話題株ピックアップ【夕刊】(3):ホロン、ソレイジア、ツナグS

注目
2018年8月17日 15時20分

■リンナイ <5947>  8,310円  -110 円 (-1.3%)  本日終値

リンナイ<5947>が7日続落し連日の年初来安値を更新。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で投資判断「ニュートラル」を継続し、目標株価1万70円から8950円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、海外におけるタンクレス給湯器の普及による利益成長が期待できるが、株価の割安感が乏しいと指摘。業績については、これまで海外好調・国内苦戦という明暗が続いているが、19年3月期第1四半期は国内の苦戦がさらに深刻化しているほか、海外で利益構成比の高い中国が増益を確保したが同証券予想に及ばなかったとして、19年3月期の営業利益予想を355億円から325億円へ、20年3月期を同377億円から350億円へ下方修正している。

■ノーリツ <5943>  1,603円  -14 円 (-0.9%)  本日終値

ノーリツ<5943>が反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付で投資判断「アンダーウエート」を継続し、目標株価を1920円から1460円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券では、国内ガス機器市場の競争環境悪化で、中期的に利益成長は期待できないと判断。また、18年12月期は国内は単価、厨房分野の販売台数、海外は中国の売上高減額修正で、営業利益を75億円から49億円へ引き下げ、同様に19年12月期も同78億円から50億円へ、20年12月期も同75億円から49億円へ下方修正している。

■ホロン <7748>  1,458円  +300 円 (+25.9%) ストップ高   本日終値

ホロン<7748>が急反騰、連日の年初来高値更新。半導体電子ビーム検査装置を手掛け、世界的に旺盛な半導体設備投資需要を取り込み足もとの業績は絶好調、19年3月期営業利益は前期比3.2倍の3億8200万円を見込んでいる。しかも、第1四半期(4~6月)時点で既に3億6900万円と通期計画にほぼ肩を並べる水準に達しており、大幅な増額修正への期待が強い。PERも16倍台で利益変動率の高い業態を考慮すればむしろ割安で、信用買い残も枯れた状態にあることで株式需給面からも水準訂正高への思惑が膨らんでいる。

■ソレイジア・ファーマ <4597>  283円  +52 円 (+22.5%)  本日終値

ソレイジア・ファーマ<4597>が急騰。抗がん剤SP-02(一般名「ダリナパルシン」)について、コロンビアのHBヒューマン・バイオサイエンス社(ボゴタ)と南米地域における販売などの独占的権利に関してライセンス契約を締結したと発表しており、これが好感された。SP-02は、ソレイジアが米ジオファーム・オンコロジー社(マサチューセッツ州)から開発・商業科に関する全世界の権利を取得し、再発または難治性の末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)を対象疾患として開発を進めている開発品。日本では既にMeiji Seika ファルマ(東京都中央区)と独占的開発販売契約を締結しており、今回の契約は2つめの収益化を目的とする契約となるという。なお、今回の契約により、ソレイジアはHB社から契約一時金、開発進捗に応じたマイルストンおよび事業化以降のHB社の営業利益の一部(プロフィットシェア)を受領することとなるが、18年12月期業績への影響は軽微としている。

■ツナグS <6551>  1,328円  +214 円 (+19.2%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ

ツナグ・ソリューションズ <6551> が急伸。日本経済新聞の17日朝刊で「人材サービスのツナグ・ソリューションズは2021年9月期をメドに連結営業利益を今期予想比7倍の25億円程度に引き上げる計画だ」と報じられたことが買い材料視された。報道によると「小売りや外食産業向けに、アルバイトやパートの採用を代行する事業が伸びる。応募者の対応などで業務自動化ソフトを導入することで利益率を上げる」という。足元では14日に発表した18年9月期第3四半期累計(17年10月-18年6月)の連結経常利益が前年同期比22.1%減の1億9000万円だったことが嫌気され急落していたが、報道を受けて買い戻しが殺到した。

■ジェネレーションパス <3195>  548円  +80 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値

ネット通販サイトの運営などを手掛けるジェネレーションパス<3195>がストップ高。同社は16日取引終了後に、7月度の月次売上高(速報値)が7億500万円(前年同月比16.2%増)になったと発表。6月度(同18.7%増)に続き、2カ月連続で2ケタ増となったことが好感されたようだ。なお、17年11月~18年7月の累計売上高は65億6600万円と、前年の同期間に比べ13.0%増となっている。

■イード <6038>  1,084円  +150 円 (+16.1%) ストップ高   本日終値

イード<6038>がストップ高。16日の取引終了後、ブロックチェーンを用いて発行したトークンを軸にした、「ゲームを遊ぶことが価値になる社会」の実現に向け、テックビューロホールディングス(東京都千代田区)と実証実験を行ったと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同プロジェクトは、イードが運営するゲーム情報サイト「インサイド」および「Game*Spark」をベースにゲーム領域でのトークンエコノミー構築を目的としたもので、「ゲームを遊ぶことが価値になる社会」を目指し、ゲームのプレイ時間に応じてトークンをユーザーに付与するという。また、ゲームを購入する、ゲーム情報をシェアするなどの行為にもトークンを付与するとしている。なお、イードでは実証実験を受けて、今年9月にアプリをリリースし、プロジェクトを正式スタートさせるとしており、業績への貢献が期待されている。

■エイジア <2352>  1,355円  +104 円 (+8.3%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

16日、エイジア <2352> が発行済み株式数の1.54%にあたる7万株(金額で1億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月17日から8月31日まで。また、9月14日付で7万株の自社株を消却する。

■IBJ <6071>  548円  +34 円 (+6.6%)  本日終値  東証1部 上昇率7位

16日、IBJ <6071> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.49%にあたる100万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は8月23日から10月31日まで。

■JALCO <6625>  220円  +13 円 (+6.3%)  本日終値

JALCOホールディングス <6625> [JQ]が続急伸。10日大引け後に発表した決算と株主優待制度の導入を評価する買いが続いたようだ。低位株という足の軽さもあり、158円だった10日終値から本日高値231円まで46.2%も上昇、一気に15年2月以来の高値圏に浮上している。19年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は9200万円の黒字(前年同期は1800万円の赤字)に浮上して着地。貸出金利息、不動産賃貸収入がともに急拡大し、売上高が前年同期比3.3倍に膨らんだ。不動産賃貸事業の増加に伴い、減価償却費が増加したものの、増収効果で吸収した。上期計画の1億4000万円に対する進捗率は65.7%に達しており、業績上振れも期待できる状況にある。また、導入を決めた株主優待制度では、18年9月末時点で1000株以上を保有する株主に対し、保有株数に応じて3000円から2万円のクオカードを贈呈する。

●ストップ高銘柄

明治機械 <6334>  336円  +80 円 (+31.3%) ストップ高   本日終値

中村超硬 <6166>  1,741円  +300 円 (+20.8%) ストップ高   本日終値

日本テレホン <9425>  526円  +80 円 (+17.9%) ストップ高   本日終値

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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