話題株ピックアップ【夕刊】(3):文教堂GHD、リネットJ、アエリア

注目
2018年8月30日 15時20分

■文教堂GHD <9978>  389円  +52 円 (+15.4%) 一時ストップ高   本日終値

文教堂グループホールディングス<9978>が一時ストップ高。この日朝のNHKニュースで「ノーベル文学賞のことしの発表が選考組織のスキャンダルで見送られたことを受けて、スウェーデンの文化人などが1年限定で新たな文学賞を独自に創設し、最終候補のひとりに村上春樹さんが選ばれた」と報じており、大手書店チェーンの同社に売り上げ増の思惑が働いたようだ。ノーベル文学賞については、選考委員の家族のセクハラ問題をきっかけに、利益相反や受賞者氏名の漏えいなどの指摘が相次ぎ内紛が激化し、今年の受賞者の発表は見送られることになっている。これを受けて、スウェーデンのジャーナリストや作家などが中心となって新たな文学賞を創設しており、この最終候補4人に村上春樹氏が選ばれているという。

■ビジ太田昭 <9658>  2,288円  +265 円 (+13.1%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ

ビジネスブレイン太田昭和 <9658> が急騰。29日大引け後、19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の3億円→6億円に2.0倍上方修正。従来の43.8%減益予想から一転して12.4%増益見通しとなったことが買い材料視された。値上げ効果や品質改善などが奏功し、コンサルティング・システム開発事業の採算が上向くことが寄与。マネージメントサービス(BPO)事業でRPAの活用による生産性や費用構造の改善が進むことも上振れに貢献する。なお、通期の経常利益は従来予想の12億円(前期は11.3億円)を据え置いた。

■リネットJ <3556>  913円  +91 円 (+11.1%)  本日終値

リネットジャパングループ<3556>が急騰。売買高急増でファンド系資金とみられる買いが観測され、個人投資家の短期売買と合わせ全員参加型相場の様相を強めている。同社はネット専業のリユース品売買事業を手掛けており、小型家電リサイクルでも実績が高い。小型家電リサイクルでは東京五輪のメダル作成プロジェクトに参画、不要なパソコンに含まれるレアメタルなどの希少金属抽出で“都市鉱山”関連としての側面を持つ。また、リユース売買事業では、中古スマートフォンの売買活発化に期待が大きい。今後、中古スマホにもSIMロック解除が義務付けられる方向にあり、総務省は来夏にも割安な中古スマホを購入した消費者が、どの通信キャリアでも選べる体制を整える方針にあり、同社にとって追い風となる。さらに、同社は海外展開にも余念がない。成長著しいカンボジアへの投資を積極推進しており、今後の成長力の糧として注目されている。

■サイバーリンクス <3683>  1,194円  +117 円 (+10.9%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

サイバーリンクス<3683>が高い。同社は29日、経済産業省の「産業データ共有促進事業費補助金」の対象事業で、インテージホールディングス<4326>のグループ会社が採択事業者となって取り組む「統合商品マスター」の構築事業に参画すると発表。「商品マスター」とは、商品に付帯する各種情報を集約した基本情報。今回の取り組みでは、商品の購買・利用データといったビッグデータを取り扱う事業者に、さまざまな商品分野や属性情報の項目をカバーした統合商品マスターをワンストップで提供し、データ利活用の促進を図る。サイバーリンクスは、流通業界で利用する標準的な商品画像を規格化して提供する「商品画像データベース事業者」として参画する。

■サニーサイドアップ <2180>  1,045円  +90 円 (+9.4%)  本日終値

29日、東証がサニーサイドアップ <2180> [JQG]を9月5日付で東証2部に市場変更すると発表したことが買い材料視された。知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■エンバイオH <6092>  1,160円  +84 円 (+7.8%)  本日終値

エンバイオ・ホールディングス <6092> [東証M]が大幅続伸。29日大引け後、中国子会社の恩拜欧が中科核潤と土壌修復事業で技術協力契約を締結したと発表しており、業績への寄与に期待する買いが向かった。中科核潤は水処理、固形廃棄物処理、土壌修復事業を展開する中国企業。今回の技術協力契約を通じ、恩拜欧は中科核潤が陜西省など中国北西部6省と内モンゴル自治区で受注する土壌修復工事にかかわるコンサルティングや工法設計、監理のほか、提案した工法で用いる浄化設備機器などの供給を行うとしている。

■アエリア <3758>  1,080円  +77 円 (+7.7%)  本日終値

アエリア<3758>が後場一段高。同社はきょう、子会社リベル・エンタテインメントのイケメン役者育成ゲーム「A3!(エースリー)」繁体字版の配信を開始したと発表。これが期待材料となったようだ。「A3!」は、劇団の主宰兼総監督となり、イケメン劇団員をキャスティングして青春ストーリーが楽しめるゲーム。繁体字版の配信地域は台湾、香港、マカオで、小萌科技(本社:台湾)を通じてリリースしている。

■アクロディア <3823>  346円  +17 円 (+5.2%)  本日終値

アクロディア<3823>が反発。29日の取引終了後、サッカー日本代表チームオフィシャルライセンスソーシャルゲーム「サッカー日本代表2020ヒーローズ」の配信に向けた事前登録を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同ゲームは、長友佑都選手や本田圭佑選手、大迫勇也選手など55人の実名および実写サッカー日本代表が登場するソーシャルゲーム。11年にサービスを開始し、累計200万人以上のユーザーに楽しまれている人気シリーズの最新版で、「ゲソてんbyGMO」で事前登録を行っているという。

■ミクニ <7247>  733円  +13 円 (+1.8%)  本日終値

ミクニ<7247>は続伸。同社は、2輪用と4輪用の電子制御燃料噴射装置や吸排気系部品を主力とする自動車部品メーカーで、スズキ<7269>やヤマハ発動機<7272>が主な販売先。注目なのは、20年ぶりにフルモデルチェンジして、今年7月に発売したばかりのスズキの「新型ジムニー」に、購入予約が殺到して、納車まで1年待ちの大人気となっている点。当初の国内販売目標台数は、年間1万5000台だが、増産の可能性もあり、ミクニのビジネスチャンス拡大にもつながりそうだ。19年3月期の連結業績を、売上高1162億円(前期比12.0%増)、営業利益43憶円(同4.4%増)と予想している。株価指標面ではPER9倍台、PBR0.7倍台と超割安水準にある。

●ストップ高銘柄

アイサンテクノロジー <4667>  3,445円  +503 円 (+17.1%) ストップ高   本日終値

Mipox <5381>  553円  +80 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値

田岡化学工業 <4113>  4,840円  +700 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値

ALBERT <3906>  10,500円  +1,500 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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