国内政策期待が高まりやすいところ/オープニングコメント

市況
2018年9月11日 8時26分

11日の日本株市場は買い先行後はこう着感の強い相場展開になりそうだ。10日の米国市場は、米中貿易摩擦懸念が根強いほか、トランプ大統領がツイートで携帯端末のアップルに対して米国への生産移管を要求するなど上値の重い展開となったが、半導体大手AMDが9%を超える上昇となるなど、ハイテクの一角の強い動きが支援材料になりそうだ。シカゴ日経225先物清算値は大阪比90円高の22450円となり、高いところでは22500円を付けている。円相場は1ドル111円10銭台で推移している。

日経平均は22500円が心理的な抵抗となろうが、週末に先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)が控えているため、22500円に接近する局面においては、ヘッジに伴う買いなども意識されやすいだろう。もっとも、米中貿易摩擦懸念が根強いほか、次のターゲットに日本が挙げられていることもあり、積極的に上値を買う流れにはなりづらいところではある。

ただし、盛り上がりに欠けるとはいえ自民党総裁選がスタートし、国内政策期待が高まりやすいところでもある。また、昨日発表された4-6月期実質GDP2次速報が前期比年率+3.0%となり、1次速報の+1.9%から上方修正されたほか、台風・地震による被害の復旧が進んでいることもセンチメントを明るくさせるだろう。

その他、メジャーSQを控えて日経平均は方向感が掴みづらいものの、一方で個人主体による中小型株物色が活発となったことについても、少なからずセンチメントを明るくさせる。本日はインデックス主導で主力処に資金が向かいやすいだろうが、目先的には日経平均のこう着を横目に、マザーズ指数の自律反発を想定した中小型株に値幅取り狙いの資金が向かいやすいとみておきたい。

《AK》

提供:フィスコ

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