話題株ピックアップ【夕刊】(3):田淵電、アイサンテク、SI

注目
2018年10月3日 15時20分

■田淵電機 <6624>  223円  +10 円 (+4.7%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

田淵電機<6624>が4日ぶり反発、9月26、27日に連続ストップ高で一気に水準を切り上げた後は目先筋の利益確定売りで調整したが、前日に26週移動平均線近辺まで下押したところで押し目買いが厚くなり反転上昇局面に移行している。同社は6月25日に私的整理制度である事業再生ADRを申請、経営懸念から株価を急落させたが、9月25日に自動車部品メーカーのダイヤモンド電機が支援する方向で合意したと発表、これを契機に投機資金が流入し需給相場の様相を呈していた。目先は再建への思惑先行で高水準の商いが錯綜、荒い値動きで個人投資家を中心とした短期資金の物色ターゲットとなっている。

■アイサンテクノロジー <4667>  4,045円  +175 円 (+4.5%)  本日終値

アイサンテクノロジー<4667>は後場プラスに転じた。この日、ダイナミックマップ基盤(東京都港区)と共同で、国土交通省航空局が公募した「空港制限区域内の自動走行に係る実証実験 実証実験実施者」に選定されたと発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の実証実験は、将来の自動走行車両(レベル4)の導入に向けたファーストステップとして、空港の制限区域内で乗客・乗員の輸送を想定した自動走行の実証実験を予定しており、これに両社が共同で応募し選定されたという。実験時期は今年10月ごろから19年2月ごろの間で、実施場所は仙台空港、成田国際空港、東京国際空港、中部国際空港のうち両社が希望する期間・空港で行われる。

■システムインテグレータ <3826>  2,287円  +88 円 (+4.0%)  本日終値

システムインテグレータ<3826>が反発。この日、ディープラーニング技術を使ったAI異常検知システム「AISI∀(アイシア)Anomaly Detection」を10月24日に発売すると発表しており、新サービスの業績への貢献を期待した買いが入った。「AISI∀ AD」は、生産現場での製品の品質検査で、これまで人による目視でしかできなかった異常検知を人工知能(AI)により自動でリアルタイムに異常検知できるシステム。通常、AIシステムの導入には多額のコストと時間がかかるが、「AISI∀ AD」は、異常検知に必要な機能をオールインワンで装備しているため安価で短期間に導入でき、AIに不慣れなユーザーやベンダーでも簡単に使いこなすことができるのが特徴という。同社では、販売開始から3年で8億円の販売を計画。なお、19年2月期業績への影響は軽微としている。

■アールビバン <7523>  781円  +21 円 (+2.8%)  本日終値

アールビバン<7523>が反発。2日の取引終了後、子会社ダブルラックがデリバティブ取引による利益の計上を行うと発表。これに伴い、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結決算でデリバティブ評価益6億100万円を営業外収益に計上するとしたことが好感された。なお、19年3月期業績予想への影響は現在精査中としている。

■アステリア <3853>  1,114円  +18 円 (+1.6%)  本日終値

アステリア<3853>が後場プラスに転じた。午後1時30分ごろ、同社のモバイルアプリ制作プラットフォーム「Platio」(プラティオ)が、18年度グッドデザイン賞を受賞したと発表しており、知名度向上による利用拡大への期待から買いが入ったようだ。Platioは、プログラミングの知識がなくてもブラウザ上のマウス操作でモバイルアプリを手軽に作れるクラウドサービス。カスタマイズ可能なテンプレートを利用して、活用現場に合わせたモバイルアプリを簡単に作成・配信できるのが特徴で、作成したアプリは直感的なユーザーインターフェースで誰でもすぐに使うことができることが評価されたようだ。

■ベリサーブ <3724>  4,905円  +55 円 (+1.1%)  本日終値

ベリサーブ<3724>が3日ぶりに反発。大和証券が2日付で投資判断を新規に「2(アウトパフォーム)」、目標株価5440円でカバレッジを開始しており、これを好材料視した買いが入ったようだ。同社は、急拡大する車載・FAや家電向け組み込みソフトのテストサービス最大手。同証券では、爆発的拡大を始めた組み込みソフト開発需要に対し、顧客側の社内SEが不足し同社へアウトソースする傾向が強まり、業績が5~10年スパンで拡大する構図が見え始めたと指摘。19年3月期業績については、会社側の営業利益16億円予想に対して17億円を見込んでいるほか、20年3月期同19億円、21年3月期同21億2000万円を予想している。

■放電精密加工研究所 <6469>  1,568円  -203 円 (-11.5%)  本日終値

放電精密加工研究所<6469>は急反落。2日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3~8月)連結決算は、売上高57億1400万円(前年同期比15.1%増)、営業利益3億7200万円(同10.1倍)、純利益2億9400万円(同9.2倍)と大幅増益となったが、株価は9月中旬以降急上昇しており、目先の材料出尽くし感から利益確定売りが出たようだ。上期業績は、放電加工・表面処理事業で航空機エンジン部品の圧縮機・燃焼器部品の売り上げが増加したことに加えて、金型事業の自動車排気ガス浄化用のセラミックスハニカム押出用金型や、機械装置等事業のデジタルサーボプレス機などの売り上げが増加した。また、成田事業所における爆発火災事故による代替生産に伴う原価高が解消されたことも利益押し上げに寄与した。なお、19年2月期通期業績予想は、売上高117億7600万円(前期比10.5%増)、営業利益9億5400万円(同2.5倍)、純利益6億6000万円(同86.2%増)の従来見通しを据え置いている。

■串カツ田中 <3547>  3,070円  -285 円 (-8.5%)  本日終値

串カツ田中ホールディングス<3547>が後場下げ幅を拡大。午後1時ごろに発表した9月度の月次報告で、子会社串カツ田中の既存店売上高が前年同月比4.7%減となり、3カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。客単価が同4.3%減と引き続き前年割れとなったことに加えて、前月まで3カ月連続でプラスで推移していた客数が同0.4%減と小幅ながらマイナスとなったことが響いた。

■倉元製作所 <5216>  224円  -13 円 (-5.5%)  本日終値

2日、東証と日証金が倉元製作所 <5216> [JQ]について3日売買分から信用取引に関する臨時措置を実施すると発表したことが売り材料視された。東証は委託保証金率を現行の30%以上→50%以上(うち現金を20%以上)に、日証金も同様に貸借取引自己取引分などの増担保金徴収率を現行の30%→50%(うち現金を20%)とする。信用規制による人気離散を警戒した売りが向かった。

●ストップ高銘柄

大村紙業 <3953>  1,575円  +300 円 (+23.5%) ストップ高   本日終値

アズーム <3496>  10,340円  +1,500 円 (+17.0%) ストップ高   本日終値

ITbook <1447>  568円  +80 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値

日本テレホン <9425>  746円  +100 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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