明日の株式相場見通し=急落が尾を引き下値模索、決算評価の買いは限定的か
あす(26日)の東京株式市場は、きょう日経平均株価が前日比800円を超える急落となったことによるダメージが尾を引く可能性が高く、下値模索の推移が続きそうだ。4~9月期決算や、19年3月期通期業績見通しの発表が本格化しているものの、極端な弱気地合いのなかで、好業績銘柄の内容を評価して買い向かう動きは限定的となりそうだ。
市場関係者からは「日経平均はきょうの急落で、7月5日の終値ベースの安値2万1546円を下回り4月上旬以来の低水準に売り込まれた。ここまで強気の見方をしてきた市場参加者にとっても調整局面入りは明らかで、関心は“下値メド”に移っている。(1)日経平均は今年3月にPER12倍まで売り込まれたが、これを現状に当てはめた約2万800円水準、(2)3月23日の年初来安値2万617円(終値ベース)、(3)心理的フシ目の2万円が市場で取りざたされている」との見方が出ていた。
25日の東京株式市場はリスク回避ムード一色となった。日経平均は朝方から大きく売り込まれたが、後場は一段安となり、引け際にきょうの安値をつける売り圧力の際立つ地合いとなった。日経平均株価終値は、前日比822円45銭安の2万1268円73銭と急反落した。
日程面では、日中首脳会談に注目。海外では、米7~9月期の国内総生産(GDP)速報値、米10月の消費者態度指数確報値、米アップルがスマートフォン「iPhone」の廉価版「XR(テンアール)」を発売が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)