話題株ピックアップ【昼刊】:不二製油G、シェアテク、グリコ

注目
2018年11月20日 11時39分

■不二製油グループ本社 <2607>  3,345円  +165 円 (+5.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率4位

不二製油グループ本社<2607>が高い。同社は19日取引終了後に、業務用チョコレート製造を手掛ける米ブロマーチョコレートカンパニーを完全子会社化すると発表。これによるシナジーなどが期待されているようだ。同社は今後、得意とする油脂技術をブロマー社に提供するほか、原料調達面の統合などによってグループのチョコレート事業の強化を図り、またグループが持つ他の製品群の投入などを通じてブロマー社が持つ北米市場の幅広い顧客に販売していくことを目指す。なお、同社は創業者一族から全株式を19年1月に取得する予定で、取得価額は株式取得実行時の調整価格を実施した金額になるとしている。

■シェアテク <3989>  2,375円  +63 円 (+2.7%)  11:30現在

シェアリングテクノロジー <3989> [東証M]が反発。国際会計基準(IFRS)に移行した18年9月期の連結税引き前利益は5.3億円と従来予想の4.2億円を上回って着地。続く19年9月期は前期比3.0倍の16.2億円に急拡大する見通しとなったことが買い材料視された。今期は生活トラブルのマッチングサイトを中心とするWEBメディアのコンテンツ投資を加速し、加盟店から受け取る手数料収入の拡大を見込む。また、加盟店のリアルタイムスケジュール管理システムの導入などを通じ、成約率向上を図る。主力のWEB事業は売上高が2倍増の63億円、投資事業も伸長し、税引き前利益は3倍化する計画だ。併せて、海外留学サービスサイト「スマ留」を運営する子会社リアブロードの一部株式(議決権ベース5%)をベンチャーキャピタルに売却することで基本合意したと発表。帳簿価格は4.2億円、評価価額は20.3億円。現時点では19年9月期業績に与える影響は見込んでいない。また、ビックカメラ <3048> と家電修理やエアコン設置工事などで協業を開始することも明らかにした。

■江崎グリコ <2206>  5,340円  +100 円 (+1.9%)  11:30現在

江崎グリコ<2206>が6日ぶり反発している。19日の取引終了後、来年3月1日出荷分からアイスクリーム製品を値上げすると発表しており、同部門の採算改善につながるとの期待から買われているようだ。原材料価格や物流コストが上昇するなか、経営の合理化や効率化でコストの吸収を図ってきたが、吸収が極めて困難な状況に達したことから値上げに踏み切るという。対象商品は14ブランド計55品目で、10円から50円値上げする。

■エレコム <6750>  2,884円  +46 円 (+1.6%)  11:30現在

エレコム<6750>が3日ぶりに反発している。19日の取引終了後に自社株買いを発表しており、これを好材料視した買いが入っているようだ。今回発表した自社株買いでは、上限を37万100株(発行済み株数の0.89%)、または11億8400万円としており、取得期間は11月20日から来年5月19日まで。機動的な資本政策の一環として、第4回ストックオプション権利行使対応分を含めた自己株を取得するとしている。

■クリレスHD <3387>  1,240円  +1 円 (+0.1%)  11:30現在

クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>はしっかり。きょう付けの日本経済新聞朝刊で「北海道でそば店『ごまそば遊鶴』を運営するはしもと(札幌市)を買収し完全子会社化する」と報じられており、これを好材料視した買いが株価を下支えしている。記事によると、地方展開のノウハウ吸収や海外展開の加速を狙いとしており、買収額は数億円とみられるという。また、米国でそば店などを運営する会社からも近く事業譲渡を受けるとしており、そば業態の拡大が期待されている。

■長谷川香料 <4958>  1,563円  -323 円 (-17.1%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ

19日、長谷川香料 <4958> が筆頭株主の長谷川藤太郎商店による834万7900株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限125万2100株の売り出しを実施すると発表したことが売り材料視された。売り出し株式数は最大で960万株と発行済み株式数の約22.5%におよぶ規模とあって、株式の需給悪化が懸念された。売出価格は11月28日から30日までのいずれかの日に決定される。一方、11月21日から22日までを取得期間とする100万株の自社株買いを実施すると発表したがこちらへの反応は限定的となった。

■コスモHD <5021>  2,828円  -577 円 (-17.0%)  11:30現在  東証1部 下落率2位

19日、コスモエネルギーホールディングス <5021> が600億円のユーロ円建ての新株予約権付き社債(転換社債=CB)を発行すると発表したことが売り材料視された。転換価格は3847円。発行済み株式総数に対する潜在株式数の比率は18.50%になる見込みで、将来的な株式価値の希薄化や株式需給の悪化を警戒する売りが向かった。調達資金は将来へ向けた投融資資金に充てる。

