話題株ピックアップ【夕刊】(1):大日本住友、国際石開帝石、ソースネクス

注目
2018年11月16日 15時14分

■大日本住友製薬 <4506>  2,938円  +136 円 (+4.9%)  本日終値

大日本住友製薬<4506>が急反発したほか、サンバイオ<4592>、ヘリオス<4593>など再生医療分野の研究に経営資源を注ぐバイオ関連株に投資資金が向かった。京都大学iPS細胞研究所のチームがiPS細胞を使いがんへの攻撃力を高めた免疫細胞「キラーT細胞」を作製したことが伝わり、これが関連銘柄の株価を刺激する格好となっている。日本では再生医療分野でiPS細胞に特化した戦略が進められており、既に京大がパーキンソン病、大阪大学が角膜の病気、慶応大学が脊髄損傷や心臓病において再生医療分野での研究開発を進捗させている。直近、iPS細胞による脊髄損傷治療の臨床研究について慶大グループが承認されたことも報じられ、来夏にも臨床研究が開始される可能性がある。また、iPS細胞は新薬の開発に活用する「iPS創薬」分野でも注目度が高く、関連銘柄は今後も折に触れてマーケットの関心を集めるケースが増えそうだ。

■IDOM <7599>  485円  +15 円 (+3.2%)  本日終値

IDOM<7599>が後場上げ幅を拡大。この日正午ごろ、個人間カーシェアリングサービス「GO2GO(ゴーツーゴー)」の提供を19年4月に開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。「GO2GO」は“近所のクルマを安心、簡単、遠慮なく使える”をコンセプトとする新しい個人間のカーシェアリングサービス。クルマを所有するオーナーは、必要な情報をアプリに登録するだけで、簡単に自分のクルマを他人にシェアすることができる一方、クルマを利用したい人はアプリ上で予約をし、決済もアプリ上で行うとしている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,263.5円  +34.5 円 (+2.8%)  本日終値

国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>がいずれも反発に転じた。業種別騰落率でも両銘柄が属する「鉱業」は33業種中で値上がり率トップとなった。ここ記録的な連続下落基調にあったWTI原油先物価格だが、今週14日に13営業日ぶりに反発。15日も続伸しており、目先ようやく下げ止まった形となっている。前日の米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどエネルギー関連株が買われており、東京市場でもここまで原油市況連動で下値を探っていた銘柄群に買い戻しが優勢となった。

■ソースネクスト <4344>  1,210円  +32 円 (+2.7%)  本日終値

ソースネクスト<4344>が続伸。この日朝方、初代「POCKETALK(ポケトーク)」が、15日付けで電気通信事業法で規定された技術基準適合認定を取得し、認定番号が発行されたと発表しており、これが好感された。なお、最新版の「ポケトークW」は、技術基準への適合性を満たし、既に認定を取得している。

■富士製薬工業 <4554>  1,873円  +49 円 (+2.7%)  本日終値

富士製薬工業<4554>は強い動き。同社はきょう、アイスランドの医薬品メーカーであるAlvotech社と、複数品目のバイオシミラー(バイオ医薬品と同等・同質の品質および安全性、有効性を有するもの)の日本国内での商業化で、独占的なパートナーシップで合意したと発表。今後の展開などが期待されたようだ。国内での商業化は、Alvotech社がバイオシミラーの開発と製造を担当し、富士製薬は国内での製造販売承認取得ならびに販売を担う。なお、現在のAlvotech社のバイオシミラーには、がん、眼科および自己免疫疾患などの分野があり、17年の世界医薬品市場で320億ドル以上の市場規模があるという。

■ベルーナ <9997>  1,207円  +28 円 (+2.4%)  本日終値

ベルーナ<9997>は反発。15日の取引終了後に発表した10月度の売上高(速報値)が、前年同月比17.1%増となり、2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。総合通販事業で衣料品と荷電・雑貨などがともに前年を上回ったことに加えて、ソリューション事業で封入・同梱サービス、通販代行サービスがともに前年を上回ったことなどが寄与した。

■RPAホールディングス <6572>  16,030円  +340 円 (+2.2%)  本日終値

RPAホールディングス<6572>が9日ぶりに反発。午前10時ごろ、子会社RPAテクノロジーズが、LegalTech協会(東京都渋谷区)と業務提携したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。LegalTech協会は、法律とテクノロジーを融合することで、法律関連産業の発展を図ることを目的に設立した団体。今回の提携により、RPAテクノロジーズが提供する「BizRobo!」などを活用した士業事務所関連業務の負担軽減を目的としたデジタルレイバーの創出や、「BizRobo!」の普及を図るとしている。

■伊藤忠テクノ <4739>  2,028円  +40 円 (+2.0%)  本日終値

伊藤忠テクノソリューションズ<4739>は続伸。この日の午前中に、人工知能(AI)を活用した新規ビジネス創出や業務改善の円滑なスタートを支援する、AI活用支援プログラムを開始すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。同プログラムは、AIに関する基礎知識を学ぶ講座とAIを活用するテーマの創出を目的としたワークショップを組み合わせた1日研修コース「AI Business Academy」と、AI活用の課題整理や活用方針の策定などを支援する1カ月間のコンサルティングサービス「AI活用ナビゲーション」からなるプログラム。価格は、「AI Business Academy」が120万円、「AI活用ナビゲーション」は50万円からで、2つのメニューをあわせて3年間で50社への提供を目指すとしている。

■日本駐車場開発 <2353>  157円  +3 円 (+2.0%)  本日終値

日本駐車場開発<2353>が5日ぶりに反発。15日の取引終了後、住宅宿泊事業を展開する子会社ロクヨンがAirbnb(エアビーアンドビー)と業務提携し、ホームシェアリング事業を推進すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。今回の提携により、Airbnbが持つ世界中の国の人々が利用することのできる仕組みを活用し、民泊物件をAirbnbへ掲載することで顧客のニーズに総合的に対応することができると判断したという。また、提携を機にAirbnbが74社以上の企業と共に構成する産業横断型組織Airbnb Partnersに参画するとしており、地域に根付いたホームシェア市場の拡大を目指すさまざまな企業との連携を通じて、新たなサービスの提供を行うとしている。

■アニコムHD <8715>  3,695円  +55 円 (+1.5%)  本日終値

アニコム ホールディングス<8715>が反発。15日の取引終了後に発表した10月度の月次経営パラメーターで、新規契約件数が1万2637件(前年同月比2.3%増)となり、引き続き新規契約件数が増加基調にあることが好感された。また、保有契約件数も73万4255件(前月比0.6%増)と順調に積み上がっており、業績への貢献が期待されている。

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