話題株ピックアップ【夕刊】(1):アドベンチャ、ソースネクス、エクストリム
■アドベンチャー <6030> 9,380円 +1,020 円 (+12.2%) 本日終値
アドベンチャー<6030>が急反発。同社は29日、航空券予約販売サイト「skyticket」の28日の国内航空券申し込み件数が1万6131件、申し込み金額が5億5259万8180円となり、ともに会社設立後の過去最高になったと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。なお、以前の最高申し込み件数および最高申し込み金額は、今年1月25日に記録した1万2878件、4億1332万2480円だった。
■ソースネクスト <4344> 984円 +64 円 (+7.0%) 本日終値 東証1部 上昇率8位
ソースネクスト<4344>が続急伸、実質上場来高値を更新した。世界的にサイバー攻撃への対応が重要課題となるなか、同社はセキュリティー関連として注目され、同社が手掛ける「ZEROウイルスセキュリティ」はマーケットの高評価が定着している。通訳機「ポケトーク」も東京五輪を控え需要拡大が見込まれており、74言語対応のポケトーク次世代モデルの発売も目前。また前日引け後には、IoT製品の製造や品質管理業務などを受託するジェネシスホールディングス(東京都千代田区)の株式を取得することを発表、これに伴う業容拡大効果への期待なども株高を後押しした。
■エクストリーム <6033> 11,810円 +740 円 (+6.7%) 本日終値
エクストリーム<6033>は荒い値動き。前日に1500円高と値幅制限いっぱいに買われていたが、きょうは寄り付き高く始まった後、次第に水準を切り上げ前日の値幅を上回る1500円強の上昇をみせた。今月17日につけた1万2320円を払拭し上場来高値圏に再浮上、動意前の7月末から既に7倍以上に大化け。ただ、最高値更新後に急速に伸び悩んだ。同社はスマートフォンゲーム開発企業への技術人材の派遣や受託開発などを手掛けるが、発行株数が250万株強と品薄で急騰性が強く、中国でiOS版の配信が開始されたスマホゲーム「ラングリッサー」のロイヤルティー収益を見込んだ買いが、大相場の発火点となった。市場では「個人の短期資金がデイトレード目的で参戦している」(国内ネット証券)という。
■アジアパイル <5288> 906円 +55 円 (+6.5%) 本日終値
アジアパイルホールディングス <5288> が急伸し、年初来高値を更新した。株価は決算発表翌営業日の13日に約3年ぶりの高値897円まで上昇したあと調整局面にあったが再び騰勢を強めている。第1四半期(4-6月)決算で売上高、経常利益ともに四半期ベースの過去最高を更新したことが株価上昇の背景となっている。同社は建設基礎工事に使うコンクリートパイルで国内2位のシェアを誇る。4-6月期は国内で前期に着工した大型工事の完工が集中したうえ、旺盛なコンクリートパイル需要を背景にベトナム子会社の業績も好調に推移し、売上高222億円(前年同期比19.7%増)、経常利益14.6億円(同3.3倍)と業績高変化を遂げた。
■トクヤマ <4043> 3,480円 +165 円 (+5.0%) 本日終値
トクヤマ<4043>が大幅高。29日の取引終了後、徳山製造所(山口県周南市)において、高純度窒化アルミニウム粉末の需要増に対応するため製造設備の増強を決定したと発表しており、これを好感した買いが入った。高純度窒化アルミニウム粉末は、放熱市場での需要拡大が見込まれていることから、製造設備を増強することで事業拡大を図るのが狙い。今回の増強により、生産能力は40%増強されることになるという。なお、営業運転の使用開始は20年4月を予定している。
■SECカーボン <5304> 16,700円 +770 円 (+4.8%) 本日終値
SECカーボン<5304>が大幅続伸。今月10日に1万8950円の年初来高値に買われた後、急速な調整を入れたが25日移動平均線近辺で底入れ反転し戻り足を強めている。同社は黒鉛電極の大手メーカーであり、電炉向けで高水準の需要を捉えている。中国が政府主導で鉄鋼生産の削減を進める一方、自国内で鋼材需要を取り込んだことで、アジア地域全体の鋼材需給が一気に引き締まった。鉄鋼業界は数量増効果と鋼材価格の引き上げでダブルメリットを享受しており、つれて鉄鋼向け耐火物を手掛ける企業にも収益恩恵が及んでいる。黒鉛電極では、同社以外に業界トップの東海カーボン<5301>や日本カーボン<5302>、昭和電工<4004>などもフォローの風を受け、株価も上値指向にある。
■ネットワンシステムズ <7518> 2,510円 +107 円 (+4.5%) 本日終値
ネットワンシステムズ<7518>は5連騰。通信ネットワーク環境の構築で優位性を持ち、ソリューションサービス提供や、セキュリティーを重視したクラウド基盤システムを展開しており、あらゆるものをオンライン化するIoT全盛時代に向け活躍期待が大きい。工場のIT化投資ではIoTに対応したネットワーク接続が必須となり、巨額のインフラ投資需要が発現する。同社は足もとの業績も好調で、19年3月期営業利益は前期比34%増の110億円を見込む。20年3月期もクラウドの保守や運用など好採算案件が牽引し2ケタ成長が有力視されている。
■加藤製作所 <6390> 3,355円 +80 円 (+2.4%) 本日終値
加藤製作所<6390>が4日続伸。同社はきょう午前11時に、建設用クレーンや油圧ショベルなどの販売を手掛ける子会社をオランダに設立したと発表。今後の欧州での展開などが期待されたようだ。子会社の設立は、欧州での営業・技術サポートを強化し、オランダを含め欧州全域へ販路を拡大することが主な目的。なお、業績への影響は軽微と見込んでいるが、今後業績に重大な影響を与えることが判明した場合には速やかに公表するとしている。
■技研製作所 <6289> 2,511円 +59 円 (+2.4%) 本日終値
技研製作所<6289>が高い。新日鉄住金<5401>はきょう、技研製作所と共同開発した「ジャイロプレス工法」が高知海岸の地震津波対策に採用されたと発表。南海トラフ地震を想定した大規模な津波対策として初の採用事例となることから、株価の刺激材料となったようだ。「ジャイロプレス工法」は、自走式回転圧入機「ジャイロパイラー」により先端ビット付き鋼管杭を列状に次々と回転切削圧入し、河川護岸や道路擁壁などの壁構造物や基礎構造物などを構築する工法。低振動・低騒音かつ省力化とともに、工期の短縮やコスト削減を図ることができるといった特長がある。
■ISID <4812> 3,940円 +90 円 (+2.3%) 本日終値
ISID<4812>が反発。東海東京調査センターが29日付で、投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を3700円から4500円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。上期決算で営業利益が前年同期比21.3%増となったことに加えて、金融業顧客向け大型案件受注を考慮し、18年12月期業績予想を若干上方修正。19年12月期以降も増益を見込んでいる。
株探ニュース