話題株ピックアップ【昼刊】:パナソニック、RPA、島精機

注目
2018年10月25日 11時41分

■ビオフェルミン製薬 <4517>  2,822円  +59 円 (+2.1%)  11:30現在

ビオフェルミン製薬 <4517> が全体急落相場に逆行し続伸している。24日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)が前年同期比3.5%増の19.8億円に伸び、従来の12.5%減益予想から一転して増益で着地したことが好感された。新製品「ぽっこり整腸チュアブル」の初回出荷があったが、主力製品の新ビオフェルミンSの販売が減少し、売上高は前年同期比2.1%減となった。一方、利益面では広告宣伝費など販管費の減少が寄与し、増益を確保した。

■パナソニック <6752>  1,238.5円  +22 円 (+1.8%)  11:30現在

パナソニック<6752>は日経平均が一時800円を超える下げをみせるなかで売り物をこなしプラス圏で推移している。前日の米国株市場ではNYダウが600ドルを超える下げ、ナスダック指数も300ポイントを超える急落となった。しかし、電気自動車(EV)大手のテスラは第3四半期決算発表で損益が黒字転換したことを背景に時間外取引で大幅高に買われており、同社と2次電池分野で強力な提携関係にあるパナソニックにもこれに連動した買いが入っている。

■RPAホールディングス <6572>  16,120円  +20 円 (+0.1%)  11:30現在

RPAホールディングス<6572>が3日続伸。全体波乱相場の頑強な値動きが光っている。ソフトウエア型ロボットによるアウトソーシングを展開しており、自社ブランド商品の「BizRobo!」が好調で収益成長局面にある。現在RPAソフトはバックオフィス業務のルーティーンワークに限られているが、中長期的には人工知能(AI)の進化で非定型型業務でも活躍が期待されている。同社はその先駆企業として注目度が高い。18年2月期営業利益は前の期比2.8倍、19年2月期も前期比95%増益と倍増近い伸びが予想されている。11月末現在の株主を対象に1株を5株にする株式分割を実施するため、その権利取り狙いの買いも誘導している。

■島精機製作所 <6222>  3,725円  -700 円 (-15.8%) ストップ安売り気配   11:30現在  東証1部 下落率2位

島精機製作所<6222>がストップ安ウリ気配。24日取引終了後、19年3月期の連結業績予想の下方修正を発表したことが嫌気された。売上高は760億円から580億円(前期比19.3%減)へ、営業利益は160億円から80億円(同46.3%減)へ、最終利益は115億円から60億円(同46.8%減)へ修正した。先進国アパレル向けOEM生産拠点のバングラデシュで、不安定な国内政治情勢を受け、コンピュータ横編み機の設備投資が低調だった。またシューズ生産向けのコンピュータ横編み機も競争環境が厳しさを増すなか、想定を超える売り上げの落ち込みとなった。さらに販管費の増加が利益の押し下げ要因に働いた。この業績悪化を踏まえ、中間配当を従来予想の35円から30円に減額するほか、45円を見込んでいた期末配当は未定とすることも明らかにした。

■大氣社 <1979>  2,931円  -444 円 (-13.2%)  11:30現在  東証1部 下落率4位

空調工事大手の大氣社 <1979> が急反落し、年初来安値を更新した。24日大引け後、19年3月期上期(4-9月)の連結最終利益を従来予想の28億円→8億円に71.4%下方修正し、一転して65.0%減益見通しとなったことが売り材料視された。国内の工事量が増加し売上高は計画を上回ったものの、海外子会社で大型プロジェクトの採算が悪化したことが響いた。また、特別損失を計上したことなども利益を圧迫した。なお、通期業績予想については11月12日に予定する上期決算発表時に公表するとしている。

■キヤノンMJ <8060>  1,938円  -258 円 (-11.8%)  11:30現在  東証1部 下落率6位

キヤノンマーケティングジャパン<8060>が急反落し、年初来安値を更新した。同社は24日取引終了後に、18年12月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来の285億円から270億円(前期比11.2%減)に下方修正した。売上高予想も6250億円から6200億円(同1.9%減)に減額修正。デジタル一眼レフカメラ市場が引き続き低迷していることや、キヤノン<7751>の入出力機器やソリューションを提供する「エリア」事業や各専門領域の顧客を対象にしたソリューションを提供する「プロフェッショナル」事業の進捗が遅れていることが主な要因だとしている。

■エステー <4951>  1,751円  -191 円 (-9.8%)  11:30現在

エステー<4951>が急反落し、年初来安値を更新した。同社は24日取引終了後に、19年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来の39億円から29億5000万円(前期比15.2%減)に下方修正した。売上高予想も525億円から500億円(同2.8%増)に減額修正。足もとで、今春に発売した消臭芳香剤の新コンセプト商品が低迷しているほか、原材料および商品の仕入れ価格が高騰していることなどが影響するとしている。

