【↑】日経平均 大引け| 大幅続伸、米株の急反騰を受けリスク選好の買い継続 (10月17日)

市況
2018年10月17日 16時20分

日経平均株価

始値  22806.59

高値  22959.41(10:10)

安値  22765.58(14:45)

大引け 22841.12(前日比 +291.88 、 +1.29% )

売買高  12億9068万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆5140億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は大幅続伸、米株市場の急反騰を受けリスク選好の流れ続く

2.米株高は好調な企業決算が足場、東京市場も好決算期待で押し目買い流入

3.中国などアジア株堅調で投資家心理が改善、海外筋の先物買いも浮揚効果

4.日経平均は一時400円超える上昇も為替動向など横目に後半は伸び悩む

5.海運株が大きく売り込まれたものの、全体の9割超の銘柄が上昇する展開

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは547ドル高と急反騰した。米長期金利の上昇が一服したことや、好調な企業決算を受け、主力株中心に買いが広がった。

東京市場ではリスクを取る動きが強まり、日経平均株価は寄り付き大幅高でその後も水準を切り上げる展開。ただ、前場後半以降は利益確定売りに伸び悩んだ。

17日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが急反騰をみせたことから、主力株をはじめ広範囲に買いが流入した。米株高は企業の好決算発表が反転の足掛かりとなっており、東京市場でも好調な企業業績に対する期待感が漂う。為替が円安傾向にあったことや、中国株などアジア株が総じて上昇したことも投資家のセンチメント改善につながった。海外筋とみられる先物への買いが、裁定商いを通じて現物株市場にも浮揚効果をもたらし、日経平均は一時400円を超えて上昇、2万3000円台回復を意識させる場面もあった。ただ、後場に入ると為替が円高方向に押し戻され、これが目先筋の利益確定の動きを誘発した。証券株が買われる一方、業績悪を嫌気された海運株の下げが際立つ。個別ベースでは全体の9割超の銘柄が上昇する買い気の強い地合いだった。

個別では、ソフトバンクグループ<9984>が売買代金トップで上値追い、ソニー<6758>、東京エレクトロン<8035>も高い。ファーストリテイリング<9983>が買いを集め、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも水準を切り上げた。キーエンス<6861>が買われ、村田製作所<6981>も上昇した。田淵電機<6624>がストップ高となり、コムチュア<3844>、ノジマ<7419>も値を飛ばした。Gunosy<6047>、TOKYO BASE<3415>も活況高。

半面、商船三井<9104>など大手海運株が急落、KYB<7242>はストップ安に売り込まれた。スズキ<7269>が売りに押され、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>も下落した。ブロンコビリー<3091>が安く、コスモス薬品<3349>、コジマ<7513>、大平洋金属<5541>なども値を下げた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、東エレク <8035> 、テルモ <4543> 、ダイキン <6367> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約95円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はスズキ <7269> 、ユニファミマ <8028> 、川崎汽 <9107> 、商船三井 <9104> 、豊田通商 <8015> 。押し下げ効果は約7円。

東証33業種のうち31業種が上昇し、下落は海運業、鉄鋼のみ。上昇率の大きかった上位5業種は(1)証券商品先物、(2)精密機器、(3)その他金融業、(4)金属製品、(5)不動産業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)鉱業、(2)パルプ・紙、(3)非鉄金属、(4)石油石炭製品、(5)輸送用機器。

■個別材料株

△オプトHD <2389>

NEDOの公募調査をアイサンテク <4667> [JQ]と共同で受託。

△コムチュア <3844>

上期経常最高益予想を41%上乗せ。

△ラクス <3923> [東証M]

上期経常を30%上方修正。

△ニーズウェル <3992> [東証2]

1→2の株式分割を実施。

△サインポスト <3996> [東証M]

JR赤羽駅ホーム上に無人決済店舗オープン。

△SIG <4386> [JQ]

上期経常を47%上方修正。

△ディスコ <6146>

「4-9月期営業利益は従来予想比で減益幅縮小」との報道。

△バーチャレク <6193> [東証M]

上期営業を損益トントンに上方修正。

△田淵電 <6624>

ダイヤモンド電機に第三者割当で30億円調達へ。

△ノジマ <7419>

上期経常最高益予想を30%上乗せ。

▼ブロンコB <3091>

7-9月期(3Q)経常は9%減益。

▼川崎汽 <9107>

今期経常を一転赤字に下方修正。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)田淵電 <6624> 、(2)ノジマ <7419> 、(3)コムチュア <3844> 、(4)イーブック <3658> 、(5)PRTIME <3922> 、(6)Gunosy <6047> 、(7)メディシス <4350> 、(8)T-BASE <3415> 、(9)キャリインデ <6538> 、(10)ネクシィーズ <4346>

値下がり率上位10傑は(1)KYB <7242> 、(2)川崎汽 <9107> 、(3)商船三井 <9104> 、(4)ブロンコB <3091> 、(5)郵船 <9101> 、(6)JFE <5411> 、(7)ピックルス <2925> 、(8)ネオス <3627> 、(9)スルガ銀 <8358> 、(10)コスモス薬品 <3349>

【大引け】

日経平均は前日比291.88円(1.29%)高の2万2841.12円。TOPIXは前日比25.96(1.54%)高の1713.87。出来高は概算で12億9068万株。東証1部の値上がり銘柄数は1950、値下がり銘柄数は119となった。日経ジャスダック平均は3758.29円(36.35円高)。

[2018年10月17日]

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