■ヤーマン <6630>  1,988円  -273 円 (-12.1%)  11:30現在  東証1部 下落率3位

ヤーマン<6630>が大幅反落となっている。19日の取引終了後、19年4月期の連結業績予想について、売上高を251億100万円から280億9300万円(前期比22.0%増)へ、営業利益を50億1500万円から64億4400万円(同19.7%増)へ、純利益を31億5000万円から40億1400万円(同18.1%増)へ上方修正し、営業減益予想から一転して増益予想としたが、市場予想にほぼ沿った水準であることから、材料出尽くし感から売られている。広告宣伝や社内体制の整備などへの積極的な投資を行う一方、海外部門や店販部門を中心に売り上げが想定以上に好調なことが売上高・利益を押し上げるとしている。

■日産自動車 <7201>  962円  -43.5 円 (-4.3%)  11:30現在

日産自動車<7201>が大幅安。東京地検特捜部が19日、同社会長のカルロス・ゴーン氏を金融商品取引法違反の容疑で逮捕したことを嫌気する売りが膨らんでいる。ゴーン会長は報酬を有価証券報告書に過少に記載した虚偽記載が疑われている。ゴーン氏は同社の会長と代表取締役を解任される見通し。この日は、カリスマ経営者の逮捕による、日産の経営へ不透明感が台頭したことが警戒され、株価には売りが膨らんだ。仏ルノー・日産と3社連合を組み、日産自が筆頭株主となっている三菱自動車<7211>も急落している。

■村田製作所 <6981>  15,730円  -550 円 (-3.4%)  11:30現在

村田製作所<6981>は500円を超える下げとなったほか、アルプス電気<6770>、TDK<6762>なども軟調。米アップルのサプライヤーリストに指定されている電子部品株が軒並み安となっている。アップルが今秋発売した新型iPhone全3モデルの発注を減らしたと報じられたことで、同社株は前日の米国株市場で4%近い下げをみせ、チャート的にも弱気相場入りの様相となった。これを受け、iPhone向けに部品を納入する日本の電子部品メーカーにも連想売りが波及している。

■ソフトウェア・サービス <3733>  8,740円  -260 円 (-2.9%)  11:30現在

ソフトウェア・サービス<3733>は続落となっている。19日の取引終了後、集計中の18年10月期単独業績について、売上高が200億円から175億7200万円(前の期比20.2%増)へ、営業利益が39億6000万円から36億300万円(同38.3%増)へ、純利益が27億6800万円から25億3100万円(同34.3%増)へ下振れて着地したようだと発表しており、これが嫌気されている。前期に見込んでいた案件にかかる受注高が減少したことに加え、翌期以降へ稼働を繰り越す案件が発生したことが響き、売上高が計画を下回ったことが要因としている。また、同時に発表した10月度の月次売上高は18億6700万円で、前年同月比4.7%増と2カ月連続で前年実績を上回った。

■エボラブルアジア <6191>  2,097円  -38 円 (-1.8%)  11:30現在

エボラブルアジア<6191>が反落している。19日の取引終了後に発表した10月度の取扱高が前年同月比2.2倍の97億1869万円になったとしたが、市場の反応は限定的のようだ。うち一般顧客向け取扱高は前年同月比4.1倍となったとしている。

■東京エレクトロン <8035>  14,720円  -200 円 (-1.3%)  11:30現在

東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、SUMCO<3436>などが軒並み安、半導体関連株の下げがきつい展開となっている。前日の米国株市場ではアップル株が大幅安となったほか、半導体関連株全般が大きく売り込まれ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3.9%安と急落した。英フィナンシャルタイムズが「中国当局が米マイクロン・テクノロジーなど世界の半導体メーカーによる反競争的行為の証拠を見つけた」と報じたことがリスクオフに拍車をかけた。これを受けて、東京市場でも半導体製造装置メーカーや半導体材料を手掛ける銘柄群に売り圧力が強い。

■ジャストプランニング <4287>  867円  +149 円 (+20.8%) 一時ストップ高   11:30現在

ジャストプランニング<4287>に買いが集中。同社は外食業界向けに店舗管理ソフトなどを提供しているが、19日取引終了後、キャッシュレスシステム「Putmenu」を展開する子会社プットメニューが、5省庁の後援で全国の観光自治体と観光促進を推進する「温泉総選挙」を運営するジャパンデザインと提携することを発表。20年3月末までに100観光地への「Putmenu」導入を目指す計画で、これを材料視する形で短期資金が集中した。

■KYCOM <9685>  723円  +100 円 (+16.1%) ストップ高   11:30現在

KYCOMホールディングス<9685>が連日のストップ高。投資マネーの集結で需給相場の様相を強めており、株価は今月に入り既に2倍以上に大化けした。あらゆるものをネットで接続するIoTや人工知能(AI)の普及加速を背景に企業のクラウド型投資が加速、同社の収益環境に追い風をもたらしている。システム開発は官公庁向けでも強さを発揮している。また同社はレンタカー事業も展開するが、足もと好調で売り上げに寄与している。レンタカー事業から派生させた走行データ分析なども新規事業に発展する可能性がある。株式需給面では信用買い残が枯れた状態で上値の軽さが意識されている。

●ストップ高銘柄

エスポア <3260>  600円  +100 円 (+20.0%) ストップ高   11:30現在

など、2銘柄

●ストップ安銘柄

なし

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