話題株ピックアップ【夕刊】(1):ユーザベース、セーレン、品川リフラ
■ユーザベース <3966> 2,879円 +500 円 (+21.0%) ストップ高 本日終値
ユーザベース <3966> [東証M] が続急騰。8日大引け後、18年12月期の連結最終損益を従来予想の2.7億円の赤字(予想レンジ中値)→3.5億円の黒字(前期は4.3億円の黒字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなったことが買い材料視された。10月に完全子会社化したNewsPicks USA社株式の段階取得による差益として5.8億円を計上することが最終利益を押し上げる。また、7月に買収したクオーツ社の買収にかかる会計処理方法が決定したこと、各ビジネスにおける着地見込みについて一定の見通しが立ったことを踏まえて業績修正を行った。同時に発表した第3四半期累計(1-9月)の同損益は5.9億円の赤字だった。
■セーレン <3569> 1,980円 +320 円 (+19.3%) 本日終値 東証1部 上昇率2位
セーレン<3569>が急騰。同社は8日取引終了後、19年3月期の連結業績予想の修正を発表、最終利益を77億円から84億円(前期比21.2%増)へ増額している。アパレル事業の採算が大きく改善しているほか、エレクトロニクス関連も販売が増勢だ。また、発行済み株式数の8.4%にあたる500万株、100億円を上限に自社株買いを実施することも発表、これを材料視した買いを大きく呼び込む格好となった。
■品川リフラクトリーズ <5351> 4,885円 +700 円 (+16.7%) ストップ高 本日終値 東証1部 上昇率3位
品川リフラクトリーズ <5351> がストップ高。8日大引け後に発表した19年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比72.3%増の55.5億円と、従来予想の45億円を上回って着地したことが買い材料視された。耐火物の販売数量が増加したことに加え、原料価格上昇による値上げ効果なども収益を押し上げた。併せて、通期の同利益を従来予想の86億円→102億円に18.6%上方修正。増益率が36.0%増→61.3%増に拡大し、従来の2期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。今期業績の上方修正は8月に続き、早くも2回目となる。前日終値ベースの予想PERが7.1倍→6.5倍に低下し、割安感がさらに強まったことも支援材料となった。
■アトラエ <6194> 2,529円 +319 円 (+14.4%) 本日終値 東証1部 上昇率5位
アトラエ<6194>が大幅高で3連騰。IT業界向けを主軸に求人情報サイトを展開しており、成功報酬型求人メディア「Green」の運営が好調で収益を牽引。また、同社の強みとなっているのがビジネスマッチングアプリ「yenta」で、人工知能(AI)やビッグデータ解析技術を駆使して求職者と企業のマッチングを行い、同業他社との差別化を推進している。8日取引終了後に発表した18年9月期の単独決算は売上高23億600万円(前の期比26.0%増)、営業利益6億9100万円(同23.4%増)と大幅増収増益を確保した。また、19年9月期については売上高が30億円(前期比30.1%増)と高い伸びを継続、営業利益は7億円(同1.3%増)と微増を見込むが、市場では上振れ余地が大きいとみられている。
■ソラスト <6197> 1,402円 +137 円 (+10.8%) 本日終値 東証1部 上昇率10位
8日に決算を発表。「上期経常は31%増益で上振れ着地」が好感された。
ソラスト <6197> が11月8日大引け後(15:00)に決算を発表。19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比30.5%増の25.6億円に拡大し、従来予想の21.1億円を上回って着地。
■西尾レントオール <9699> 4,130円 +380 円 (+10.1%) 本日終値
8日に決算を発表。「今期経常は7%増で2期連続最高益、前期配当を9円増額・今期も70円継続へ」が好感された。
西尾レントオール <9699> が11月8日大引け後(15:30)に決算を発表。18年9月期の連結経常利益は前の期比31.5%増の144億円に拡大し、19年9月期も前期比7.0%増の155億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。10期連続増収になる。同時に、前期の年間配当を61円→70円(前の期は57円)に増額し、今期も70円を継続する方針とした。
■エラン <6099> 3,180円 +268 円 (+9.2%) 本日終値
エラン<6099>が急伸。この日正午ごろ、12月31日を基準日として1対2株の株式分割を実施すると発表したほか、18年12月期の連結業績予想について、営業利益を11億5000万円から12億5000万円(前期比36.9%増)へ、純利益を7億6000万円から8億2000万円(同24.7%増)へ上方修正しており、これらを好感した買いが入った。上方修正は、今期から取り組んでいる収益性改善策の効果が顕在化していることに加えて、販管費の発生額が想定を下回っていることなどが要因としている。なお、売上高は185億円(同19.6%増)の従来予想を据え置いている。
■富士ソフト <9749> 5,710円 +480 円 (+9.2%) 本日終値
8日に決算を発表。「1-9月期(3Q累計)経常が31%増益で着地・7-9月期も32%増益」が好感された。
富士ソフト <9749> が11月8日大引け後(15:00)に決算を発表。18年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比30.6%増の93.1億円に拡大し、通期計画の103億円に対する進捗率は90.4%に達し、4年平均の71.8%も上回った。
■福山通運 <9075> 4,930円 +340 円 (+7.4%) 本日終値
福山通運<9075>は大幅続伸。同社は8日取引終了後、19年3月期通期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を2765億円から2818億円(前期比5.2%増)へ、営業利益を171億円から183億円(同24.3%増)へ、最終利益を122億円から135億円(同26.6%増)へそれぞれ増額した。第2四半期連結累計期間の業績で、売上高は貨物輸送量の底堅さと運賃改定の進捗が想定以上で推移した。また、営業利益、経常利益、最終利益についても、労働力不足に対処するための外注人件費や、燃料価格の上昇などコスト増加を補って、それぞれ当初予想数値を上回った。通期の業績については、第2四半期累計期間の業績を踏まえ見直しを行った結果、前回発表予想を上回る見込みとなった。あわせて発表した第2四半期累計の連結決算は、売上高1386億2600万円(前年同期比7.6%増)、営業利益96億7900万円(同85.3%増)、最終利益74億7000万円(同93.7%増)だった。
■ヨネックス <7906> 727円 +49 円 (+7.2%) 一時ストップ高 本日終値
ヨネックス<7906>が一時ストップ高まで買われた。同社は8日取引終了後に、19年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業利益は17億2800万円(前年同期比7.6%減)にとどまったが、通期計画30億円に対する進捗率は57.6%に達した。売上高は305億8400万円(同5.1%減)で着地。バドミントン用品の販売が国内外で苦戦したことなどが影響した。ただ、大坂なおみ選手をはじめ契約選手が活躍した効果で、テニス用品は国内や北米、欧州、アジアでラケットを中心に売り上げが伸びた。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。
株探ニュース