話題株ピックアップ【夕刊】(1):グノシー、ワコム、コーナン
■Gunosy <6047> 2,581円 +500 円 (+24.0%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率2位
Gunosy <6047> がストップ高。12日大引け後に発表した19年5月期第1四半期(6-8月)の連結経常利益が前年同期比90.4%増の7.9億円に拡大して着地したことが買い材料視された。積極的な広告投資や機能追加などでアプリ「ニュースパス」「ルクラ」の利用者が拡大し、広告収入が伸びたことが寄与。アドネットワークの売上増加に加え、子会社ゲームエイトの好調も増益に貢献した。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の25億円→27.2億円に8.7%上方修正。増益率が29.1%増→40.4%増に拡大し、従来の5期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
■ワコム <6727> 501円 +80 円 (+19.0%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率3位
ワコム <6727> がストップ高。12日大引け後、19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の6.7億円→29億円に4.3倍上方修正。従来の59.2%減益予想から一転して76.6%増益見通しとなったことが買い材料視された。スマートフォン、タブレット、ノートPC向けペン・センサーシステムに対するメーカー各社からの需要が早期化したことなどが上振れの要因となった。競争環境の変化によりペンタブレット製品の中低価格帯モデルの市場浸透が進まなかったことでブランド製品事業の収益は計画未達だった。なお、通期の同利益は従来予想の39.2億円(前期は35.8億円)を据え置いた。
■コーナン商事 <7516> 3,010円 +309 円 (+11.4%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
コーナン商事<7516>は8日ぶりに急反発し、上場来高値を更新した。同社は12日取引終了後に、今期の中間配当および期末配当をそれぞれ1円増配し、年間配当を52円(従来計画は50円)にすると発表した。また、あわせて公表した19年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算は、営業収益が1687億7000万円(前年同期比4.7%増)で着地。営業利益は107億8700万円(同4.7%増)となり、通期計画185億円に対する進捗率は58.3%となった。新規出店効果に加え、円高などを背景とした値入率の改善などが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。
■進和 <7607> 2,260円 +225 円 (+11.1%) 本日終値 東証1部 上昇率7位
エンジニアリングの商社兼メーカーである進和<7607>が急反発。同社は12日取引終了後に、19年8月期通期の連結業績予想を公表。営業利益は45億円(前期比2.8%増)を見込み、年間配当計画は前期比2円増配の74円とした。売上高は600億円(同6.0%増)を予想。主要ユーザーである自動車業界は、次世代自動車の研究開発や世界的な自動車需要の増加を背景に、堅調な研究開発投資や設備投資が続き、これが追い風になるとみている。
■ジンズ <3046> 6,520円 +460 円 (+7.6%) 本日終値
ジンズ <3046> が急反発。12日大引け後に発表した18年8月期の連結経常利益は前の期比7.7%増の56.2億円で着地。続く19年8月期も前期比21.6%増の68.4億円に伸び、6期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は眼鏡専門店「JINS」を国内30店舗、海外は中国を中心に44店舗の出店を計画。新規連結となる台湾子会社も寄与し、売上高は前期比14.4%の大幅増収を見込む。また、既存店売上高は主力の視力矯正メガネの販売増加などで同3.3%増とプラスを継続する見通しだ。併せて、今期の年間配当は前期比2円増の50円に増配する方針としたことも支援材料となった。
■UUUM <3990> 3,905円 +255 円 (+7.0%) 本日終値
UUUM <3990> [東証M]が買い気配でスタート。12日大引け後に発表した19年5月期第1四半期(6-8月)の連結経常利益が前年同期比3.1倍の3.2億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。動画広告市場が拡大するなか、再生回数に連動するアドセンス収入やタイアップ広告収入が大きく伸びたことが寄与。所属ユーチューバーのグッズ販売が好調だったことも増益に貢献した。通期計画の8.4億円に対する進捗率は38.7%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。
■S Foods <2292> 4,815円 +280 円 (+6.2%) 本日終値
12日に決算を発表。「上期経常が8%増益で着地・6-8月期も12%増益」が好感された。S Foods <2292> が10月12日大引け後(15:00)に決算を発表。19年2月期第2四半期累計(3-8月)の連結経常利益は前年同期比8.0%増の62.6億円に伸び、通期計画の125億円に対する進捗率は50.1%となり、5年平均の47.8%とほぼ同水準だった。
■ソースネクスト <4344> 1,329円 +60 円 (+4.7%) 本日終値
ソースネクスト<4344>が全体急落相場のなか続伸。セキュリティーソフト「ZEROウイルスセキュリティ」を手掛け需要を取り込んでいるほか、訪日外国人のプロモートに政府が注力するなか、同社の翻訳端末「ポケトーク」の最新モデルに対する期待も大きい。19年3月期は売上高が前期比77%増という高い伸びを見込んでおり、増収効果から営業利益も前期比102%増の24億9900万円と高変化を予想している。株式需給面では流動性の高さがポイントで、次世代通訳機ポケトーク事業で連携するネオス<3627>との株価連動性も強い。
■サインポスト <3996> 3,405円 +140 円 (+4.3%) 本日終値
サインポスト <3996> [東証M]が続伸。人手不足を背景にセルフレジが注目を集めるなか、同社は設置型AIレジ「ワンダーレジ」の開発に積極姿勢であり、成長性が期待されている。同社は12日大引け後に19年2月期上期(3-8月)決算を発表しており、これが刺激材料となったようだ。19年2月期上期(3-8月)の経常利益(非連結)は前年同期比21.3%増の1.6億円に伸びて着地。主力のコンサルティング事業で金融機関や公共機関など向けの受注が拡大したことが寄与。AIを利用した無人レジや文字認識技術の研究開発費を吸収し、2ケタ増益を達成したことが好感された。
株探ニュース