話題株ピックアップ【夕刊】(1):十八銀、パーソルHD、共立メンテ
■十八銀行 <8396> 350円 +25 円 (+7.7%) 本日終値 東証1部 上昇率9位
十八銀行<8396>が大幅高。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「長崎県での地方銀行再編をめぐり、公正取引委員会は23日、親和銀行を傘下に置くふくおかフィナンシャルグループ(FG)と十八銀行の統合を認めることを決めた」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。両社は16年2月に経営統合に関して基本合意したと発表。その後、統合の実現に向けて協議・検討を進めてきた。今回の報道で19年4月予定の統合に向けてまた一歩前進したとの見方が台頭しているようだ。なお、東和銀行<8558>、百五銀行<8368>など他の地方銀行にも再編思惑の買いが入った。
■富士ソフト <9749> 5,120円 +295 円 (+6.1%) 本日終値
富士ソフト<9749>が大幅続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が23日付で、投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を5050円から5550円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、「機械制御系(FA制御など)および自動車関連の組み込みソフトウェアを牽引役とする持続的な成長」を予想。また、16年12月期第3四半期以降概ね2ケタの受注増が続き、受注モメンタムはセクタートップ水準であるとして、18年12月期営業利益予想を117億円から119億円へ、19年12月期を同130億円から135億円へ、20年12月期を同140億円から146億円へ上方修正している。
■パーソルHD <2181> 2,400円 +117 円 (+5.1%) 本日終値
パーソルホールディングス<2181>が続伸。この日の日刊工業新聞で「RPA(ソフトウエアロボットによる業務自動化)事業を加速する」と報じられており、業績への貢献を期待した買いが入った。記事によると、RPA導入を考える企業に支援や研修サービスを提供するほか、自社グループでも社内業務にRPAを使い業務の効率化などを進めるとしている。RPAを導入する企業が増加していることを背景に、サービスを強化することで需要の取り込みを図る方針のようだ。
■共立メンテナンス <9616> 5,170円 +230 円 (+4.7%) 本日終値
共立メンテナンス <9616> が6日続伸。日本経済新聞が24日付で「共立メンテナンスの2019年3月期は、ホテル事業の営業利益が前期比15%増の82億円となり、寮事業の営業利益(3%増の78億円)を初めて超える見通しだ」と報じたことが刺激材料となったもよう。報道によると「インバウンド(訪日外国人)需要を取り込み、ビジネスホテル『ドーミーイン』などの稼働が高水準で推移する。客室単価の引き上げも採算を改善する」という。増加する訪日客を取り込み、持続的な利益成長を続けるホテル事業による業績底上げに期待する買いが向かったようだ。
■リゾートトラスト <4681> 1,797円 +77 円 (+4.5%) 本日終値
リゾートトラスト <4681> が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が23日付で同社の投資判断を「Hold(中立)→Buy(買い)」に引き上げ、目標株価を2500円→2600円に増額したことが買い材料視された。決算発表後の株価下落を踏まえ、投資判断を引き上げた。リポートでは、19年3月期第1四半期の会員権契約は、日経平均株価上昇による資産効果などで前年同期比増加、第4四半期(1-3月)に繰延利益を一括計上予定のラグーナベイコートなど堅調であると指摘。また、今後もシステム刷新による顧客情報の一元化、ポイント制の導入によるクロスセル強化などが期待できると報告している。
■朝日インテック <7747> 4,055円 +140 円 (+3.6%) 本日終値
朝日インテック<7747>が反発。東海東京調査センターが23日付で投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を4600円から5000円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。19年6月期業績予想について会社計画の営業利益は145億円(前年比5.8%増)だが、同センターでは148億円(同7.5%増)を予想。基幹系システムの導入など設備投資に伴う減価償却費の増加により前回予想を下方修正するが、国内外でメディカル製品の伸びが続き会社予想を上回ると見込む。続く20年6月期および21年6月期は、米国市場発の新製品などの開発・投入効果や、循環器系に加え、末梢血管系、脳血管系、腹部血管系などのシェアアップにより収益拡大が続くと予想しており、2ケタ営業増益を見込んでいる。
■LITALICO <6187> 2,210円 +75 円 (+3.5%) 本日終値
LITALICO<6187>が続伸。中央省庁や地方自治体で障がい者雇用の水増し問題が続出していることを受けて、厚生労働省では中央省庁の実態を28日に発表し、さらに都道府県などを対象に全国調査を実施する検討に入ったと伝わっているが、これを受けて障がい者の就労支援を行う同社には事業機会の拡大の思惑が働いているもよう。また、就労希望の障がい者への職業訓練などを提供するウェルビー<6556>などにも物色が波及した。
■不二家 <2211> 2,364円 +80 円 (+3.5%) 本日終値
不二家<2211>が3日続伸。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「洋菓子事業の営業損益が2021年12月期に黒字転換する見通しだ」と報じられており、実現すれば19期ぶりの黒字転換となることが好材料視されたようだ。記事によると、不採算店舗の削減に加えて、スーパーやコンビニ向けなどに商品の販路を拡大して収益力を高める方針だという。また、不採算店舗の閉鎖なども寄与するとしている。
■リクルート <6098> 3,433円 +105 円 (+3.2%) 本日終値
リクルートホールディングス<6098>は3連騰。13日につけた3355円を上回り上場来高値更新を果たしている。5月以降は機関投資家とみられる買いが断続的に流入、上値の重い日経平均とは対照的に次第高の展開をみせている。買い人気の背景にあるのは好調な業績だ。国内では旺盛な企業の求人需要を背景に人材派遣が想定以上に好調なペースで推移、海外の事業再編も利益率改善をもたらしている。また、米国でオンライン求人検索サイト「インディード」が好調を持続して収益押し上げに貢献している。19年3月期営業利益は前期比9.5%増の2100億円を会社側では計画するが保守的で上方修正期待が高まっている。
■マニー <7730> 4,815円 +130 円 (+2.8%) 本日終値
マニー<7730>が4日続伸。23日の取引終了後、株主優待制度を変更すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。現行制度では8月31日時点で3単元(300株)以上かつ1年以上継続保有の株主に対して一律で3000円相当のクオカードを贈呈していたが、変更後は3000円のクオカードまたは日本赤十字社へ3000円の寄付とした。
株探ニュース