鴻池運輸---2Q増収、各セグメントで堅調に推移
鴻池運輸<9025>は12日、2019年3月期第2四半期(2018年4-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比4.8%増の1,439.74億円、営業利益が同1.4%減の64.04億円、経常利益が同0.4%減の66.63億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同7.7%減の40.04億円となった。
複合ソリューション事業は、売上高が前年同期比5.3%増の1,008.81億円、セグメント利益が同6.7%減の74.73億円となった。鉄鋼関連分野は、製鉄所内生産工程付帯業務や自動車エンジン用部品生産業務の増加、タイにおいて鋼材輸送等を行う新規連結会社の寄与等により、増収となった。空港関連分野では、成田国際空港における業務拡大や新規受託空港での業務開始等により、増収となった。食品関連分野では、飲料等の配送センター業務や生産工程請負業務が堅調に推移した。生活関連分野では、空調機器の取扱量伸長等により増収となった。利益面では、台風21号による関西国際空港一時閉鎖等の自然災害による影響や、軽油単価の高騰に加え、子会社における再資源化設備の補修費等の増加、前期に発生した高収益スポット業務の減少等により、減益となった。
国内物流事業は、売上高が前年同期比1.7%増の247.10億円、セグメント利益が同57.7%増の12.32億円となった。顧客センター内での通販物流取扱量や、冷凍冷蔵食品の保管・配送取扱業務増加により増収となった。利益面では、軽油単価高騰等の影響はあったが、生活用品取扱量増加や、新規定温業務開始等により増益となった。
国際物流事業は、売上高が前年同期比6.2%増の183.81億円、セグメント利益が同18.8%増の6.30億円となった。台風21号による取扱量減はあったが、インド子会社における鉄道貨物輸送取扱量や、アメリカ向け製造設備用部品の輸出業務増加等により、増収となった。利益面では、海外子会社における取扱量増加等により増益となった。
2019年3月期通期の連結業績予想は、売上高が前期比2.9%増の2,848.00億円、営業利益が同9.6%減の100.00億円、経常利益が同10.7%減の103.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同13.4%減の61.00億円とする期初計画を据え置いている。
《SF》
提供:フィスコ