話題株ピックアップ【夕刊】(3):レンゴー、JSR、伊藤忠
■みらかホールディングス <4544> 2,941円 +44 円 (+1.5%) 本日終値
みらかホールディングス<4544>が5日ぶりに反発。同社は1日、子会社のケアレックスを通じて、訪問介護および居宅介護支援事業に新規参入したと発表。同日に「スターク」ブランドの看護・介護ステーションを4拠点(東京都三鷹市、神奈川県大和市、京都市、大阪府枚方市)開設し、サービスを展開。また、東京都で訪問介護事業を手掛ける集い介護センター(東京都目黒区)を同日付で買収したことにより、東京23区内(目黒区、江戸川区)でもサービスを行うとしている。
■レンゴー <3941> 991円 +11 円 (+1.1%) 本日終値
レンゴー<3941>は3日続伸。この日、11月1日出荷分から段ボール原紙および段ボール製品を1キログラム当たり8円以上値上げすると発表しており、これを好材料視した買いが入った。段ボール原紙の主原料である古紙が高騰しているほか、重油、石炭、都市ガスなどの燃料および薬品などの補助材料、さらに物流経費も大幅に上昇しており、同社単独の努力では抗し難い状況となっていることから、値上げするとしている。
■JSR <4185> 2,137円 +21 円 (+1.0%) 本日終値
JSR<4185>が5日ぶりに反発。1日の取引終了後に合成ゴム・エマルジョン製品の価格を10月21日納入分から値上げすると発表しており、これを好材料視した買いが入った。昨年以降の原油・ナフサ高を背景とした主・副原料の価格上昇に加えて、ユーティリティー費、輸送費の上昇に対応するという。同事業の採算改善につながると期待されているようだ。
■伊藤忠商事 <8001> 2,239.5円 +14.5 円 (+0.7%) 本日終値
商社株が軒並み高。伊藤忠商事<8001>や三井物産<8031>、三菱商事<8058>、丸紅<8002>などがそろって年初来高値を更新した。1日に原油価格の代表的な指標であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)価格が1バレル75.30ドルと約3年10カ月ぶりの高値に上昇したことで、資源・エネルギー関連株として商社株が見直されている様子だ。また、伊藤忠が1日に19年3月期の業績予想の増額修正を発表したことから、他の大手商社株にも業績増額修正の連想が働いているようだ。
■象印マホービン <7965> 1,377円 -168 円 (-10.9%) 本日終値 東証1部 下落率トップ
象印マホービン<7965>は大幅続落。1日取引終了後、18年11月期の連結業績予想の下方修正を発表したことが嫌気された。売上高は864億円から842億円(前期比1.4%減)へ見直したほか、営業利益は72億円から62億円(同20.7%減)へ、最終利益は52億円から45億円(同15.7%減)へ修正した。高価格帯の炊飯器の販売が予想に比べ落ち込んでいることなどが響く見通しだ。
■しまむら <8227> 9,660円 -860 円 (-8.2%) 本日終値 東証1部 下落率5位
しまむら<8227>は続落。1日の取引終了後、19年2月期の連結業績予想について、売上高を5875億円から5700億円(前期比0.9%増)へ、営業利益を510億500万円から394億1000万円(同8.1%減)へ、純利益を350億円から273億4300万円(同8.0%減)へ下方修正したことが嫌気された。ゴールデンウイーク後半から6月にかけて寒暖差の大きい日が続いたほか、7月から8月の記録的な猛暑や豪雨などの影響を受けて、初夏・夏物の販売が伸び悩んだことが要因。また、9月以降の消費環境なども考慮したとしている。なお、同時に発表した第2四半期累計(2月21日~8月20日)決算は、売上高2756億1600万円(前年同期比3.0%減)、営業利益143億1700万円(同40.0%減)、純利益95億600万円(同41.6%減)だった。
■ZOZO <3092> 3,305円 -215 円 (-6.1%) 本日終値
ZOZO<3092>は朝高後に値を消す展開。SMBC日興は1日、同社株の投資評価「1」を継続したものの、目標株価は5200円から4300円に引き下げた。同証券では、19年3月期の連結営業利益は会社予想を下回ると予想。ゾゾスーツによる体型計測を踏まえたジャストフィットのニーズは一部にとどまり、中期成長を担う戦略は同スーツ以外にも複数あるべき、とみている。今3月期の営業利益は会社予想400億円に対し322億円(前期比1%減)を見込んでいる。
■メガチップス <6875> 2,334円 -91 円 (-3.8%) 本日終値
メガチップス<6875>が大幅反落。東海東京調査センターが1日付で、投資判断「アウトパフォーム」を継続しつつ、目標株価を4400円から3000円に引き下げたことが弱材料視されたようだ。会社側が第1四半期決算と同時に発表した19年3月期通期業績予想の下方修正し、株価はこの影響で大きく売り込まれた。これを受けて目標株価を引き下げたが、同センターでは中期的には来期以降の利益成長を評価する局面が再び訪れると予想している。
■あみやき亭 <2753> 4,510円 -70 円 (-1.5%) 本日終値
あみやき亭<2753>は反落。1日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高159億3800万円(前年同期比1.6%増)、営業利益15億2100万円(同2.2%減)、純利益10億1100万円(同4.0%減)と、増収ながら減益で着地したことが嫌気された。焼肉事業の2店舗をはじめ5店舗を新規出店した効果などで売上高が伸長。また、国産牛肉相場の下落に伴い原材料費が低下し売上総利益率は改善したものの、人件費関連コストなどの販管費が膨らみ利益を圧迫した。なお、19年3月期通期業績予想は、売上高330億円(前期比4.3%増)、営業利益31億8000万円(同5.0%増)、純利益21億円(同3.6%増)の従来見通しを据え置いている。
■カイオム <4583> 351円 +80 円 (+29.5%) ストップ高 本日終値
カイオム・バイオサイエンス<4583>がストップ高。同社は抗体医薬品の研究開発を行うバイオベンチャー。1日取引終了後に、小野薬品工業<4528.T>と新規抗体作製および抗原・タンパク質調製などに関わる追加の業務委受託契約を締結したことを発表、これを手掛かり材料に投機資金が流入した。小野薬は、がん免疫治療薬「オプジーボ」のもとになる「PD-1」という免疫抑制タンパク質を発見した本庶佑京大特別教授がノーベル賞を受賞したことを受け大幅高に買われており、これもカイオムの物色人気を増幅している。
●ストップ高銘柄
極東産機 <6233> 1,004円 +150 円 (+17.6%) ストップ高 本日終値
など、2銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース