31日の米国市場ダイジェスト:NYダウは241ドル高、主要企業決算を好感

市況
2018年11月1日 7時43分

■NY株式:NYダウは241ドル高、主要企業決算を好感

米国株式相場は上昇。ダウ平均は241.12ドル高の25115.76、ナスダックは144.25ポイント高の7305.90で取引を終了した。複数の主要企業決算が好感され、買いが先行。10月ADP雇用統計が予想を上振れ、米経済の堅調さが示されたほか、米連邦準備制度理事会(FRB)がメガバンクを除く金融機関の資本要件緩和を検討していることも好感され、終日堅調となった。セクター別では、自動車・自動車部品やソフトウェア・サービスが上昇する一方で不動産や公益事業が下落した。

自動車大手のゼネラル・モーターズ(GM)は、予想外の増益決算となり大幅上昇。SNSのフェイスブック(FB)は、四半期ベースで過去最高益となるなど成長減速懸念が後退し堅調推移。通信大手のTモバイル(TMUS)は、加入者純増数が予想を上回ったほか、同業スプリント(S)との合併承認に楽観的な見方を示し上昇。オークションサイトのイーベイ(EBAY)やファストフードのヤム・ブランズ(YUM)も決算内容が好感された。一方で、食品メーカーのケロッグ(K)は、売上高が予想を下振れ大幅下落となった。

米国株式相場は2日連続で大幅上昇となったものの、10月のダウ平均株価は5%下落、ナスダック総合指数は9%の下落となった。ナスダックは2008年11月以来となる月間下落率となった。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:米雇用関連指標の改善でユーロ弱含み

10月31日のニューヨーク外為市場でドル・円は、113円39銭まで上昇後、112円81銭まで反落し、112円99銭で引けた。米国の10月ADP雇用統計や米7-9月期雇用コスト指数が予想を上回ったほか、米財務省が発表した四半期定例入札の概要で規模の増額が確認されると、米国債相場の価格が下落し、利回りの上昇に伴いドル買いが加速した。その後、月末のロンドンフィキシングに絡んだドル売りが観測されており、ドルは伸び悩んだ。

ユーロ・ドルは、1.1348ドルから1.1302ドルまで下落し、1.1314ドルで引けた。ユーロ・円は、128円41銭から、127円66銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.2733ドルから1.2831ドルまで上昇した。ドミニク・ラーブ英離脱担当相は3週間内に欧州連合(EU)と離脱条件で合意する見通しを示したほか、EUの担当官も進展に楽観的な見通しを示したことから、ポンド買いが優勢となった。ドル・スイスは、1.0034フランへ下落後、1.0095フランまで上昇した。

■NY原油:

10月31日のNY原油先物12月限は続落(NYMEX原油12月限終値:65.31 ↓0.87)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物12月限は前日比-0.87ドルの65.31ドルで通常取引を終えた。時間外取引を含めて一時64.81ドルまで売られた。米エネルギー情報局(EIA)が公表した在庫統計によると、原油在庫の増加幅は予想と一致。また、ガソリン在庫の減少幅は市場予想を上回った。しかしながら、世界経済の成長鈍化によるエネルギー需要減少の思惑が広がっていることやユーロ安を嫌気した売りがこの日も観測された。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 27.50ドル +0.72ドル(+2.69%)

モルガン・スタンレー(MS) 45.66ドル +1.16ドル(+2.61%)

ゴールドマン・サックス(GS)225.37ドル +6.09ドル(+2.78%)

インテル(INTC) 46.88ドル -0.88ドル(-1.84%)

アップル(AAPL) 218.86ドル +5.56ドル(+2.61%)

アルファベット(GOOG) 1076.77ドル +40.56ドル(+3.91%)

フェイスブック(FB) 151.79ドル +5.57ドル(+3.81%)

キャタピラー(CAT) 121.32ドル +3.86ドル(+3.29%)

アルコア(AA) 34.99ドル +0.84ドル(+2.46%)

ウォルマート(WMT) 100.28ドル -2.14ドル(-2.09%)

スプリント(S) 6.12ドル +0.44ドル(+7.75%)

《SF》

提供:フィスコ

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