■LINE <3938>  3,605円  -355 円 (-9.0%)  11:30現在

LINE<3938>は大幅続落。24日の取引終了後に発表した第3四半期累計(1~9月)連結決算が、売上高1512億1100万円(前年同期比24.7%増)、営業利益67億4500万円(同72.4%減)、最終損益60億6800万円の赤字(前年同期120億7400万円の黒字)と大幅減益となったことが嫌気されている。広告収入が好調に推移し、無料対話アプリ「LINE」などのコア事業が大幅に伸長。また、「LINE Pay」なども順調に拡大し売上高は大幅増収となった。ただ、LINE PayやLINE Financial、LINE Clovaなど戦略事業への先行投資が膨らんだ。なお、18年12月期通期業績予想は引き続き非開示としている。

■藤田観光 <9722>  3,020円  -265 円 (-8.1%)  11:30現在

藤田観光<9722>が大幅に3日続落。24日取引終了後、18年12月期の連結業績予想の下方修正を発表したことが嫌気されている。売上高は720億円から690億円(前期比2.3%減)へ、営業利益は23億円から9億円(同54.9%減)へ、最終利益は13億円から4億円(同76.1%減)へ修正した。ワシントンホテルなどを擁するWHG事業は、台風21号や北海道胆振東部地震による空港閉鎖、航空便の欠航などにより一部インバウンド需要の高い施設で宿泊人員が大幅に減少した。またリゾート事業では、「箱根小涌園ユネッサンス」が猛暑による影響などもあり入場人員が減少した。ラグジュアリー&バンケット(L&B)事業では、婚礼件数および人員の減少トレンドが継続しているほか、利用単価も伸び悩み、予想を下回る見込みとなっている。

■シャープ <6753>  1,702円  -135 円 (-7.4%)  11:30現在

シャープ<6753>は大幅反落し年初来安値を更新している。24日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、営業利益が460億円から465億円(同14.6%増)へ、純利益が360億円から400億円(同15.1%増)へ上振れて着地したようだと発表したが、全般相場の下落もあって好反応は限定的のようだ。流通在庫を勘案し中国での液晶テレビ販売を抑制したことに加えて、台風による物流への影響などがあったことから、売上高は1兆3000億円から1兆1250億円(前年同期比0.9%増)へ下振れたが、体質改善が着実に進んでいることから利益面は計画を上振れたとしている。

■東京エレクトロン <8035>  14,045円  -600 円 (-4.1%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>が急落1万4000円大台を割れ、今月11日につけた年初来安値1万3800円を視界に入れる展開。また、アドバンテスト<6857>も2000円大台を割り込み年初来安値を更新した。SUMCO<3436>、信越化学工業<4063>なども軒並み新安値に売り込まれており、半導体関連株の下げが際立っている。前日の米株市場ではテキサス・インスツルメンツの決算発表で慎重な先行き見通しが嫌気され、半導体銘柄全般に売りが波及、フィラデルフィア半導体株指数は6.6%安と暴落した。このリスク回避の売り圧力が東京市場を直撃する形となった。

■九電工 <1959>  3,960円  -135 円 (-3.3%)  11:30現在

九電工<1959>が大幅反落し年初来安値を更新している。24日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(4~9月)連結業績について、営業利益が135億円から108億円(前年同期比18.6%減)へ、純利益が98億円から80億円(同17.3%減)へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気されている。売上高は従来予想の1650億円(同3.5%増)を据え置いたものの、工事売上高が減少したことで工事売上総利益額が減少したほか、完成引き渡しする工事が想定よりも減少し受注先との精算が下期にずれ込んだことなどにより、工事売上利益率が低下したことが影響。また、配電線工事において、九州電力<9508>からの発注などが下期にずれ込んだことなども響いたとしている。

■ワタベウェディング <4696>  620円  +100 円 (+19.2%) ストップ高   11:30現在

ワタベウェディング<4696>がストップ高の620円に買われている。きょう付けの日本経済新聞で千趣会<8165>のリストラについて取り上げられるなか、出資先のワタベについて「MBO(経営陣が参加する買収)を巡る内部対立が発生」していると報じている。記事によると、ワタベウェディングでは創業家と千趣会側が対立する内部対立が起きており、渡部秀敏会長が取締役会でMBOを提案したとしている。ただ、千趣会にとってワタベが手掛ける婚礼事業の収益は手堅く、簡単には手放せないとして、MBOが成立するかは不透明な状況としており、これが好材料視されているようだ。

●ストップ高銘柄

幸和製作所 <7807>  1,423円  +300 円 (+26.7%) ストップ高   11:30現在

エスポア <3260>  890円  +150 円 (+20.3%) ストップ高買い気配   11:30現在

シーズHD <4924>  5,200円  +700 円 (+15.6%) ストップ高買い気配   11:30現在

など、5銘柄

●ストップ安銘柄

エムティジェネックス <9820>  14,920円  -4,000 円 (-21.1%) ストップ安売り気配   11:30現在

など、2銘柄

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