明日の株式相場見通し=手掛かり材料難でもちあい、中小型株物色は活況
あす(11日)の東京株式市場は、手掛かり材料不足の地合いが続くなかで、売り買いともに手控え姿勢が強まり、全体相場は小幅なレンジでのもちあい推移となりそうだ。
市場関係者からは「海外投資家からとみられる株価指数先物主導の相場が続いており、日経平均への寄与度の大きい一部の銘柄を除いて、主力株への物色意欲が後退しているようだ。きょうは、ファーストリテイリング<9983>とユニー・ファミリーマートホールディングス<8028>の両銘柄で日経平均を約75円分引き上げた半面、ソフトバンクグループ<9984>1銘柄で約64円分押し下げる結果となった。ただ、その一方で好業績銘柄を中心に、中小型株への物色は活況となった」との見方が出ていた。
10日の東京株式市場は、買い先行でスタートしたが続かず、日経平均は前場引けにはマイナス圏で着地。後場は後半買い直されてプラス圏に再浮上する展開となった。日経平均株価終値は、前日比36円65銭高の2万3506円04銭と5日ぶりに小幅反発した。
日程面では、豊洲市場が開場、福島県知事選告示(28日投開票)、9月の企業物価指数、9日時点の給油所の石油製品価格、9月の都心オフィス空室率に注目。海外では、G20財務相・中央銀行総裁会議、米9月の消費者物価指数、米9月の財政収支、石油輸出国機構(OPEC)月報が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)