注目銘柄ダイジェスト(前場):東急不HD、ウエルシアHD、ブリッジなど

市況
2018年10月4日 12時03分

アプリックス<3727>:260円(+12円)

大幅に5日続伸。AR(拡張現実)在庫管理スキャナー「Quanti(クアンティ)」を開発し、全世界のApp Storeで公開したと発表している。Quantiは書類や在庫にiPhoneのカメラをかざし、貼られている複数のARマーカーを同時にスキャンし、見つけたいものを探し出すアプリ。ダウンロードは無料だが、Quantiを利用した在庫管理システムなどの受託開発にも対応するとしており、利益拡大に貢献するとの期待から買い人気が集まっている。

トランスG<2342>:489円(-4円)

朝高後マイナスに転じる。京都大学発ベンチャーの京ダイアグノスティクス(京都市)とヒトのがん幹細胞を三次元培養しスフェロイドを形成させ、それを移植したがん幹細胞スフェロイド移植マウス(PDSX)を用いた非臨床試験に関する業務提携を締結すると発表している。京ダイアグノスティクスが開発したPDSXは、対応する大腸がん患者の臨床での薬効とよく一致することが示されているという。

キッコマン<2801>:6480円(-260円)

大幅反落。前日は三菱UFJモルガン・スタンレー証券が投資判断を格下げしていたが、本日は野村でも投資判断を「ニュートラル」から「リデュース」に格下げしている。目標株価は5300円としているもよう。業績予想は上方修正しているものの、大幅な円安や大豆市況安などを前提としたい限り、来期EPS170円程度を織り込んでいる株価には、過熱感があり過ぎると判断しているようだ。

マクセルHD<6810>:1702円(-97円)

大幅続落。ゴールドマン・サックス証券では投資判断を「買い」から「中立」に格下げ、目標株価も3000円から2000円に引き下げている。ゲーム用電池や民生製品の業績下振れが足かせになり、18-19年度業績水準は株式市場の想定以上に低く留まるリスクを考慮としている。今期営業利益は88億円から67億円に、来期は105億円から79億円に下方修正、今期は会社計画90億円を下回るとみているもよう。

ウエルシアHD<3141>:5950円(-510円)

急落。前日に上半期の決算を発表している。営業利益は150億円で前年同期比3.9%増益、第1四半期の同2.6%減益に対して増益に転じる状況となり、従来予想の145億円を上振れる着地となっている。ただ、通期計画は318億円で前期比10.3%増益の見込みであり、大きなサプライズは乏しい状況である。株価は足元で年初来高値圏にあり、短期的な出尽くし感からの利食い売りが優勢となっている。

東急不HD<3289>:696円(-82円)

急落で年初来安値を更新。公募増資の実施などを発表しており、株式価値の希薄化がネガティブ視される展開に。公募による新株発行7115.8万株、公募による自己株式の処分1350万株、東急を割当先とする第三者割当による自己株式の処分1750万株、オーバーアロットメントによる売出784.2万株の実施を計画。

良品計画<7453>:32100円(-1450円)

売り優勢で一時7月10日の年初来安値を更新。前日に上半期の決算を発表、営業利益は236億円で前年同期比11.5%増益、従来計画と同水準での着地となった。国内では人件費増に加えてファミリーマート向けの減速が響いた。海外は伸長したものの、懸念された通り中国が減速しているようだ。決算数値にサプライズは限定的だが、中国市場の動向や苦戦する生活雑貨の先行きに警戒感が先行しているもよう。

ブリッジ<7039>:5620円

公開価格(2310円)の約2.1倍となる4920円で初値を付けた。3日に上場したが、買い注文が殺到して取引が成立しなかった。02年1月設立。事業内容は、電話やウェブなど非対面営業に関するアウトソーシング受託業務を主軸にした法人営業改革支援。18年12月期の営業利益予想は前期比13.2%増の3.33億円。非対面チャネルを利用して顧客企業の営業活動を行うインサイドセールアウトソーシングサービスなどが順調に推移すると見込む。

エスプール<2471>:1820円(+33円)

大幅に続伸。18年11月期第3四半期累計(17年12月-18年8月)の営業利益を前年同期比78.8%増の6.99億円と発表している。障がい者雇用支援サービスが好調だったほか、企業の人材不足を背景にコールセンター業務で未経験者の即戦力化に長けたグループ型派遣サービスが伸長した。通期予想は前期比20.7%増の8.14億円で据え置き。進捗率は85.9%に達しており、上方修正への期待が広がっている。

《ST》

提供:フィスコ

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