話題株ピックアップ【夕刊】(3):東エレク、トヨタ、フィスコ

注目
2018年10月11日 15時21分

■UACJ <5741>  2,588円  -138 円 (-5.1%)  本日終値

UACJ<5741>は大幅に4日続落。SMBC日興証券は10日、同社株の投資評価を「1」から「2」へ引き下げた。目標株価は3150円から3000円に見直した。最大の経営課題だったタイの圧延事業は、段階的に操業度が改善しているものの、米国の自動車用パネル工場の立ち上げの遅れに加え、原油価格などのコスト上昇が業績の下押し要因になるとみている。同証券では、19年3月期の連結営業利益予想を従来の275億円から263億円(会社予想は280億円)へ下方修正している。

■東京エレクトロン <8035>  14,120円  -570 円 (-3.9%)  本日終値

半導体関連株が軒並み安。東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>といった主力銘柄に売りが膨らみ、そろって年初来安値に売られた。10日の米株式市場では、米中貿易摩擦への懸念が高まるなか、エヌビディアやインテル、アプライド・マテリアルズといった半導体株が下落。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)も前日比4%安の1242に下落した。この日の為替が円高に振れていることも懸念材料となり、半導体関連株には売りが膨らんでいる。

■トヨタ自動車 <7203>  6,597円  -163 円 (-2.4%)  本日終値

トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株に売りがかさんだ。米長期金利の上昇を背景に前日の米国株市場が波乱安の展開となったほか、リスクオフの流れを受けて外国為替市場ではドル安・円高が進行、足もとは1ドル=112円台20銭近辺まで円が買われており、為替感応度の高い自動車セクターには下げ圧力が強まった。また、あすにオプションSQ算出を控え、株式需給面からもボラティリティが高まりやすい状況にある。

■VIX短先物 <1552>  12,670円  +2,250 円 (+21.6%)  本日終値

国際のETF VIX短期先物指数<1552>が急騰。この日で5日続伸。同ETFは「恐怖指数」と称される米VIX指数とリンクしており、米国市場の波乱時に上昇する特性を持つ。10日の米VIX指数は前日に比べ7.01(43.95%)ポイント高の22.96に上昇。米10年債利回り上昇や米中貿易摩擦の激化などが懸念され、NYダウが大幅安となるなかリスク回避姿勢が高まっている。こうしたなか、この日の国際VIX短期先物も大幅高となった。

■フィスコ <3807>  356円  +60 円 (+20.3%)  本日終値

フィスコ<3807>が全般波乱相場に逆行し急騰。10日取引終了後、フィスコ仮想通貨取引所がテックビューロから仮想通貨取引所「Zaif」の事業を譲受したことを発表、これが材料視される形で投資資金が集中した。

■スタジオアタオ <3550>  2,560円  +355 円 (+16.1%)  本日終値

スタジオアタオ <3550> [東証M]が急騰。10日大引け後に発表した19年2月期上期(3-8月)の連結経常利益が前年同期比40.3%増の5億5700万円に拡大して着地したことが買い材料視された。自社ブランドのバックや財布の販売がインターネット、実店舗ともに好調で、26.0%の大幅増収を達成したことが寄与。通期計画の6億円に対する進捗率は92.8%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■オオバ <9765>  649円  +26 円 (+4.2%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

オオバ<9765>が後場に入りプラス圏に浮上。午後1時ごろに自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入った。上限を70万株(発行済み株数の3.99%)、または4億円としており、取得期間は10月12日から来年2月21日まで。株主還元の充実及び資本効率の向上を図るとともに、将来の機動的な資本政策を可能とするためとしている。同時に発表した第1四半期(6~8月)連結決算は、売上高13億9500万円(前年同期比67.0%増)、営業損益2億9400万円の赤字(前年同期4億400万円の赤字)、最終損益2億2200万円の赤字(同2億8100万円の赤字)だった。なお、19年5月期通期業績予想は、売上高145億円(前期比9.9%減)、営業利益10億5000万円(同2.2%減)、最終利益16億円(同2.1倍)の従来見通しを据え置いている。

■大本組 <1793>  5,280円  +150 円 (+2.9%)  本日終値

大本組 <1793> [JQ]が高い。10日大引け後、19年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の23億円→46億円に2.0倍上方修正。減益率が59.8%減→19.7%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。手持ち工事が想定より進み、売上高が計画を上回ることが寄与。工事採算が上向くことも上振れの要因となる。前日終値ベースの予想PERが16.4倍→8.7倍に急低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。

■Hamee <3134>  1,640円  +9 円 (+0.6%)  本日終値

Hamee<3134>が3日続伸。この日の午前中、「Forbes Asia」が選ぶ、2018年のアジア太平洋地域の優良企業リスト200社に選出されたと発表しており、これが好感された。「Forbes Asia’s 200 Best Under A Billion 2018」は、アジア太平洋地域の年間売上高(500万ドル~10億ドル)の上場企業24000社を対象に、5年間のROE(自己資本利益率)の高さなど利益成長に基づきフォーブス アジアが選定するもの。日本企業では、同社を含む38社が選出されたという。

■アイケイ <2722>  1,126円  -400 円 (-26.2%) ストップ安   本日終値

アイケイ<2722>がストップ安。10日の取引終了後、19年5月期の連結業績予想について、売上高を204億2700万円から199億4700万円(前期比8.8%増)へ、営業利益を10億5300万円から8億3100万円(同7.5%減)へ、純利益を7億1900万円から5億7100万円(同10.9%減)へ下方修正したことが嫌気された。テレビショッピングの主力商品「バタフライアブス」の売り上げ効率ダウン(広告宣伝費に対する売り上げの効率)で売上高が計画に届かない見込みであることが要因としている。なお、同時に発表した第1四半期(6~8月)決算は、売上高47億9000万円(前年同期比13.0%増)、営業利益6100万円(同70.4%減)、純利益3800万円(同74.4%減)だった。

●ストップ高銘柄

愛光電気 <9909>  3,950円  +700 円 (+21.5%) ストップ高   本日終値

以上、1銘柄

●ストップ安銘柄

エムティジェネックス <9820>  26,000円  -7,000 円 (-21.2%) ストップ安   本日終値

デザインワン・ジャパン <6048>  767円  -150 円 (-16.4%) ストップ安   本日終値

など、3銘柄

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