話題株ピックアップ【夕刊】(1):フィンテック、ポールHD、シュッピン

注目
2018年9月10日 15時15分

■フィンテック <8789>  225円  +50 円 (+28.6%) ストップ高   本日終値

フィンテック グローバル<8789>がストップ高。この日正午ごろ、11月9日に埼玉県飯能市にオープンする、北欧のライフスタイルを体験できる「メッツァビレッジ」のテナント第2弾を発表しており、これを好材料視した買いが入った。北欧と埼玉で、それぞれの地元で長年愛されてきたブランドや、素材やコンセプトにこだわりのあるブランドが集まったとしており、牧場での豚の飼育から精肉、ハム・ソーセージの製造・販売を手掛ける「SAIBOKU」、北欧の大手老舗コーヒーショップ「ロバーツコーヒー」、野菜販売の「ベジタワー」などが出店するとしている。

■ポールHD <3657>  2,871円  +422 円 (+17.2%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ

ポールトゥウィン・ピットクルーホールディングス <3657> が急騰。7日大引け後に発表した19年1月期上期(2-7月)の連結経常利益が前年同期比23.0%増の14.3億円に伸び、従来の11.5%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料視された。ゲーム業界向けにデバッグやローカライズ、カスタマーサポートなどの受託案件が増加したことが寄与。ネットサポート事業の収益拡大に加え、人材関連費用や外注費を抑制したことも一転増益に貢献した。

■イトクロ <6049>  6,390円  +490 円 (+8.3%)  本日終値

イトクロ<6049>が続急伸。前週末7日の取引終了後、10月31日を基準日として1対2株の株式分割を実施すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。投資単位当たりの金額の引き下げと株式の流動性向上でより投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大を図ることを目的としているという。また、同時に発表した第3四半期累計(17年11月~18年7月)単独決算が、売上高36億900万円(前年同期比12.9%増)、営業利益17億9200万円(同7.6%増)、純利益11億5700万円(同6.8%増)と増収増益となったことも好材料視された。主力のメディアサービス事業で、「塾ナビ」「みんなの学校情報」「家庭教師比較ネット」「医学部受験マニュアル」などの主要ポータルサイトの売り上げが好調だったことが要因という。また、足もとの売上高を受けて、18年10月期業績予想について売上高を40億円から44億円(前期比11.6%増)へ上方修正した。なお、営業利益は19億円(同10.2%増)、純利益は12億2100万円(同9.8%増)の従来予想を据え置いている。あわせて、「医学部予備校ガイド」を運営するえふなな(東京都世田谷区)の全株式を3億2000万円で取得し、7日付で子会社化したと発表した。同件による業績への影響は軽微としている。

■シュッピン <3179>  1,465円  +109 円 (+8.0%)  本日終値

シュッピン <3179> が急反発。7日大引け後に発表した8月の売上高が前年同月比15.1%増の27.8億円に伸び、24ヵ月連続で前年プラスとなったことが買い材料視された。同社はカメラを主軸に時計、筆記具、自転車の新品・中古品を販売する4つの専門店サイトと実店舗を運営している。月次売上高の伸び率は7月は9.8%と15ヵ月ぶりに2ケタ割れとなったが、8月は再び10%を超える上昇となった。なお、全体のうちEC売上高の伸び率は21.8%、ウェブ会員数は3778人増の37万8829人だった。

■カナモト <9678>  3,960円  +265 円 (+7.2%)  本日終値

カナモト<9678>が3日続伸。前週末7日の取引終了後に発表した第3四半期累計(17年11月~18年7月)連結決算が、売上高1250億7500万円(前年同期比7.0%増)、営業利益134億1500万円(同10.9%増)、純利益82億5500万円(同5.2%増)と2ケタ営業増益となったことが好感された。九州地区に初の営業拠点と大型集約機材センターを開設したことで、関連各社へのバックアップ体制の整備とグループシナジーの向上が図れたことが寄与した。また、新幹線延伸工事や高速道路の維持補修工事向け機械の充実を図ったことも貢献した。なお、18年10月期通期業績予想は、売上高1618億7000万円(前期比2.2%増)、営業利益173億3000万円(同4.0%増)、純利益109億円(同1.4%増)の従来見通しを据え置いている。

■オロ <3983>  5,810円  +340 円 (+6.2%)  本日終値

オロ<3983>が大幅高、全般売りに押される東証1部の地合いとは無縁の値運びで、上場来高値圏を舞い上がる展開。クラウド活用の企業のシステム投資需要が拡大一途となるなか収益環境に吹く追い風は強い。主力のERPソフト開発では大手企業グループから高水準の受注を確保、収益を押し上げている。18年12月期上期(1~6月)営業利益は前年同期比84%増の6億7300万円と急拡大、対通期進捗率が7割を超えており、増額修正期待が強い。

■日本駐車場開発 <2353>  175円  +8 円 (+4.8%)  本日終値

日本駐車場開発 <2353> が大幅高。7日大引け後に発表した18年7月期の連結経常利益は前の期比12.4%増の36.1億円で着地。続く19年7月期も前期比13.6%増の41億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は駐車場事業、スキー場事業、テーマパーク事業のいずれの業績も2ケタ増益を見込む。同時に、今期の年間配当は前期比0.25円増の4.25円に増配する方針としたことも支援材料となった。併せて、発行済み株式数の0.89%に当たる300万株を上限に自社株買いを実施すると発表しており、株主還元の拡充を好感する買いも向かった。

■シェアテク <3989>  1,879円  +79 円 (+4.4%)  本日終値

シェアリングテクノロジー<3989>が3日続伸。7日の取引終了後、100%子会社リアブロードが運営する海外留学サービス「スマ留」の8月度の申し込み件数が、前年同月比3.7倍の151件になったと発表しており、これを好感した買いが入った。「スマ留」は、留学希望者を語学学校に斡旋するサイト。申込件数は5月が同3.5倍、6月が同4.5倍、7月が4.5倍と好調に推移しており、業績への貢献が期待されている。

■夢真ホールディングス <2362>  1,200円  +43 円 (+3.7%)  本日終値

夢真ホールディングス <2362> [JQ]が続伸。7日大引け後、18年9月期の連結経常利益を従来予想の45億円→52億円に15.6%上方修正。増益率が85.7%増→2.1倍に拡大し、従来の4期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料視された。主力の建設技術者派遣事業で技術者採用と定着率が想定を上回って推移する中、稼働率、派遣単価ともに上昇することが利益を押し上げる。その他事業の再編が想定より早く進んだことも上振れの要因となる。併せて、21年9月期に営業利益100億円(18年9月期計画は54億円)を目標とする中期経営計画も発表している。

■コーセル <6905>  1,267円  +44 円 (+3.6%)  本日終値

コーセル<6905>が大幅反発。午前11時ごろに発表した第1四半期の連結決算が、売上高70億9500万円(前年同期比10.9%増)、営業利益13億5100万円(同17.2%増)、純利益9億1000万円(同10.5%増)と2ケタ営業増益となったことが好感された。北米販売事業やヨーロッパ生産販売事業が堅調に推移し、ユニット電源、オンボード電源が伸長。スウェーデンのパワーボックス・インターナショナル社を買収し連結開始したことも寄与した。なお、19年5月期通期連結業績予想は、パワーボックス社の連結化により、売上高を282億円から322億円(前期比21.1%増)へ上方修正。ただ、のれんなどの計上で償却負担が増加することから、営業利益は49億円(同4.2%増)、純利益は34億6000万円(同6.1%増)の従来見通しを据え置いている。

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