロックチェーンの普及について幾つかの苦言を呈している。

欠点を並べつつも、最後には「ブロックチェーンは全てのプレーヤーにとって正しい答えではないかもしれないが、同技術は非常に重要な役割を果たす可能性がある」と意見を述べ、「商品取引のより透明性が高くて効率的な市場への移行を促し、業界をけん引していく役割を果たすかもしれない」と、ブロックチェーンの未来に対して前向きなコメントでまとめた。

《HH》

提供:フィスコ

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