話題株ピックアップ【夕刊】(2):ファストリ、日電産、サイバー

注目
2018年10月24日 15時16分

■ファーストリテイリング <9983>  57,230円  +1,230 円 (+2.2%)  本日終値

ファーストリテイリング<9983>が高い。全体相場は方向感の定まらない不安定な動きとなっているが、後場寄りに急浮上し、取引後半に上値を伸ばす展開となった。先物主導で裁定買いが入り、全体を押し上げているが、日経平均寄与度の高い同社株の上昇による押し上げ効果が目立つ。

■KNTCT <9726>  1,221円  +24 円 (+2.0%)  本日終値

KNT-CTホールディングス<9726>は後場上げ幅を拡大。この日、傘下の近畿日本ツーリスト首都圏、アイサンテクノロジー<4667>およびアークノハラ(東京都新宿区) 、群馬大学は、観光目的に特化した「自動運転車試乗体験」を三宅島で実施すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。東京都および東京観光財団が委託する「島しょ地域交通サービス」事業を受託し、実用化に向けた検証として、「東京の島しょ地域」の一つである三宅島で自動運転車両を活用したモニターツアーを実施するというもの。自動運転車の試乗会は実用化に向けて各所で開催されているが、観光目的に特化した実施は新たな取り組みという。

■日本電産 <6594>  14,290円  +225 円 (+1.6%)  本日終値

日本電産 <6594> が反発。23日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結税引き前利益が前年同期比29.7%増の982億円と従来予想の900億円を上回って着地したことが買い材料視された。電動パワーステアリング用の車載モーターや産業用ロボットなどの販売が大きく伸びたことが寄与。前期に買収した独コンプレッサーメーカーの業績上積みに加え、コスト削減なども大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の100円→105円(前期は95円)に増額修正したことも支援材料となった。

■エムティーアイ <9438>  599円  +7 円 (+1.2%)  本日終値

エムティーアイ<9438>が3日ぶりに反発。23日の取引終了後、金融機関の口座と直結したスマートフォンQRコード決済サービス「&Pay(アンドペイ)」の提供を一般消費者へ向けて開始すると発表しており、これを好感した買いが入った。同社によると、まずは常陽銀行(茨城県水戸市)との連携をスタートし、茨城県内の個人商店や飲食店、スーパーマーケットを中心に18年度内に加盟店1000社を目指すという。さらに2020年までに国内300の金融機関と連携を進め、全国で利用できる決済サービスとなることを目指すとしており、この日には、北洋銀行<8524>との連携を見据えて、19年1月から札幌市内でキャッシュレス決済の実証実験を開始するという。

■ニトリホールディングス <9843>  14,430円  +80 円 (+0.6%)  本日終値

ニトリホールディングス<9843>は反発。23日の取引終了後に発表した10月度(9月21日~10月20日)の国内売上高で、既存店売上高が前年同月比5.1%増と4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。秋冬物の寝具・寝装品の売り上げが伸長したほか、キッチン用品やトイレ・バス用品が引き続き好調だった。また、「ニトリFun!ウィーク」として3万円以上の家具を購入した会員を対象にキャンペーンを実施した効果もあり、ソファやベッドを中心に家具全般の売り上げが堅調だった。なお、全店売上高は同9.2%増だった。

■サイバーエージェント <4751>  5,500円  +10 円 (+0.2%)  本日終値

サイバーエージェント<4751>が反発。23日の取引終了後、子会社のAbemaTVが、電通<4324>および博報堂DYホールディングス<2433>傘下の博報堂DYメディアパートナーズを割当先とする第三者割当増資を実施し、「AbemaTV」の広告拡販やコンテンツ調達の強化を目的に両社と資本・業務提携すると発表しており、これが好感された。両社はこれまでも「AbemaTV」のパートナー企業として広告の販売を行っていたが、今回の資本業務提携により、「AbemaTV」の広告拡販や、スポーツ、アニメ、映画など多彩で魅力的なコンテンツの調達が進むことを期待しているという。増資後のAbemaTV持ち分比率は、電通が5.0%、博報堂DYメディアパートナーズが3.0%となるが、引き続きサイバーエージェントの連結子会社(55.2%)となる。

■東邦亜鉛 <5707>  3,695円  -550 円 (-13.0%)  本日終値  東証1部 下落率トップ

東邦亜鉛<5707>は大幅続落。23日の取引終了後、19年3月期の連結業績予想について、売上高を1370億円から1210億円(前期比9.4%減)へ、営業利益を110億円から13億円(同90.1%減)へ、純利益を93億円から21億円(同79.8%減)へ下方修正したことが嫌気された。上期に亜鉛・鉛の金属相場が想定を下回ったことを受けて、金属価格の前提を下方修正したことが要因としている。

■栄研化学 <4549>  2,273円  -316 円 (-12.2%)  本日終値  東証1部 下落率2位

栄研化学<4549>が急反落。23日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高176億4200万円(前年同期比1.0%増)、営業利益25億4400万円(同14.8%増)、純利益19億6900万円(同20.6%増)となり、従来予想の営業利益23億8000万円を上回ったものの、期待されていた通期予想の上方修正がなかったことから、失望売りが出たようだ。上期は、主力製品の便潜血検査用試薬を中心に海外向けの売り上げが増加したほか、国内では尿検査用試薬が伸長した。また、売り上げ構成の変化により売上原価率が低減したことも寄与した。なお、19年3月期通期業績予想は、売上高367億6000万円(前期比5.1%増)、営業利益42億円(同20.7%増)、純利益30億4000万円(同16.5%増)の従来見通しを据え置いている。

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