話題株ピックアップ【夕刊】(1):ヨネックス、サンバイオ、ルネサス

注目
2018年9月11日 15時14分

■ヨネックス <7906>  778円  +91 円 (+13.3%)  本日終値

ヨネックス<7906>は急反発。8日のテニスの全米オープン女子シングルスで大坂なおみ選手が日本選手で初めて4大大会のシングルスで優勝。同選手はヨネックス社製のラケットを使っていることが話題を集めた。株価は優勝後初の取引となった10日には、「大坂なおみ」効果への期待で748円まで上昇したが、その後は利益確定売りが膨らみ680円台で取引を終えた。しかし、この日は再び買い人気が膨らみ一時前日比13.5%高の戻り高値780円まで急上昇した。市場には、息の長いテニス人気を期待する買いが流入した様子だ。

■サンバイオ <4592>  3,980円  +265 円 (+7.1%)  本日終値

サンバイオ<4592>が大幅に3日続伸。10日取引終了後、同社が開発を進めている再生細胞薬「SB623」の普及準備に向けて、ケアネット<2150>、バイタルケーエスケー・ホールディングス<3151>、それにメディカルインキュベータジャパン(東京港区)、アステム(大分県大分市)の5社は資本業務提携すると発表。SB623は慢性期脳梗塞や認知症を適応症として開発が進められているが、再生細胞薬は医療機関や流通企業などにとって取り扱いに未経験事項が多い。このため、それぞれの分野で強みを持つ5社は再生細胞薬の適正使用や普及、安定流通に向け共同研究を発足することとした。この発表を受け、この日はサンバイオが急伸しているほか、ケアネットがストップ高と急騰。バイタルKSKも一時新高値に買われた。

■加賀電子 <8154>  2,220円  +114 円 (+5.4%)  本日終値

加賀電子<8154>が急反発、上値抵抗ラインとなっていた25日移動平均線を一気に上に抜けてきた。同社は独立系の半導体商社だが、電子機器の受注生産が好調で業績を伸ばしている。10日取引終了後に電子デバイス製品の開発・販売を手掛ける富士通セミコンダクター子会社の富士通エレクトロニクスの全株式を段階的に取得し子会社化することを発表(取得価額は205億円)、これを材料視する買いが流入した。

■ルネサス <6723>  754円  +32 円 (+4.4%)  本日終値

ルネサスエレクトロニクス<6723>が5日ぶりに反発。午前10時ごろ、米半導体会社のインテグレーテッド・デバイス・テクノロジー(IDT)を完全子会社化すると正式に発表しており、これを好感した買いが入った。今回の買収は、補完性が高い製品獲得によるソリューション提供力の強化や、データセンターや通信インフラ向けなどデータエコノミー関連分野における事業領域の拡大を図るのが狙い。買収金額は67億ドル(約7330億円)で、19年12月期上期中に買収を完了する予定という。株価は、1日に買収の最終交渉に入ったと報じられて以降、財務悪化懸念などから調整していたが、正式発表を機に業績への貢献など期待感が高まったようだ。

■コメダホールディングス <3543>  2,284円  +81 円 (+3.7%)  本日終値

コメダホールディングス<3543>が大幅続伸。ドイツ証券は10日、同社株の投資判断を新規「バイ」でカバレッジを開始した。目標株価は2700円としている。同社は日本最大のフルサービス型喫茶店チェーン「コメダ珈琲店」を主にフランチャイズ方式で展開。喫茶店の激戦地区である中京地区で培った強力なブランド力、フランチャイズチェーン(FC)方式を極めた高収益性をもとに、積極的な出店による継続的な利益成長を期待している。同証券では、19年2月期の連結営業利益は76億7600万円(会社予想75億6500万円)、20年2月期は同84億9200万円と予想している。

■オープンハウス <3288>  5,310円  +170 円 (+3.3%)  本日終値

10日、オープンハウス <3288> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.07%にあたる60万株(金額で30億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は9月11日から10月31日まで。

■クボタ <6326>  1,731.5円  +49.5 円 (+2.9%)  本日終値

クボタ<6326>が続伸。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「2018年12月期の増配を検討する」と報じられており、これを好材料視した買いが入った。記事によると、水道管用樹脂パイプの値上げが進みつつあり、小型建機も欧米で好調であることから、株主への利益還元を増やすという。なお、同社では中間配当を前年同期の15円から16円へ1円増配している。

■キリンホールディングス <2503>  2,725円  +72.5 円 (+2.7%)  本日終値

キリンホールディングス<2503>は6日ぶりに反発。同社は11日、同社子会社でオセアニア飲料事業を担う「ライオン飲料」について、戦略的選択肢の検討を開始したと発表した。将来に向けて事業の成長ポテンシャルを最大化するため、最適な方向性を検討する必要があり、検討範囲には同社に対する投資・保有の継続から売却まで、あらゆる選択肢が含まれるとしている。

■ヤクルト本社 <2267>  8,380円  +140 円 (+1.7%)  本日終値

ヤクルト本社<2267>が4連騰、8月末以降、5日移動平均線を絡めて急速な上値追い歩調が続いている。乳酸菌飲料が好調で国内にとどまらず、海外でも高水準の需要を捉えている。特に人口14億人を抱える巨大市場中国で伸びが顕著となっており、「中国では4~6月期の1日当たり乳製品の販売数量が前年同期比16%増と四半期ベースの伸び率が加速している」(国内中堅証券情報部)という。こうしたなか、同社は来年3月から6月にかけ中国での生産能力を大幅増強に動く構えにあり、来期以降の業績の伸びに期待がかかる状況にある。

■ソニー <6758>  6,335円  +90 円 (+1.4%)  本日終値

ソニー<6758>が続伸。10日に同社初となるESG(環境・社会・ガバナンス)説明会が開催された様子だ。この説明会に関してSMBC日興証券では、「持続的な社会価値創出にも攻めの姿勢」を高評価。また2040年をメドに再生可能エネルギー導入率100%を目指すことも明らかにされ、ソニーのESG関連の取り組みが前向きに受け止められた。同証券では、投資評価の「1」と目標株価9000円を継続している。

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