【↓】日経平均 大引け| 5日続落、米ハイテク株安や地震被害の影響を警戒 (9月6日)

市況
2018年9月6日 16時12分

日経平均株価

始値  22458.97

高値  22535.34(09:31)

安値  22416.63(09:03)

大引け 22487.94(前日比 -92.89 、 -0.41% )

売買高  12億8036万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆2328億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は5日続落、米ハイテク株安や台風・地震被害の影響を警戒

2.北海道で発生した大地震を嫌気、 引き続き米通商政策への懸念もくすぶる

3.日経平均は寄り後早々に安値をつけ戻り足に転じるも、上値の重さを露呈

4.後場は上海、香港株の下げで投資家心理悪化、2万2500円割れで着地

5.東証1部全体の7割強が値を下げ、業種別でも33業種中31業種が下落

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは22ドル高と4日ぶりに反発した。ハイテク株が売られる一方、キャタピラーや消費関連株の上昇で指数を下支えした。

東京市場では、終始売り優勢の展開。日経平均株価は寄り後早々にきょうの安値をつけた後は下げ渋ったものの、買いはまばらで戻り切れず下落基調が続いた。

6日の東京市場は前日の米国株市場はNYダウが小幅高も、ハイテク株比率の高いナスダック指数は大きく下落、これに追随してリスク回避の売りに押された。米中貿易摩擦を中心とする米国の通商政策に対する警戒感に加え、関西では台風被害の爪あとが残るなか、本日未明に北海道で震度7の地震が発生、これが買い手控えムードを助長している。朝安後はいったん戻り足に転じたものの買い戻し主体で実需の買いは続かず、日経平均は後場も弱含みで推移した。後場は中国・上海株市場が軟化したことや香港株の下げが嫌気された。結局、日経平均は心理的なフシ目であった2万2500円ラインを下回って着地。全体の7割強の銘柄が下落、業種別では33業種中、31業種が下落する弱い地合いだった。

個別では、断トツの売買代金をこなした任天堂<7974>が大きく値を下げたほか、前日まで3日連続ストップ安配分のTATERU<1435>がさらに下値を探る展開となった。トヨタ自動車<7203>が軟調、武田薬品工業<4502>も売り優勢。市光工業<7244>、古河機械金属<5715>が急落したほか、スタートトゥデイ<3092>も大幅安となった。北海道電力<9509>も下落を余儀なくされた。スルガ銀行<8358>も安い。

半面、ソフトバンクグループ<9984>が堅調、ファーストリテイリング<9983>、ソニー<6758>も買い優勢。宝ホールディングス<2531>が商いを膨らませ大幅高に買われた。元気寿司<9828>、オロ<3983>が急伸、ライト工業<1926>、カナモト<9678>も値を飛ばした。東京ドーム<9681>も物色人気。ネオジャパン<3921>、アルヒ<7198>も大きく切り返した。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、ファストリ <9983> 、宝HLD <2531> 、テルモ <4543> 、エーザイ <4523> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約44円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄は東エレク <8035> 、コナミHD <9766> 、KDDI <9433> 、アドテスト <6857> 、京セラ <6971> 。押し下げ効果は約33円。

東証33業種のうち上昇は鉱業、ガラス土石製品の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)銀行業、(2)海運業、(3)建設業、(4)卸売業、(5)水産・農林業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)保険業、(2)その他製品、(3)その他金融業、(4)精密機器、(5)石油石炭製品。

■個別材料株

△宝HLD <2531>

日経平均銘柄に継続採用。

△オイシックス <3182> [東証M]

1→2の株式分割を実施。

△稲葉製作 <3421>

前期経常を2.7倍上方修正。

△GAテクノ <3491> [東証M]

TATERU <1435> の預金残高改竄報道で業績への影響否定。

△ネオジャパン <3921>

上期経常を一転21%増益に上方修正。

△アドベンチャ <6030> [東証M]

「skyticketレンタカー」8月予約が前年同月比で大幅増加。

△ユーシン <6985>

旧村上ファンド系投資会社のエフィッシモが株式買い増し。

△東京ドーム <9681>

日経平均銘柄に継続採用。

△元気寿司 <9828>

野村證券が新規に買い推奨。

△バイテックH <9957>

子会社が医療機器分野への新規参入に向け寄附講座を開設。

▼アスカネット <2438> [東証M]

5-7月期(1Q)最終は2%減益で着地。

▼セリア <2782> [JQ]

8月既存店売上高が2.1%減で2ヵ月連続マイナス。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)宝HLD <2531> 、(2)学研HD <9470> 、(3)元気寿司 <9828> 、(4)ネオジャパン <3921> 、(5)オロ <3983> 、(6)アルヒ <7198> 、(7)ライト <1926> 、(8)総合メデカル <4775> 、(9)カナモト <9678> 、(10)アトラ <6029>

値下がり率上位10傑は(1)TATERU <1435> 、(2)市光工 <7244> 、(3)寿スピリッツ <2222> 、(4)古河機金 <5715> 、(5)ビーロット <3452> 、(6)オープンH <3288> 、(7)スタートトゥ <3092> 、(8)ワタベ <4696> 、(9)トップカルチ <7640> 、(10)北海電 <9509>

【大引け】

日経平均は前日比92.89円(0.41%)安の2万2487.94円。TOPIXは前日比12.55(0.74%)安の1692.41。出来高は概算で12億8036万株。東証1部の値上がり銘柄数は504、値下がり銘柄数は1538となった。日経ジャスダック平均は3748.72円(29.65円安)。

[2018年9月6日]

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