話題株ピックアップ【夕刊】(3):ツガミ、村田製、国際石開帝石
■ツガミ <6101> 963円 -84 円 (-8.0%) 本日終値
ツガミ<6101>、オークマ<6103>など工作機械株が下値を試す展開。日本工作機械工業会が前日発表した10月の工作機械受注は1391億7700万円にとどまり、23カ月ぶりに前年同月を下回る結果となった。全体で1%強の落ち込みながら中国向けの受注が減速傾向を強めており、業界には先行きに対する不安が漂っている。ツガミは前日取引時間中に19年3月期の連結業績予想の上方修正を発表、営業利益を80億円から89億円(前期比28.2%増)に増額したが、中国景気の減速懸念が足を引っ張り反応は限定的となっている。
■前田道路 <1883> 2,102円 -145 円 (-6.5%) 本日終値
12日に決算を発表。「上期経常は36%減益で下振れ着地」が嫌気された。
前田道路 <1883> が11月12日大引け後(15:30)に決算を発表。19年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比35.9%減の59.8億円に落ち込み、従来予想の91億円を下回って着地。
■OBARA GROUP <6877> 4,495円 -290 円 (-6.1%) 本日終値
12日に決算を発表。「今期経常は1%減益、20円減配へ」が嫌気された。
OBARA GROUP <6877> が11月12日大引け後(17:00)に決算を発表。18年9月期の連結経常利益は前の期比1.0%増の99.8億円になったが、19年9月期は前期比0.9%減の99億円とほぼ横ばい見通しとなった。
■村田製作所 <6981> 17,000円 -850 円 (-4.8%) 本日終値
村田製作所<6981>、アルプス電気<6770>などが大幅安。米アップルにiPhoneに販売減速懸念が浮上し、前日の米国株市場で同社株は5%強の急落をみせ、全体相場急落を先導する形となった。これを受けて、同社の有力サプライヤーである日本の大手電子部品メーカーにもリスク回避の売りが集中している。足もと外国為替市場で1ドル=113円台後半で円高含みに推移していることも向かい風となっている。
■国際石油開発帝石 <1605> 1,261円 -39 円 (-3.0%) 本日終値
国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>など資源開発関連株やJXTGホールディングス<5020>など石油関連株が売られた。ここ原油市況の下落が顕著でWTI原油先物価格は前日時点で11日続落、今年2月以来約9カ月ぶりに1バレル=60ドル台を割り込んだ。前日の米株市場ではシェブロン、エクソンモービルなどエネルギー関連株が売られ全体相場の足を引っ張った。東京市場でも前日に続き原油関連セクターへの売りが目立っている。
■三菱UFJ <8306> 666.5円 -13.5 円 (-2.0%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが安いほか、第一生命ホールディングス<8750>など生保株がきつい下げとなった。前日の米国株市場ではNYダウが600ドル強の下げをみせたが、金融株ではゴールドマン・サックスが7.5%の急落をみせ、全体地合い悪を助長させた。マレーシアの政府系ファンドの資金流用に関与したとの疑惑が下げの背景だが、この影響でJPモルガン、シティグループ、バンカメなど大手金融株が軒並み安となった。この流れが東京市場にも波及した。
■アルファクス <3814> 1,720円 +300 円 (+21.1%) ストップ高 本日終値
アルファクス・フード・システム <3814> [JQG]がストップ高。12日大引け後に発表した18年9月期の経常利益(非連結)は前の期比3.2%増の1億2900万円と、従来の減益予想から一転増益で着地。続く19年9月期も前期比2.1倍の2億6800万円に急拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期は外食業界で省力化需要が高まるなか、基幹業務サービスや注文システムなどの利用件数が伸び、13.5%の増収を見込む。前日終値ベースの予想PERが41.2倍→19.4倍に急低下したことも支援材料となった。
■ナビタス <6276> 461円 +80 円 (+21.0%) ストップ高 本日終値
ナビタス<6276>がストップ高。12日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算が、売上高25億100万円(前年同期比15.9%増)、営業利益1億3700万円(同2.7倍)、純利益1億7600万円(同6.1倍)と大幅増益となり、従来予想の営業利益7500万円を大きく上回って着地したことが好感された。装置事業が、省力化・自動化設備ニーズを背景に好調に推移したほか、国内連結子会社の成形転写事業における海外向け転写フィルムの堅調な利益確保が業績押し上げに貢献した。また画像検査事業が、カード・ラベル業界などからの高評価による受注・売り上げともに順調に推移したことも寄与した。
■EAJ <6063> 1,094円 +150 円 (+15.9%) ストップ高 本日終値
日本エマージェンシーアシスタンス <6063> [JQ]がストップ高。12日大引け後に発表した18年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益が前年同期比13倍の1億2500万円に急拡大して着地したことが買い材料視された。海外出国者数の増加を背景に、海外旅行保険の付帯サービスが大きく伸びたことが寄与。人件費の増加やカナダの新アシスタンスセンター設置費用などを吸収し、大幅増益を達成した。通期計画の1億円をすでに25.0%も上回っており、業績上振れを期待する買いが向かった。
●ストップ高銘柄
バンクオブイ <4393> 2,608円 +500 円 (+23.7%) ストップ高 本日終値
など、6銘柄
●ストップ安銘柄
チエル <3933> 900円 -300 円 (-25.0%) ストップ安 本日終値
ダイキアクシス <4245> 1,050円 -300 円 (-22.2%) ストップ安 本日終値
オロ <3983> 3,590円 -700 円 (-16.3%) ストップ安 本日終値
エンビプロ <5698> 591円 -100 円 (-14.5%) ストップ安 本日終値
MSアジア <8682> 1,379円 0 円 (0.0%) ストップ安 本日終値
など、7銘柄
株探ニュース