話題株ピックアップ【夕刊】(2):国際石開帝石、ミロク情報、ソニー

注目
2018年8月30日 15時15分

■シーイーシー <9692>  2,448円  +36 円 (+1.5%)  本日終値

シーイーシー<9692>が続伸し新高値。同社は、独立系のシステム・インテグレーター(SI)で業績は拡大基調にある。「米中貿易戦争などの影響が少ないSI業界の好業績銘柄として着実な買いが入っている」(市場関係者)という。製造現場のデジタル化を推進するスマートファクトリー事業などが好調で、6月に第2四半期(2~7月)の連結営業利益の予想は19億4000万円から23億5000万円に増額修正された。ただ、19年1月通期見通しは据え置かれており、来月に予定されている第2四半期決算での通期業績の見直しも期待されている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,225.5円  +17.5 円 (+1.5%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>が続伸。29日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近10月物が前日比0.98ドル高の1バレル69.51ドルと上昇した。米国の石油在庫統計が予想を下回り減少したことから、需給の引き締まりが期待された。WTI価格は70ドルに接近しており国際帝石などには見直し買いが入った。

■ミロク情報サービス <9928>  2,521円  +35 円 (+1.4%)  本日終値

ミロク情報サービス<9928>が高い。29日に「ブリッジインターナショナル」が東証マザーズへの株式上場(IPO)の承認を受けた。これを受け同社の大株主となっているミロク情報の保有株の含み益拡大を期待した買いが入った。ブリッジインターナショナルはインサイドセールス(電話やWebなどの非対面営業)に関するアウトソーシング受託業務を主軸にした法人営業改革支援を行っており10月3日に新規上場する。目論見書によると、ミロク情報はブリッジインターナショナルの18万株(持ち株比率11.0%)を保有する第2位の株主となっている。

■JVCケンウッド <6632>  316円  +4 円 (+1.3%)  本日終値

JVCケンウッド<6632>が続伸。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2018年4~9月期の連結営業利益(国際会計基準)は前年同期比25%増の30億円程度になりそうだ」と報じられており、足もとの業績堅調観測を好材料視した買いが入った。記事によると、主力のカーエレクトロニクス事業で自動車メーカー向けの受注が伸びていることに加えて、ドライブレコーダーの国内販売が好調だという。また、8月上旬に発売したサザンオールスターズのベストアルバムも収益に貢献するとしている。

■池田泉州HD <8714>  392円  +4 円 (+1.0%)  本日終値

池田泉州ホールディングス<8714>が続伸。29日の取引終了後に自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回発表した自社株買いでは、上限を30万株(発行済み株数の0.10%)、または1億2000万円としており、取得期間は8月30日から来年3月29日まで。同社が発行する新株予約権の行使に対応するためとしている。

■ソニー <6758>  6,344円  +52 円 (+0.8%)  本日終値

ソニー<6758>は5日続伸、連日の年初来高値更新となった。時価は2007年7月以来11年ぶりの高値圏に浮上している。米国ではハイテク株主導の強気相場が繰り広げられており、東京市場でもリスク許容度の高まった海外資金が主力輸出株に流入している。そのなか、同社はゲーム部門が自社ソフト中心に売り上げを伸ばし足もとの業績が好調に推移するほか、将来的にイメージセンサーなどがIoT社会の進展に伴い活躍余地を内包し、日本株見直しの象徴として買われている。市場では「今週に入ってからの買いは明らかに外国人が主体。前日あたりから、これに個人の短期売買も相乗りしている。8月に入り国内外の証券会社が軒並み目標株価を引き上げていることで、上げ賛成的なムード(買い安心感)があることも強み」(国内準大手証券)としている。

■エーザイ <4523>  9,820円  +56 円 (+0.6%)  本日終値

エーザイ<4523>が続伸。同社は29日、韓国の販売子会社がマルチキナーゼ阻害剤「レンビマ」について、単剤での「切除不能な肝細胞がん」に対する一次治療薬として韓国食品医薬品安全処から承認を取得したと発表。今回の承認は、アジアで日本に続く承認となり、韓国では肝細胞がんの全身化学療法の一次治療薬として約10年ぶりの新たな治療薬の創出となる。なお、同社と米製薬大手メルクは今年3月に「レンビマ」のグローバルな共同開発および共同販促を行う戦略的提携で合意しており、両社は今年中に韓国での「レンビマ」の共同販促を開始する予定だとしている。

■デジタルガレージ <4819>  3,830円  -140 円 (-3.5%)  本日終値

29日、デジタルガレージ <4819> がユーロ円建て新株予約権付社債(CB)を発行し、250億円を調達すると発表したことが売り材料視された。転換価格は5558円。発行済み株式総数に対する潜在株式数の比率は9.53%になる見込みで、将来的な株式価値の希薄化や株式需給の悪化を警戒する売りが向かった。同時に発行済み株式数(自社株を除く)の3.07%にあたる145万株(金額で50億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したがこちらへの反応は限定的となった。

■JMC <5704>  4,530円  +700 円 (+18.3%) ストップ高   本日終値

JMC<5704>がストップ高。同社は29日、「第1種医療機器製造販売業」の許可を取得したと発表。今後の展開などが期待されているようだ。同社はこれにより、既に取得済みの「医療機器製造業」および「高度医療機器販売業・貸与業」とあわせて、一般医療機器から高度管理医療機器まで、すべての医療機器の設計・開発・製造・薬事申請・販売を一貫してできるようになる。

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