明日の株式相場見通し=貿易摩擦問題で買い手控え、台風被害も懸念材料に

市況
2018年9月5日 17時20分

あす(6日)の東京株式市場は、米中貿易摩擦問題への警戒感や、新興国経済の先行き不透明感などが重荷となることから、引き続き買い手控えムードが支配する展開となりそうだ。日経平均はきょうまで4日続落したものの、合計の下落幅は288円にとどまっており、押し目買い機運は顕在化していないようだ。

市場関係者からは「国内のマイナス材料として、関西国際空港の閉鎖など台風21号の被害による経済面での打撃波及が、株価の先行きにも不透明を増している。最も懸念されているのが、関西国際空港の閉鎖などに伴う外国人訪日旅行者の減少で、インバウンド需要を後退させる可能性もある。きょうは、火災発生や関西国際空港の連絡橋へのタンカー衝突などの被害を受けた南海電気鉄道<9044>や、インバウンド需要が収益に与える影響が大きい化粧品株が売られる展開となった」との見方が出ていた。

5日の東京株式市場は、売り優勢で日経平均は2万2600円を下回って引けた。一時、前日終値近辺まで戻す場面もあったが、買いが続かず終盤は崩れ足となった。日経平均株価終値は、前日比116円07銭安の2万2580円83銭と4日続落した。

日程面では、ベビー・子供服の企画販売を手掛けるナルミヤ・インターナショナル<9275>が東証2部に、主にモバイル広告を掲載した無料スマートフォンアプリの提供、IoT技術を導入したスマートホステル「&AND HOSTEL」を共同運営するand factory<7035>が東証マザーズ市場にそれぞれ新規上場する。

このほかに、8月の車名別新車販売台数・輸入車販売台数に注目。海外では、米政府の対中2000億ドル相当の追加関税に関する意見募集期限、米8月のADP雇用統計、米8月のISM非製造業景況感指数、米7月の製造業受注が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

プレミアム会員限定コラム

お勧めコラム・特集

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
株探プレミアムとは

日本株

米国株

PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.