NY株式:まちまち、対中貿易摩擦への警戒感が広がる

市況
2018年9月15日 7時24分

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は8.68ドル高の26154.67、ナスダックは3.67ポイント安の8010.04で取引を終了した。昨日のトルコの大幅利上げにより通貨危機への懸念が後退したほか、米中通商交渉の再開への期待からアジア・欧州株が全面高となり、買いが先行。しかし、依然としてトランプ大統領が中国からの輸入品2000億ドル相当への関税引き上げを希望していることが報じられると、貿易摩擦懸念から上値の重い展開となった。セクター別では、保険や自動車・自動車部品が上昇する一方で食品・生活必需品小売や不動産が下落した。

損害保険のAIG(AIG)やチャブ(CB)は、ウェルズファーゴが大型ハリケーン「フローレンス」関連の保険金支払い等による業績悪化懸念が行き過ぎているとの分析レポートを発表し、上昇。グラフィックソフトのアドビ・システムズ(ADBE)は、決算内容が好感され、堅調推移。電気自動車のテスラ(TSLA)は、「モデル3」の7-9月生産台数がガイダンスの下限を達成すると報じられ、買われた。一方で、エネルギー持ち株会社のナイソース(NI)は、マサチューセッツ州で数十件のガス爆発事故が発生し、同社傘下企業の天然ガス供給網の安全性への懸念から、大幅下落。

ダラス連銀総裁は、ハリケーンが経済に与える影響は一時的であり、利上げ継続を支持する考えを示した。

(Horiko Capital Management LLC)

《TN》

提供:フィスコ

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