話題株ピックアップ【夕刊】(3):田淵電、エンシュウ、ネオス

注目
2018年9月26日 15時18分

■田淵電機 <6624>  204円  +50 円 (+32.5%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ

田淵電機<6624>が続急騰。同社は業績不振で経営再建中にあるが、25日取引終了後、自動車部品メーカーのダイヤモンド電機とスポンサー支援に関する合意書を締結したことを発表、これが投機筋の買いを呼び込む形となった。2019年1月中旬までにダイヤモンド電機からの出資を目指すとしている。

■エンシュウ <6218>  1,630円  +220 円 (+15.6%)  本日終値  東証1部 上昇率3位

エンシュウ<6218>が急騰。株価は長短移動平均線を絡め1400円近辺で煮詰まっていたが、一気に上放れの様相をみせている。企業の省力化ニーズを背景に工作機械が好調だ。25日取引終了後、19年3月期の連結業績予想の修正を発表したが、売上高は従来予想の326億円から310億円(前期比32.0%増)に若干下方修正したものの、営業利益を12億5000万円から19億5000万円(同2.1倍)へ、最終利益を7億円から12億円(同2倍)へそれぞれ大幅に上方修正したことがポジティブサプライズとなった。原価低減効果が会社側想定を大きく上回り、利益率の大幅改善につながっている。

■レントラックス <6045>  1,119円  +150 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値

レントラックス<6045>がストップ高。ネット上で成果報酬型の広告を手掛けるが、エステなど非金融系の新たな需要開拓で業績は好調に推移している。25日取引終了後に発表した8月の月次売上高が前年同月比43%増の11億1300万円と急拡大、4カ月連続で前年実績を上回っており、これを評価する形で投資資金が流入した。

■エンカレッジ <3682>  1,439円  +170 円 (+13.4%)  本日終値

エンカレッジ・テクノロジ<3682>が急騰。システム管理者向けソフトや保守サービスを展開し、時代の要請であるセキュリティー対策で優位性を発揮する。内外のセキュリティー脅威から重要システムを守る特権ID管理ソフトウエア「ESS AdminControl」最新バージョン1.6の販売を8月末から開始しており、業績への寄与が期待される。ESS AdminControlは申請・承認ベースの貸与、ログ収集・申請との突合による不正使用検出、定期パスワード変更などの管理を自動化・省力化するソフトウエアで、金融機関や情報通信業界向けなどをはじめ多くの採用実績がある。

■ネオス <3627>  814円  +70 円 (+9.4%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

ネオス<3627>が大幅高で3連騰。法人向けネットサービス支援事業が好調で19年2月期は営業損益段階で3期ぶりに黒字化見通しにあるが、会社側予想は上振れる公算が大きい。AIロボットやIoT製品の製造などを展開するジェネシスHD(東京都千代田区)を連結子会社化し、AI・IoT分野への展開力を強めていることも物色人気の底流にある。

■システムインテグレータ <3826>  2,211円  +161 円 (+7.9%)  本日終値  東証1部 上昇率9位

独立系システム開発会社のシステムインテグレータ <3826> を筆頭に、情報通信業に新高値をつける銘柄が目立つ。人手不足を背景とする業務効率化ニーズなど企業のIT投資への意欲が続いており、これがソフト開発などを手掛ける情報通信分野の業績にフォローの風となっている。また、米中をはじめとする貿易摩擦問題など外部環境に左右されにくい内需株としても投資家の関心を集めている。同社のほか、システムリサーチ <3771> 、システナ <2317> 、コムチュア <3844> 、オービック <4684> 、シーイーシー <9692> が上場来高値を更新したほか、富士ソフト <9749> 、TIS <3626> 、日本システム技術 <4323> 、オービックビジネスコンサルタント <4733> は年初来高値をつけた。

■ジーンテクノサイエンス <4584>  999円  +63 円 (+6.7%)  本日終値

バイオ後続品の開発を手掛けるジーンテクノサイエンス <4584> [東証M]が急反発。25日大引け後、新規メカニズムに基づく新生血管形成を阻害する新規抗体医薬品の候補抗体である「抗RAMP2抗体」に関する国際特許を出願したと発表したことが買い材料視された。同社は信州大学大学院医学系研究科との共同研究を通じ、Gタンパク質共役型受容体シグナルを標的とし、血管増殖性ペプチドのアドレノメデュリンによる新生血管形成を抑制する抗RAMP2抗体を作製することに成功した。同抗体は滲出型加齢黄斑変性症と呼ばれる眼疾患の治療効果やがん領域における抗腫瘍効果などが期待されている。

■セキュアヴェイル <3042>  1,232円  +74 円 (+6.4%)  本日終値

セキュアヴェイル<3042>が続伸。同社は25日取引終了後に、システム受託開発などを手掛けるインサイト(大阪府豊中市)の全株式を取得し、子会社化すると発表。株式譲渡実行日は10月4日を予定し、取得価額については非公表。同社では、これまで情報セキュリティー事業で培ってきたログ監視やログ分析と、インサイトの開発技術を連携させることにより、自社開発ソフトウェアの開発体制強化のほか、多様化・高度化するサイバー攻撃に即応できるセキュリティー対策が可能になるとしている。

■カイノス <4556>  1,150円  +47 円 (+4.3%)  本日終値

25日、カイノス <4556> [JQ]が発行済み株式数(自社株を除く)の11.22%にあたる50万株(金額で5億5150万円)を上限に、26日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■AMBITION <3300>  1,402円  +55 円 (+4.1%)  本日終値

AMBITION<3300>が3連騰。賃貸住宅を借り上げて転貸するプロパティマネジメントを主力とし、東京23区を中心に好調なサブリース需要を追い風に収益を拡大させている。19年6月期は営業利益段階で前期比14%増と2ケタ伸長を予想するが、18年6月期に営業利益は前の期比約4倍に急拡大した後だけに、その成長力の高さが際立つ。ロボットアウトソーシングを手掛けるRPAホールディングス<6572>と提携して不動産のIT化推進に取り組んでいることも、株価を後押しする材料となった。

●ストップ高銘柄

エクスモーション <4394>  6,070円  +1,000 円 (+19.7%) ストップ高   本日終値

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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