【杉村富生の短期相場観測】 ─ 年内に2万5000円台を奪回する基本シナリオ!

市況
2018年9月30日 9時15分

「年内に2万5000円台を奪回する基本シナリオ!」

●日経平均のPERは13~16倍のゾーン!

日本の株式市場(日経平均株価)のPERは基本的に、13~16倍のゾーンで動いている。しかし、株価は常に、上下に行きすぎる。2015年6月24日の戻り高値2万0868円(終値ベース、当時の日経平均の1株利益は1257円)は、PER16.6倍に買われた。これは、PER的には割高だ。今年3月26日には、2万0347円の安値をつけた。この時点のPERは12.2倍だった。そう、売られすぎである。

現状はどうか。1株利益は1735円(26日)だ。2015年6月24日比38.0%増えている。ちなみに、この当時の為替は1ドル=124円30銭だった。12~13円の円高にもかかわらず、1株利益は4割増えている。筆者はこれこそが企業の稼ぐ力、円高対応力だと主張している。足元のPERは13.9倍だ。上昇したとはいえ、底値ゾーンにとどまっている。

ところで、世界平均のPERは14.9倍、 NY市場は16.9倍に買われている。単純に計算すると、世界平均では2万5850円、NY市場並みだと、2万9300円がらみになる。もとより、PERが上昇するには需給、人気の改善が不可欠だが、年内には2万5000円台を奪回できるのではないか。

●投機筋に売り込まれた銘柄が反発に転じる!

足元の猛反発は、先物(売り方の買い戻し)主導である。売りポジションの“踏み”もあったと思う。しかし、外部環境の好転は否定しようがない。特に、「安倍3選」はヘッジファンドにとって、想定外だったのではないか。なにしろ、彼らは「アベノミクスは終わった」と叫び、売りまくっていたのだ。マスコミの反安倍キャンペーンに眩惑された面があろう。

まあ、マスメディアは真実を報じない。アメリカを代表するとされる2大紙などでもそうだ。極端な反トランプである。ときに、めちゃくちゃな報道をする。これに惑わされてはいけない。真実を見極める確かな視点(目)が必要である。

一方、物色面ではどうか。投機筋(ロボット)に売りたたかれた銘柄の値戻しが期待できる。具体的にはエクスモーション <4394> [東証M]、ジェイテックコーポレーション <3446> [東証M]、メルカリ <4385> [東証M]などだ。さらに、テーマ性を有する“新”成長株のヴィスコ・テクノロジーズ <6698> [JQ]、MTG <7806> [東証M]、エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート <3850> [東証2]、ラクト・ジャパン <3139> 、エーアイ <4388> [東証M]、エラン <6099> は反発に転じるだろう。

2018年9月26日 記

株探ニュース

人気ニュースアクセスランキング 直近8時間

特集記事

株探からのお知らせ

過去のお知らせを見る
米国株へ
株探プレミアムとは
PC版を表示
【当サイトで提供する情報について】
当サイト「株探(かぶたん)」で提供する情報は投資勧誘または投資に関する助言をすることを目的としておりません。
投資の決定は、ご自身の判断でなされますようお願いいたします。
当サイトにおけるデータは、東京証券取引所、大阪取引所、名古屋証券取引所、JPX総研、ジャパンネクスト証券、China Investment Information Services、CME Group Inc. 等からの情報の提供を受けております。
日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。
株探に掲載される株価チャートは、その銘柄の過去の株価推移を確認する用途で掲載しているものであり、その銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
決算を扱う記事における「サプライズ決算」とは、決算情報として注目に値するかという観点から、発表された決算のサプライズ度(当該会社の本決算か各四半期であるか、業績予想の修正か配当予想の修正であるか、及びそこで発表された決算結果ならびに当該会社が過去に公表した業績予想・配当予想との比較及び過去の決算との比較を数値化し判定)が高い銘柄であり、また「サプライズ順」はサプライズ度に基づいた順番で決算情報を掲載しているものであり、記事に掲載されている各銘柄の将来の価値の動向を示唆あるいは保証するものではなく、また、売買を推奨するものではありません。
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.