【↓】日経平均 大引け| 4日ぶり反落、高値警戒感から利益確定売り優勢 (10月3日)
始値 24219.19
高値 24260.63(11:27)
安値 24030.59(13:26)
大引け 24110.96(前日比 -159.66 、 -0.66% )
売買高 14億6369万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆6993億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は4日ぶり反落、目先高値警戒感からの利益確定売り優勢
2.NYダウ最高値もイタリアの財政赤字問題など警戒、朝方は円高も逆風
3.後場寄りに大口売り、海外ヘッジファンドとみられる短期筋の売り圧力
4.東証1部の8割が下落、業種別でも紙パ、医薬品の2業種を除き全面安
5.スルガ銀が断トツの売買代金をこなし大幅高、ソニーやトヨタなど安い
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは122ドル高と4日続伸し過去最高値を更新した。北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉妥結で貿易摩擦懸念が薄らぎ、買いが優勢となった。
東京市場では、利益確定の売り圧力が強まるなか、日経平均株価は4日ぶりの押し目形成となった。前場は強さをみせたが、後場寄りに値を崩す展開となった。
3日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが4日続伸となり過去最高値を更新したものの、イタリアの財政赤字の問題などが嫌気されており、為替もドル安・円高含みで推移していたことから、きょうの東京市場は売りが先行した。日経平均は9月10日を境に一気に上げ足を強め、前日まで2000円近い上昇をみせていたこともあって、潜在的な高値警戒感が顕在化した。しかし、下値では押し目買いニーズが強く、前場は終盤切り返して前日終値近辺まで水準を戻した。後場寄り早々に大口の売りが出て値を崩し、海外ヘッジファンドとみられる短期筋の売りがかぶさって一時240円安と下値を切り下げたが、その後は下げ渋った。東証1部全体の8割の銘柄が値を下げる展開で、業種別でも紙パルプと医薬品のディフェンシブ2業種を除きほぼ全面安となっている。
個別では、ソニー<6758>、任天堂<7974>が安く、トヨタ自動車<7203>も売られた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも軟調。キーエンス<6861>、ファナック<6954>も下値を試す展開。ダイキン工業<6367>が安く、オリエンタルランド<4661>の下げも目立った。ネクステージ<3186>が急落したほか、ハウスドゥ<3457>、イー・ガーディアン<6050>なども大幅安。
半面、スルガ銀行<8358>が断トツの売買代金をこなし大幅高、小野薬品工業<4528>は利益確定売りをこなし続伸。塩野義製薬<4507>も堅調。大東建託<1878>が大きく買われ、資生堂<4911>も上昇した。電通<4324>も値を上げた。アダストリア<2685>、レンゴー<3941>が急伸、ヤーマン<6630>も物色人気となった。ブレインパッド<3655>、ローソン<2651>が上値を伸ばし、ソースネクスト<4344>も高い。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ユニファミマ <8028> 、電通 <4324> 、キッコマン <2801> 、テルモ <4543> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約43円。うち22円はファストリ1銘柄によるもの。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はKDDI <9433> 、ファナック <6954> 、ソフトバンク <9984> 、ダイキン <6367> 、ホンダ <7267> 。押し下げ効果は約80円。
東証33業種のうち上昇はパルプ・紙、医薬品の2業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)精密機器、(3)小売業、(4)建設業、(5)水産・農林業。一方、下落率の大きかった5業種は(1)輸送用機器、(2)石油石炭製品、(3)その他金融業、(4)保険業、(5)電気機器。
■個別材料株
△大東建 <1878>
9月建設事業受注高13%増で6ヵ月ぶり前年上回る。
△ローソン <2651>
「上期営業は計画を40億円上振れ」との報道。
△アダストリア <2685>
9月既存店売上高が2ヵ月連続で前年上回る。
△テンポイノベ <3484> [東証M]
今期最高益予想を32%上乗せ、市場変更も好感。
△SI <3826>
新AI異常検知システムを24日に発売。
△アイル <3854> [東証2]
業界初の「Pay体験イベント」を開催。
△シェアテク <3989> [東証M]
海外留学サービス「スマ留」9月申込件数が7.6倍に。
△ラクスル <4384> [東証M]
英資産運用会社が大株主に浮上。
△アイサンテク <4667> [JQ]
「空港制限区域内の自動走行に係る実証実験」に選定。
△クロップス <9428>
子会社テンポイノベが東証1部または2部に市場変更。
▼串カツ田中 <3547> [東証M]
9月既存店売上高が3ヵ月ぶりに前年下回る。
▼スシローGH <3563>
既存店客数が7ヵ月ぶり前年実績下回る。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)スルガ銀 <8358> 、(2)クロップス <9428> 、(3)アダストリア <2685> 、(4)レンゴー <3941> 、(5)丸全運 <9068> 、(6)日進工具 <6157> 、(7)ヤーマン <6630> 、(8)田淵電 <6624> 、(9)大東建 <1878> 、(10)キャリインデ <6538> 。
値下がり率上位10傑は(1)ネクステージ <3186> 、(2)ハウスドゥ <3457> 、(3)カナミックN <3939> 、(4)アミューズ <4301> 、(5)イーガーディ <6050> 、(6)トラスト・T <2154> 、(7)日本電子 <6951> 、(8)トナミHD <9070> 、(9)スシローGH <3563> 、(10)カチタス <8919> 。
【大引け】
日経平均は前日比159.66円(0.66%)安の2万4110.96円。TOPIXは前日比21.30(1.17%)安の1802.73。出来高は概算で14億6369万株。東証1部の値上がり銘柄数は331、値下がり銘柄数は1714となった。日経ジャスダック平均は3827.61円(13.17円安)。
[2018年10月3日]
株探ニュース