話題株ピックアップ【夕刊】(1):日特建、スタートトゥ、グレイス

注目
2018年9月3日 15時12分

■日特建設 <1929>  741円  +83 円 (+12.6%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ

日特建設<1929>が急騰。前週末31日取引終了後、同社に対しエーエヌホールディングス(東京都千代田区)がTOB(株式公開買い付け)を実施することを発表、連結子会社化を目指す方針で、これを手掛かり材料に投資マネーが流入した。TOB価格は1株780円で31日終値を20%上回る水準(買い付け期間はきょうから10月17日まで)でこれにサヤ寄せする展開となった。

■スタートトゥデイ <3092>  4,025円  +195 円 (+5.1%)  本日終値  東証1部 上昇率4位

スタートトゥデイ<3092>が反発。同社は8月31日に、子会社の投資ファンドを通じて、シンガポールのピクシーボに出資したと発表。ピクシーボは、ユーザー情報をもとに最適なサイジング提案を行うソフトウェアをはじめとした、ファッションECサイト運営にまつわるさまざまな課題を解決するサービスを開発している企業。スタートトゥデイは資金提供とあわせて営業支援などを行い、ピクシーボの事業価値向上を積極的に図るとしている。

■グレイステクノロジー <6541>  2,736円  +116 円 (+4.4%)  本日終値  東証1部 上昇率9位

グレイステクノロジー<6541>が5連騰。同社は工作機械業界向けなどを中心にマニュアル制作の受託やマニュアル管理・導入支援などを展開、高水準の需要を捉えている。16年3月期以降2ケタ増収で営業利益段階からの大幅増益基調を継続、19年3月期は前期比2割増益の5億円を予想しているが、市場では上方修正の可能性が意識されている。前週8月27日に東証マザーズから東証1部に市場変更、TOPIX連動型ファンドなどの組み入れの動きが見込まれるなか、上げ足を加速させている。

■ソースネクスト <4344>  1,010円  +34 円 (+3.5%)  本日終値

ソースネクスト<4344>が上値指向。「ZEROウイルスセキュリティ」が好評で多方面から引き合いが旺盛、国策として政府が取り組んでいるサイバーセキュリティー関連の一角としてビジネスチャンスが期待されている。また、翻訳端末「ポケトーク」も株価刺激材料としてマーケットの注目度が高い。今月は74言語対応のポケトーク次世代モデルも発売される。同商品は8月31日に、独・ベルリンで開催中の国際コンシューマ・エレクトロニクス展示会「IFA2018」のイベントにおいてInnovaitionAwardのモバイルコンピューティング部門を受賞している。

■メタップス <6172>  2,672円  +78 円 (+3.0%)  本日終値

メタップス<6172>が続伸。同社はきょう、子会社のpringが提供しているお金コミュニケーションアプリ「pring(プリン)」が、りそなホールディングス<8308>傘下の3行(りそな銀行、埼玉りそな銀行、近畿大阪銀行)との接続を開始したと発表。利便性向上によるユーザー数の拡大などが期待されているようだ。「pring」は、お金を「おくる、もらう、はらう、チャージ、口座に戻す」をすべて無料で完結できるアプリ。同社ではさらなる利便性向上に向け、今後も外部連携の強化や独自性の高いさまざまなキャンペーンを展開する予定だとしている。

■あさひ <3333>  1,482円  +40 円 (+2.8%)  本日終値

あさひ<3333>が反発。午後1時ごろに発表した8月度の月次営業速報で、既存店売上高が前年同月比5.2%増となり、2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。猛暑の影響などで客数は同3.1%減とマイナスが続いたが、客単価が同8.6%増と堅調を保ったことが寄与した。なお、全社売上高は同9.2%増だった。

■日本航空 <9201>  4,113円  +108 円 (+2.7%)  本日終値

JAL<9201>は全体軟調相場のなかマドを開けて買われ4日続伸、5日・25日移動平均線のゴールデンクロス目前で安値圏もみ合いを上放れてきた。原油価格の上昇基調が続いているが、前週末にWTI原油先物価格が反落したとで、原油価格と株価が逆相関関係にある同社株には足もと追い風要因となっている。また、同社は旅客システムをAI化投資により刷新しており、これが業務効率を格段に高め利益が急改善している。19年3月期営業利益は前期比4%減益を見込んでいるが、一転増益の可能性を指摘する声も出るなか、空売りの買い戻しや押し目買いが観測されている。

■リミックスポイント <3825>  1,098円  +27 円 (+2.5%)  本日終値

リミックスポイント<3825>が全体悪地合いのなか上値指向。前週末は目先筋の利益確定売りに押し目を形成したが、8月16日の安値874円を底値に一貫した戻り足を形成している。2016年に仮想通貨事業に進出し子会社を通じてビットコインなど仮想通貨サービスを展開している。仮想通貨業界はコインチェックの巨額流出事件で逆風が強いが、同社はサッカー選手の本田圭佑氏を仮想通貨交換所のイメージキャラクターに採用し話題性を提供するなど前向きで、口座数拡大が続くなかで見直し買いが流入している。出来高流動性は東証2部銘柄のなかでも異彩を放ち、東証1部市場変更に向けた思惑も漂う。

■ツルハホールディングス <3391>  13,010円  +320 円 (+2.5%)  本日終値

ツルハホールディングス <3391> が5日ぶりに反発。同社は8月31日、月次営業速報を発表。8月の既存店売上高は前年同月比3.3%増だったと発表しており、これを好材料視する買いが向かったようだ。既存店売上高の前年比プラスは17ヵ月連続になる。客数が1.2%増と増加に転じたほか、客単価は2.1%増と上昇が続いた。なお、前期に子会社化した杏林堂薬局の上積み効果などで全店売上高は前年同月比24.8%増に拡大している。

■ベネフィット・ワン <2412>  3,225円  +50 円 (+1.6%)  本日終値

ベネフィット・ワン<2412>が3日ぶりに反発。1日付の日本経済新聞で「2020年3月期をめどに海外事業の営業損益を黒字にする計画だ」と報じられており、全体業績への貢献を期待した買いが入った。記事によると、シンガポールやインドネシアの拠点で会員企業を増やすという。同社は12年に上海子会社を設立し本格的に海外事業に乗り出したが、前期は3億1900万円の赤字だった。

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