国内外の注目経済指標:日本の7-9月期GDPはマイナス成長

経済
2018年11月10日 15時07分

11月12日-16日週に発表予定の主要経済指標の見通しについては以下の通り。

○(日)7-9月期国内総生産

■14日(水)午前8時50分発表予定-予想は前期比年率-0.9%

4-6月期に高い伸びとなった民間消費、設備投資は減少に転じたことが要因。天候不順、生鮮野菜、エネルギー価格の上昇による実質購買力の低下も成長率鈍化の間接的な要因とみられる。外需寄与度はマイナスになると予想される。なお、4-6月期実質GDP成長率は公的固定資本形成、外需の下方修正などから、下方修正される可能性がある。

■14日(水)午後7時発表予定

○(欧)7-9月期ユーロ圏域内総生産改定値-予想は前年同期比+1.7%

参考となる速報値は前期比+0.2%、前年比では+1.7%にとどまった。域内景況感の改善は遅れており、成長率は4-6月期との比較で鈍化する可能性が高いと予想されていた。イタリア、ドイツの成長率鈍化などが要因。改定値については、速報値から上方修正される項目が少ないことから、速報値と同じ成長率にとどまる可能性が高いと予想される。

■14日(水)午後10時30分発表予定

○(米)10月消費者物価コア指数-予想は前年比+2.2%

参考となる9月実績は前年比+2.2%で市場予想と一致した。家賃の伸びは鈍化しており、物価上昇率で突出している項目はなかった。10月については家賃上昇率の伸びは引き続き鈍化する可能性があるものの、上昇率が鈍化している項目は少ないことから、2%超のコアインフレ率となる可能性が高いとみられる。

■15日(木)午後10時30分発表予定

○(米)10月小売売上高-予想は前月比+0.5%

参考となる9月実績は前月比+0.1%にとどまった。ただ、コア売上高は前月比+0.5%で市場予想を上回った。9月はハリケーンによる被害の影響が大きかったとみられる。10月については9月に大きく落ち込んだ飲食店の売上高は反動増となる見込みだが、その他の項目では小幅な伸びにとどまる可能性があるため、市場予想は妥当な水準か。

その他の主な経済指標の発表予定

・12日(月):(日)10月国内企業物価指数

・13日(火):(欧)ユーロ圏ZEW景気期待指数

・14日(水):(中)10月小売売上高、(中)10月鉱工業生産、(独)7-9月期国内総生産

・16日(金):(米)10月鉱工業生産

《FA》

提供:フィスコ

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