話題株ピックアップ【夕刊】(3):アイピーエス、プロレド、モルフォ

注目
2018年9月14日 15時22分

■タマホーム <1419>  1,020円  +11 円 (+1.1%)  本日終値

タマホーム<1419>が続伸。13日の取引終了後、販売用不動産の売却により、19年5月期業績に売却益を計上する見通しだと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回売却するのは、福岡市博多区でホテル事業の展開を検討していた土地・建物。売却先および売却価格は非公表としているが、18年5月期経常利益(40億2900万円)の30%に相当する額以上としている。

■トヨタ自動車 <7203>  6,848円  +65 円 (+1.0%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>や日産自動車<7201>、ホンダ<7267>など自動車株が高い。NYダウの上昇に加え、為替市場での円安進行が好感された。午前9時時点で1ドル=112円00銭台と前日午後5時時点に比べ50銭強のドル高・円安水準となっている。今月下旬に予定されている日米貿易協議が警戒視されているが、足もとの円安進行は業績拡大要因として好感された。

■JCRファーマ <4552>  5,400円  +50 円 (+0.9%)  本日終値

JCRファーマ<4552>が反発。午後1時ごろ、独自の血液脳関門通過技術「J-Brain Cargo」を適用した新薬の開発として、新たにサンフィリッポ症候群A型治療酵素製剤の開発に着手すると発表しており、パイプライン拡充への期待から買いが入った。今回、新たに開発に着手するサンフィリッポ症候群A型(ムコ多糖症3A型)はムコ多糖症の一種で、へパラン硫酸が蓄積することにより、中枢神経症状、睡眠障害、肝脾腫、痙攣発作などが起きる疾患。現段階で有効な治療法は無く、新しい治療法の開発が望まれている。同社では開発番号JR-441として開発に取り組む方針で、今後具体的な開発計画の策定を行い、早期の臨床試験開始を目指すとしている。

■セイノーHD <9076>  1,619円  +11 円 (+0.7%)  本日終値

セイノーホールディングス<9076>が続伸。東海東京調査センターが13日付で投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価を1940円に設定したことが好材料視されたようだ。同センターでは、19年3月期の売上高を前期比2.9%増の6132億円、営業利益を同15.2%増の321億円と、会社計画の売上高6020億円、営業利益284億円を上回ると予想。中長期的にも、国内全体のトラックドライバー不足によるトラック運送に対する需給ひっ迫から、適正料金収受による収益性の改善が継続する見通しで、効率化・競争力向上の投資を着実に実行している同社には、業界内での相対的な成長確度も高いとしている。

■東京ドーム <9681>  1,001円  -27 円 (-2.6%)  本日終値

東京ドーム<9681>は反落。13日取引終了後に発表した第2四半期累計(2~7月)連結決算が、売上高418億3300万円(前年同期比3.7%増)、営業利益59億2900万円(同2.2%減)、純利益41億7100万円(同16.5%減)と営業減益だったことが嫌気された。読売巨人軍公式戦の試合数が伸びたことや今期から新設されたバックスクリーンクラブの好調に加えて、安室奈美恵さんの東京ドーム公演の影響で売上高は伸長したものの、複合ビルの「黄色いビル」で一部フロアの返還があったことから、利益率の高い不動産賃料収入が減少し利益を押し下げた。なお、19年1月期通期業績予想は、売上高838億円(前期比0.1%増)、営業利益101億円(同11.3%減)、純利益60億円(同26.1%減)の従来見通しを据え置いている。

■応用技術 <4356>  1,410円  +300 円 (+27.0%) ストップ高   本日終値

応用技術<4356>が急伸。西日本豪雨などの災害が相次いだことで、河川氾濫解析など自治体の防災コンサルが増加しているもよう。8月に発表した第2四半期累計(1~6月)連結営業利益は2億7800万円(前年同期比53.5%増)で、18年12月期通期予想の同2億円(前期比21.7%増)を上回っており、業績上振れへの期待も高まっている。

■アイ・ピー・エス <4390>  10,400円  +1,500 円 (+16.9%) ストップ高   本日終値

6月27日に東証マザーズ市場に新規上場したアイ・ピー・エス<4390>がストップ高。同社は13日に、子会社がフィリピン国家通信委員会に申請していた通信事業の地域拡大が承認されたと発表。フィリピン国家通信委員会は同社子会社に対し、ビサヤ地域(セブ島などのフィリピン中部地域)や、ミンダナオ地域(フィリピン南部地域)での18カ月間の仮免許を付与することを決定。これにより、同社子会社はルソン島だけでなく、フィリピン全土で回線を敷設し、通信サービスを提供することができるようになるという。なお、仮免許の条件として、効力発生後18カ月以内に約4億700万円の増資義務を負うことになっており、期間内に行われなければ仮免許が無効にある恐れがあるとしている。

■プロレド・パートナーズ <7034>  10,490円  +1,500 円 (+16.7%) ストップ高   本日終値

プロレド・パートナーズ <7034> [東証M] がストップ高。13日大引け後に発表した18年10月期第3四半期累計(17年11月-18年7月)の経常利益(非連結)が6.4億円となり、通期計画の5.6億円をすでに上回ったことが買い材料視された。同社は成果報酬型の経営コンサルティング会社で、7月27日に新規上場した企業。人件費の高騰や先行き不透明な経済情勢を背景にコスト削減ニーズが高水準で推移する中、売上改善やコスト削減案件などのコンサルティング業務が好調だったようだ。通期計画を14.3%も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■石井表記 <6336>  1,104円  +150 円 (+15.7%) ストップ高   本日終値

石井表記 <6336> [東証2]がストップ高。13日大引け後に発表した19年1月期上期(2-7月)の連結経常利益は前年同期比5.2%増の6.4億円と、従来の50.2%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料視された。プリント基板製造装置の高付加価値品やインクジェットコーター向け消耗品の売上拡大に加え、ディスプレー・電子部品で自動車向け印刷製品なども伸び、好採算品の売上構成比率が上昇したことが寄与。併せて、通期の同利益を従来予想の9.1億円→11.1億円に20.8%上方修正。減益率が28.1%減→13.2%減に縮小する見通しとなった。業績回復を踏まえ、従来無配としていた今期の年間配当を10円実施し、9期ぶりに復配する方針としたことも買いに拍車を掛けた。

■モルフォ <3653>  3,215円  +218 円 (+7.3%)  本日終値

モルフォ<3653>が大幅続伸。12日にデータサイエンス企業のトップ・データ・サイエンス社(フィンランド)の株式を取得し、子会社化すると発表したことが引き続き材料視されたもよう。また、同社はきょう、画像処理ソフトウェアの搭載ライセンス数の累計が8月末時点で25億を突破したと発表しており、これが新たな買い手掛かりとなっているようだ。同社は、主力製品のひとつである静止画向け手ブレ補正技術「PhotoSolid」や動画向け手ブレ補正技術「MovieSolid」のほか、高解像度パノラマ画像生成技術「Morpho Panorama GP」やハイダイナミックレンジ補正技術「Morpho HDR」などの組み込み用の画像処理技術をスマートフォンや携帯電話を中心にライセンス供与している。

●ストップ高銘柄

東京衡機 <7719>  340円  +80 円 (+30.8%) ストップ高   本日終値

ファーマフーズ <2929>  611円  +100 円 (+19.6%) ストップ高   本日終値

など、7銘柄

●ストップ安銘柄

サンオータス <7623>  371円  -80 円 (-17.7%) ストップ安   本日終値

以上、1銘柄

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