【↓】日経平均 大引け| 822円安と急反落、米株波乱を受け7ヵ月ぶり安値 (10月25日)

市況
2018年10月25日 16時36分

日経平均株価

始値  21676.83

高値  21703.21(09:03)

安値  21204.40(14:56)

大引け 21268.73(前日比 -822.45 、 -3.72% )

売買高  14億1753万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆7273億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は822円安と急反落、米株波乱を受けてリスクオフ一色

2.米国ではナスダック指数が4.4%安と暴落し投資家の不安心理を増幅

3.アジア株安も嫌気され先物を絡め売り加速、日経平均は7ヵ月ぶり安値

4.東証1部全体の98%の銘柄が値を下げ、値上がりはわずかに34銘柄

5.値がさ株が日経平均を押し下げ投げを誘発、売買代金約3兆円に膨らむ

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは608ドル安と大幅に3日続落した。世界景気減速への懸念からリスク回避の売りが加速。ハイテク株を中心に軒並み安となった。

東京市場では、リスク回避ムード一色となった。日経平均株価は朝方から大きく売り込まれたが、後場は一段安となり、引け際にきょうの安値をつける売り圧力の際立つ地合いだった。

25日の東京市場は、主力株をはじめ寄り付きからリスクオフの流れに巻き込まれた。前日の米国株市場ではNYダウが600ドルを超える急落となり、ハイテク株比率の高いナスダック指数は約330ポイントの下げで下落率は4.4%に達した。これを受け投資家の不安心理が増幅、電機セクターなどをはじめ売りが売りを呼ぶ展開で全面安商状に。世界景気減速懸念を背景に取引時間中はアジア株安も嫌気され、先物を絡めた売りが全体を押し下げる格好となった。日経平均は2万1200円台まで水準を切り下げ、3月29日以来7ヵ月ぶりの安値水準に沈んだ。東証1部全体の98%に相当する2070銘柄余りが下落する一方通行の相場となり、値上がりはわずかに34銘柄だった。投げが出たことで売買代金は3兆円近くに膨らんでいる。

個別では、売買代金トップのソフトバンクグループ<9984>が大きく売られたほか、ファーストリテイリング<9983>も急落。ソニー<6758>、ファナック<6954>なども売り込まれた。島精機製作所<6222>がストップ安となり、大気社<1979>、日本冶金工業<5480>も大幅安。IBJ<6071>、ニッパツ<5991>の下げも大きい。西松建設<1820>が下落、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>などの半導体関連も大幅に水準を切り下げている。

半面、パナソニック<6752>が小幅ながらプラス圏をキープ。アイロムグループ<2372>も売り物をこなし前日終値を上回った。シーズ・ホールディングス<4924>、ベリサーブ<3724>はストップ高に買われたほか、ワタベウェディング<4696>も一時値幅制限いっぱいに買われた。栄研化学<4549>、ネクステージ<3186>なども高い。

日経平均採用で上昇したのは2銘柄のみで、プラス寄与の上位からパナソニック <6752> 、東ガス <9531> 。押し上げ効果は約0.2円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> 、東エレク <8035> 、TDK <6762> 。押し下げ効果は約224円。

東証33業種のすべての業種が下落。下落率の小さかった上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)空運業、(3)鉱業、(4)不動産業、(5)ゴム製品。一方、下落率の大きかった5業種は(1)サービス業、(2)ガラス土石製品、(3)その他製品、(4)医薬品、(5)電気機器。

■個別材料株

△ベリサーブ <3724>

上期経常は26%増益で上振れ着地。

△メディア工房 <3815> [東証M]

香港に医療ツーリズムの合弁会社設立。

△BBSec <4398> [JQ]

ネットセキュリティー対策などの業界団体「JPAAWG」を創設。

△ビオフェル <4517>

上期経常は一転3%増益で上振れ着地。

△ワタベ <4696>

「MBOを巡る内部対立が発生」との報道。

△JFEシステ <4832> [東証2]

今期経常を7%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も5円増額。

△月島機 <6332>

上期経常が黒字浮上で着地・7-9月期も黒字浮上。

△太洋工業 <6663> [JQ]

1-9月期(3Q累計)経常は黒字浮上・通期計画を超過。

▼大気社 <1979>

上期最終を一転65%減益に下方修正。

▼島精機 <6222>

今期経常を一転47%減益に下方修正、上期配当も5円減額修正。

▼藤田観 <9722>

今期経常を一転56%減益に下方修正。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)シーズHD <4924> 、(2)ベリサーブ <3724> 、(3)ワタベ <4696> 、(4)わかもと <4512> 、(5)栄研化 <4549> 、(6)月島機 <6332> 、(7)PCA <9629> 、(8)ビオフェル <4517> 、(9)ネクステージ <3186> 、(10)リコーリース <8566>

値下がり率上位10傑は(1)島精機 <6222> 、(2)共立印刷 <7838> 、(3)大気社 <1979> 、(4)イントラスト <7191> 、(5)冶金工 <5480> 、(6)IBJ <6071> 、(7)バルカー <7995> 、(8)千趣会 <8165> 、(9)ニッパツ <5991> 、(10)ITFOR <4743>

【大引け】

日経平均は前日比822.45円(3.72%)安の2万1268.73円。TOPIXは前日比51.15(3.10%)安の1600.92。出来高は概算で14億1753万株。東証1部の値上がり銘柄数は34、値下がり銘柄数は2072となった。日経ジャスダック平均は3590.44円(101.71円安)。

[2018年10月25日]

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