話題株ピックアップ【夕刊】(1):パナソニック、RPA、島精機

注目
2018年10月25日 15時14分

■月島機械 <6332>  1,400円  +66 円 (+5.0%)  本日終値  東証1部 上昇率6位

月島機械<6332>が急伸。きっかけは、午後2時に発表した19年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算。営業損益が6億300万円の黒字(前年同期は10億6300万円の赤字)に浮上したことが好感されたようだ。売上高は323億3800万円(前年同期比7.2%増)で着地。化学・鉄鋼・食品などの産業用設備および廃液や固形廃棄物処理などの環境関連設備を中心とした「産業事業」は減収増益となった一方、上下水道を主要マーケットとする「水環境事業」は増収増益を確保した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■ビオフェルミン製薬 <4517>  2,869円  +106 円 (+3.8%)  本日終値  東証1部 上昇率8位

ビオフェルミン製薬 <4517> が大幅続伸。24日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の経常利益(非連結)が前年同期比3.5%増の19.8億円に伸び、従来の12.5%減益予想から一転して増益で着地したことが好感された。新製品「ぽっこり整腸チュアブル」の初回出荷があったが、主力製品の新ビオフェルミンSの販売が減少し、売上高は前年同期比2.1%減となった。一方、利益面では広告宣伝費など販管費の減少が寄与し、増益を確保した。

■パナソニック <6752>  1,222.5円  +6 円 (+0.5%)  本日終値

パナソニック<6752>は高い。日経225採用銘柄のなかで前日比上昇しているのは唯一同銘柄のみとなっている。前日の米国株市場ではNYダウが600ドルを超える下げ、ナスダック指数も300ポイントを超える急落となった。しかし、電気自動車(EV)大手のテスラは第3四半期決算発表で損益が黒字転換したことを背景に時間外取引で大幅高に買われており、同社と2次電池分野で強力な提携関係にあるパナソニックにもこれに連動した買いが入っている。

■RPAホールディングス <6572>  16,110円  +10 円 (+0.1%)  本日終値

RPAホールディングス<6572>が3日続伸。ソフトウエア型ロボットによるアウトソーシングを展開しており、自社ブランド商品の「BizRobo!」が好調で収益成長局面にある。現在RPAソフトはバックオフィス業務のルーティーンワークに限られているが、中長期的には人工知能(AI)の進化で非定型型業務でも活躍が期待されている。同社はその先駆企業として注目度が高い。18年2月期営業利益は前の期比2.8倍、19年2月期も前期比95%増益と倍増近い伸びが予想されている。11月末現在の株主を対象に1株を5株にする株式分割を実施するため、その権利取り狙いの買いも誘導している。

■島精機製作所 <6222>  3,725円  -700 円 (-15.8%) ストップ安   本日終値  東証1部 下落率トップ

島精機製作所<6222>がストップ安。24日取引終了後、19年3月期の連結業績予想の下方修正を発表したことが嫌気された。売上高は760億円から580億円(前期比19.3%減)へ、営業利益は160億円から80億円(同46.3%減)へ、最終利益は115億円から60億円(同46.8%減)へ修正した。先進国アパレル向けOEM生産拠点のバングラデシュで、不安定な国内政治情勢を受け、コンピュータ横編み機の設備投資が低調だった。またシューズ生産向けのコンピュータ横編み機も競争環境が厳しさを増すなか、想定を超える売り上げの落ち込みとなった。さらに販管費の増加が利益の押し下げ要因に働いた。この業績悪化を踏まえ、中間配当を従来予想の35円から30円に減額するほか、45円を見込んでいた期末配当は未定とすることも明らかにした。

■大氣社 <1979>  2,880円  -495 円 (-14.7%)  本日終値  東証1部 下落率3位

空調工事大手の大氣社 <1979> が急反落し、年初来安値を更新した。24日大引け後、19年3月期上期(4-9月)の連結最終利益を従来予想の28億円→8億円に71.4%下方修正し、一転して65.0%減益見通しとなったことが売り材料視された。国内の工事量が増加し売上高は計画を上回ったものの、海外子会社で大型プロジェクトの採算が悪化したことが響いた。また、特別損失を計上したことなども利益を圧迫した。なお、通期業績予想については11月12日に予定する上期決算発表時に公表するとしている。

■バルカー <7995>  2,474円  -346 円 (-12.3%)  本日終値  東証1部 下落率5位

バルカー<7995>は大幅3日続落。24日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算は、売上高260億8400万円(前年同期比12.1%増)、営業利益32億700万円(同17.1%増)、純利益23億5400万円(同24.0%増)と2ケタ営業増益となったが、全般相場の下落で好反応は限定的のようだ。半導体業界など先端産業市場向けにシール製品が伸長したことに加えて、同じく先端産業市場向けに機能樹脂製品が好調に推移した。また、シリコンウエハリサイクル事業も拡大し、業績を押し上げた。なお、19年3月期通期業績予想は、売上高505億円(前期比6.1%増)、営業利益60億円(同11.6%増)、純利益42億円(同9.6%増)の従来見通しを据え置いている。

■エステー <4951>  1,749円  -193 円 (-9.9%)  本日終値

エステー<4951>が急反落し、年初来安値を更新した。同社は24日取引終了後に、19年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来の39億円から29億5000万円(前期比15.2%減)に下方修正した。売上高予想も525億円から500億円(同2.8%増)に減額修正。足もとで、今春に発売した消臭芳香剤の新コンセプト商品が低迷しているほか、原材料および商品の仕入れ価格が高騰していることなどが影響するとしている。

■キヤノンMJ <8060>  1,982円  -214 円 (-9.7%)  本日終値

キヤノンマーケティングジャパン<8060>が急反落し、年初来安値を更新した。同社は24日取引終了後に、18年12月期通期の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来の285億円から270億円(前期比11.2%減)に下方修正した。売上高予想も6250億円から6200億円(同1.9%減)に減額修正。デジタル一眼レフカメラ市場が引き続き低迷していることや、キヤノン<7751>の入出力機器やソリューションを提供する「エリア」事業や各専門領域の顧客を対象にしたソリューションを提供する「プロフェッショナル」事業の進捗が遅れていることが主な要因だとしている。

■藤田観光 <9722>  2,966円  -319 円 (-9.7%)  本日終値

藤田観光<9722>が大幅に3日続落。24日取引終了後、18年12月期の連結業績予想の下方修正を発表したことが嫌気されている。売上高は720億円から690億円(前期比2.3%減)へ、営業利益は23億円から9億円(同54.9%減)へ、最終利益は13億円から4億円(同76.1%減)へ修正した。ワシントンホテルなどを擁するWHG事業は、台風21号や北海道胆振東部地震による空港閉鎖、航空便の欠航などにより一部インバウンド需要の高い施設で宿泊人員が大幅に減少した。またリゾート事業では、「箱根小涌園ユネッサンス」が猛暑による影響などもあり入場人員が減少した。ラグジュアリー&バンケット(L&B)事業では、婚礼件数および人員の減少トレンドが継続しているほか、利用単価も伸び悩み、予想を下回る見込みとなっている。

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