話題株ピックアップ【夕刊】(2):アカツキ、国際石開帝石、ジンズ

注目
2018年10月10日 15時16分

■アカツキ <3932>  4,685円  +145 円 (+3.2%)  本日終値

アカツキ<3932>が大幅続伸。この日、スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>傘下のスクウェア・エニックスと共同開発した「ロマンシング サガ」の23年ぶり完全新作となる新規ゲームアプリ「ロマンシング サガ リ・ユニバース」の事前登録を開始したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。「サガ」シリーズは、1989年に第1弾が発売された人気シリーズ。今回、事前登録が開始された「ロマンシング サガ リ・ユニバース」は、95年に発売された「ロマンシング サガ3」から300年後の世界を舞台としており、シリーズの枠を越えて展開されるオリジナルストーリーや多数登場する歴代のキャラクター、「閃き」「陣形」「コマンド選択」といった、シリーズならではのバトルの面白さはそのままに、壮大な世界で繰り広げられる新たなSaGaの世界をスマートフォンで手軽に楽しめるのが特徴という。

■バローホールディングス <9956>  2,586円  +70 円 (+2.8%)  本日終値

バローホールディングス<9956>が後場上げ幅を拡大。午後1時ごろに発表した9月度の月次営業情報で、主力のスーパーマーケット事業の既存店売上高が前年同月比3.3%増となり、3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。また、ドラッグストア事業は同5.1%増、ホームセンター事業は同10.7%増となり、全事業で既存店売上高は前年実績を上回った。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,427.5円  +38 円 (+2.7%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>などが反発。前日の米国株市場では原油価格の上昇を材料にシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が買われた。大型ハリケーンが米南部メキシコ湾岸に接近しており、原油生産に影響が出るとの思惑からWTI原油先物価格は67セント高の1バレル=74ドル96セントと上昇、これが株価の刺激材料となった。東京市場でも原油市況上昇が収益メリットとなる資源開発関連株に買いが優勢だ。

■ジンズ <3046>  6,170円  +160 円 (+2.7%)  本日終値

ジンズ<3046>が反発。SMBC日興証券が9日付で、投資判断「2」を継続し、目標株価を5290円から6270円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券では、18年8月以降、視力矯正眼鏡の販売状況に改善傾向が見られると評価。17年3月~18年3月は一式単価の昨対比マイナスが続いたことを考慮する必要はあるものの、17年3月に実施した価格戦略変更後に乱れていたマーチャンダイジングがようやく落ち着いてきたと受け止めているという。加えて、海外戦略についても香港への進出を果たすなど、再び成長ドライバーとして計算できる状況になっており、永久成長力の引き上げ余地を生み出したとしている。

■ファーストリテイリング <9983>  59,800円  +1,370 円 (+2.3%)  本日終値

ファーストリテイリング<9983>は続伸。足もと小売企業の一角が堅調な動きをみせているが、同社株はその象徴。あす11日に18年8月本決算を発表する予定にあるが、国内「ユニクロ」の既存店が好調で好決算が期待されている。先物を絡めたインデックス買いのほかに、好業績を先取りする買いも入ったもようだ。

■すかいらーく <3197>  1,699円  +32 円 (+1.9%)  本日終値

すかいらーくホールディングス<3197>は反発。9日の取引終了後に発表した9月度のIRレポートで、既存店売上高が前年同月比2.2%増と2カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。2度の大型台風や北海道胆振東部地震などによるマイナス影響があったものの、前年9月と比較して土日祝日の日数が2日多かったことがプラスに働いた。なお、全店売上高は同5.4%増だった。

■ハイデイ日高 <7611>  2,283円  +37 円 (+1.7%)  本日終値

ハイデイ日高<7611>が反発。岩井コスモ証券は9日、同社株の投資判断を新規「B+」でカバレッジを開始した。目標株価は2500円とした。同社は首都圏を中心にラーメン・中華料理の「日高屋」を展開。第2四半期累計(3~8月)の連結営業利益は前年同期比3%減の25億6000万円と減益だった。ただ、同証券では下期からは値上げ効果が寄与し、収益改善が進むと予想。19年2月通期の連結営業利益は会社計画の49億円(前期比5%増)は達成可能とみており、20年2月期の同利益は52億円(今期予想比6%増)を見込んでいる。

■名古屋鉄道 <9048>  2,830円  +37 円 (+1.3%)  本日終値

名古屋鉄道<9048>が反発。東海東京調査センターが9日付で、投資判断「アウトパフォーム」を継続し、目標株価3320円としたことが好材料視されたようだ。同センターでは、交通事業(空港線)・運送事業の寄与により堅調な業績を予想していることや、空港線の継続的な輸送人員増加などで、中長期的にも収益成長の確度が高いと判断。台風21号の影響で関西国際空港が一時的に停止していたことから、代替需要として中部国際空港の利用客が増加していたと見られ、同社の鉄道輸送収入にもポジティブな影響が見込まれるとしている。

■カナモト <9678>  4,085円  +35 円 (+0.9%)  本日終値

カナモト<9678>はしっかり。9日の取引終了後、従来35円を予定していた期末配当を5円増額して40円にすると発表しており、これを好感した買いが入った。これにより年間配当は60円(従来予想55円)となり、前期実績に対しては10円の増配になる予定だ。

■IDOM <7599>  312円  -45 円 (-12.6%)  本日終値  東証1部 下落率3位

IDOM<7599>が大幅3日続落。9日の取引終了後、19年2月期の連結業績予想について、営業利益を76億円から30億円(前期比55.7%減)へ、純利益を39億円から7億円(同80.4%減)へ下方修正したことが嫌気された。国内直営店で、4月後半から中古車販売の価格設計および店舗営業施策を転換したことに伴い、小売り1台当たりの利益が計画を下回ったことが要因としている。なお、売上高は2900億円(同5.0%増)で据え置いた。

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