【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 狙うべきは“年末需要”の恩恵銘柄!

市況
2018年11月18日 9時30分

「狙うべきは“年末需要”の恩恵銘柄!」

●アップル減産への市場の反応は過剰

当面はアップル株の下げ止まり待ちだ。

このところ東京市場だけでなく、米国、そして各国市場も同社株の下げを大いに案じている。たかがアップル1社で大げさな。こういうことになろうが、そうも言っていられないのが現実だ。同社株はなにしろ時価総額で世界首位の企業だからだ。

つまり、サブプライムローンバブルの崩壊以降の回復相場をリードしてきた主役銘柄中の“主役”であり、それが失速することはこれまでの回復相場の終焉を意味することになりかねないからだ。では、この杞憂は正しいのか。

それはないと見てよい。アップルの新製品需要は、発売前の予想&期待に届いていないのかもしれない。その可能性は高い。そのため、アップルが協力企業に対して製造を減らすよう要請しているということなのだろうが、それはどういう意味を持っているのか。

市場は需要減だけを案じているのだが、アップルサイドからこれを見ると、アップルの収益悪化が避けられる。こういうことになる。企業にとってもっとも大事なことは、製品需要が拡大することではない。収益が伸びること。これになる。

この点から製造抑制を見ると、収益減を食い止める、もしくは最少にとどめる方針となるため、市場も今後それを次第に評価するようになると見てよい。

つまり、いまはアップルの新製品の製造抑制に過剰反応している最中であり、当面ここは行き過ぎが修正されるのを待つことが良策になる。

●バフェットはアップル株を買い増しか?

それに、これは私の勝手な想像だが、アップル株を大量買いし、すでに同社株の保有割合で第3位となっているバフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイ社も、この下げでアップル株をさらに買い増している可能性が高い。

今年1~2月にかけて、昨年秋に発売されたアップルの新製品が販売不振と報じられ、同社株が下げた時にも、バークシャーは大量に買い増していたからだ。今回もそのような行動に出たところで不思議はない。

そこで、ここでの注目はまずはオリエンタルランド <4661> だ。ここからは、もう年末の需要増を考えた投資をしたいところ。となると、 クリスマスに集客が高まる東京ディズニーリゾートの存在を忘れるわけにいかない。株価も戻り歩調となっているだけに仕込みどころと見る。

年末は風邪の季節でもある。この点からは、ドラッグストア大手のマツモトキヨシホールディングス <3088> も回復途上だけに少し下げたところで拾っておきたい。

クリスマスとなると、もう一つ忘れてはならないのがさまざまな装飾品だ。それが揃っているのはドンキホーテホールディングス <7532> 。株も当然ながら期待が持てる。もちろん生鮮食品、その他あらゆる消費が急増することを考えると、押し目を入れているイオン <8267> もここ数日の下げは買い場が提供されたようなものと見てよい。

年末までではなく、さらに来年を考えるとワタベウェディング <4696> も魅力的だ。新元号となると、その初年に結婚しようと考えるカップルが急増すること間違いなしだからだ。

あえて新値更新銘柄を狙うなら、ジャパンエレベーターサービスホールディングス <6544> だ。エレベーターの点検・保守・管理に強い会社だが、このビジネスは一度契約した顧客はまず依頼先を変えることはないため収益の安定度が高く、株は続伸する確率が高い。ただ、目先は新高値を更新したばかりでもあり、多少反落することも想定しておきたい。

2018年11月16日 記

株探ニュース

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