20日の香港市場概況:ハンセン0.3%高で3日続伸、消費関連の上げ目立つ

市況
2018年9月20日 18時00分

20日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比70.30ポイント(0.26%)高の27477.67ポイントと、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が50.90ポイント(0.47%)高の10792.59ポイントとそろって3日続伸した。売買代金は868億3700万香港ドルとなっている(19日の売買代金は963億7500万香港ドル)。

投資家心理が改善する流れ。人民元安懸念の後退や、中国の減税策などが引き続き好感されている。また、中国政府は広範囲の輸入関税引き下げを計画していると関係者が匿名を条件に述べた??と伝えられるなか、実施されれば国内経済のテコ入れにつながると期待された。取引時間中に始まった欧州市場の株高や、グローベックスのNYダウ先物高も支援材料となっている。

ハンセン指数の構成銘柄では、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.1%高、通信キャリアの中国移動(チャイナ/モバイル:941/HK)と中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)がそろって1.5%高と上げが目立った。

業種別では、食品・飲料や酒造、家電の消費関連がしっかり。上述した蒙牛乳業のほか、康師傅HD(322/HK)が2.0%高、中国旺旺HD(151/HK)が1.1%高、統一企業中国HD(220/HK)が1.0%高、青島ビール(168/HK)が2.3%高、創維数碼HD(スカイワース・デジタル:751/HK)が5.0%高、海爾電器集団(ハイアール電器:1169/HK)が4.2%高で引けた。

中国保険セクターも買われる。衆安在線財産保険(6060/HK)が1.9%高、中国人民財産保険(2328/HK)が1.6%高、新華人寿保険(1336/HK)が1.4%高、中国人寿保険(2628/HK)が1.2%高とそろって続伸した。衆安在線財産保険に関しては、今年1~8月の収入保険料が前年同期比で倍増したことなどが材料視されている。

中国の空運セクターも続伸。中国東方航空(670/HK)が1.4%高、中国国際航空(753/HK)が2.1%高、中国南方航空(1055/HK)が2.7%高と値を上げた。航空各社はドル建て債務の比率が高いため、元安懸念の後退が引き続き手がかりになっている。

一方、本土市場は3日ぶり小反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.06%安の2729.24ポイントで取引を終えた。不動産がさえない。ハイテク株や医薬株、エネルギー株、公益株、保険株なども下げている。半面、銀行株や消費関連株の一角はしっかり。鉄鋼や非鉄、セメントの素材株も物色された。

【亜州IR】

《FA》

提供:フィスコ

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