明日の株式相場見通し=週末で利益確定売り継続、海外勢の動向を注視

市況
2018年9月27日 17時06分

あす(28日)の東京株式市場は、週末控えということもあり、きょう後場から顕在化した利益確定売りの流れが継続し、日経平均株価は続落となりそうだ。きのうまでの8日続伸で、日経平均は合計1429円と大幅上昇し、心理的フシ目の2万4000円台に乗せたことによる短期的な過熱感は、あすも尾を引きそうだ。

市場関係者からは「きょう、午前11時ごろまでは日経平均が前日比プラス圏に浮上する場面もあったが、それ以降は後場に掛けて海外のヘッジファンドからとみられる利益確定のまとまった売りが観測され、国内投資家もこれに追随する流れとなった。東証1部上場銘柄の80%以上が値下がりし、業種別でも“空運”を除く32業種が値下がりした」との見方が出ていた。

27日の東京株式市場は目先的な過熱感から、日経平均が後場に入り大きく値を崩し、大幅反落となった。前日まで8日続伸していたことで、利益確定の動きを促した。日経平均株価終値は、前日比237円05銭安の2万3796円74銭と9日ぶり大幅反落した。

日程面では、婦人・紳士・子供服などの企画販売などを手掛けるワールド<3612>が東証1部市場に、経営コンサルティング、M&Aアドバイザリー、経営執行支援、事業再生支援を展開するフロンティア・マネジメント<7038>が東証マザーズ市場にそれぞれ新規上場する。

このほかに、8月の鉱工業生産指数・有効求人倍率・完全失業率・新設住宅着工戸数・商業動態統計、日銀金融政策決定会合の「主な意見」(9月18・19日開催分)に注目。海外では、米8月の個人所得・個人支出、ユーロ圏9月の消費者物価指数が焦点となる。(冨田康夫)

出所:みんなの株式(minkabu PRESS)

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