19日の香港市場概況:ハンセン0.4%高で反発、本土株高が追い風

市況
2018年10月19日 18時08分

19日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比106.85ポイント(0.42%)高の25561.40ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が85.42ポイント(0.84%)高の10222.18ポイントとそろって反発した。売買代金は996億1900万香港ドルに拡大している(18日の売買代金は877億6600万香港ドル)。

本土株高が買い安心感を誘う。金融トップや政権高官の「口先介入」が相次ぐなか、本土市場では買い戻しの勢いが加速した。中国景気の先行き不安で売られたものの、中盤から香港の各指数は上昇に転じている。「悪材料の出尽くし感」も広がった。取引時間中に公表された中国の7~9月GDP成長率は予想を下回り、前四半期に続き減速した実態が判明している。ただ、今回の指標悪化は直近の下げである程度は織り込んだ??との見方が浮上した。

ハンセン指数の構成銘柄では、取引所運営の香港交易所(香港証券取引所:388/HK)が3.1%高、不動産デベロッパー大手の碧桂園HD(2007/HK)が2.9%高、同業の華潤置地(1109/HK)が2.6%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が2.3%高と上げが目立った。

業種別では、中国の金融がしっかり。新華人寿保険(1336/HK)が3.6%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.5%高、招商銀行(3968/HK)が3.1%高、海通証券(6837/HK)が3.0%高で引けた。

非鉄や鉄鋼、セメントなど素材セクターも高い。新疆新キン鉱業(3833/HK)が5.3%、洛陽欒川モリブデン集団(3993/HK)が2.6%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が6.4%、鞍鋼(347/HK)が3.0%、中国建材(3323/HK)が3.6%ずつ値を上げた。

天然ガス関連セクターも物色される。港華燃気(タウンガス・チャイナ:1083/HK)が3.2%高、中国燃気HD(中国ガス:384/HK)が2.5%高、新奥能源HD(ENNエナジー:2688/HK)が1.1%高と上昇した。

半面、中国の発電セクターは安い。華能国際電力(902/HK)が3.2%、華潤電力HD(836/HK)が3.0%、大唐国際発電(991/HK)が2.3%、華電国際電力(1071/HK)が1.8%、中国電力国際発展(2380/HK)が1.3%ずつ下落した。

一方、本土市場は急反発。主要指標の上海総合指数は、前日比2.58%高の2550.47ポイントで取引を終えた。金融株が相場をけん引する。消費関連株やインフラ関連株、資源・素材株、ハイテク株、不動産株など全セクターが値上がりした。

【亜州IR】

《FA》

提供:フィスコ

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