話題株ピックアップ【夕刊】(3):ジャストプラ、ダイヤHD、ナビタス
■エボラブルアジア <6191> 2,094円 -41 円 (-1.9%) 本日終値
エボラブルアジア<6191>が反落。19日の取引終了後に発表した10月度の取扱高が前年同月比2.2倍の97億1869万円になったとしたが、市場の反応は限定的のようだ。うち一般顧客向け取扱高は前年同月比4.1倍となったとしている。
■東京エレクトロン <8035> 14,645円 -275 円 (-1.8%) 本日終値
東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、SUMCO<3436>などが軒並み安。前日の米国株市場ではアップル株が大幅安となったほか、半導体関連株全般が大きく売り込まれ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3.9%安と急落した。英フィナンシャルタイムズが「中国当局が米マイクロン・テクノロジーなど世界の半導体メーカーによる反競争的行為の証拠を見つけた」と報じたことがリスクオフに拍車をかけた。これを受けて、東京市場でも半導体製造装置メーカーや半導体材料を手掛ける銘柄群に売り圧力が強い。
■ジャストプランニング <4287> 868円 +150 円 (+20.9%) ストップ高 本日終値
ジャストプランニング<4287>がストップ高。同社は外食業界向けに店舗管理ソフトなどを提供しているが、19日取引終了後、キャッシュレスシステム「Putmenu」を展開する子会社プットメニューが、5省庁の後援で全国の観光自治体と観光促進を推進する「温泉総選挙」を運営するジャパンデザインと提携することを発表。20年3月末までに100観光地への「Putmenu」導入を目指す計画で、これを材料視する形で短期資金が集中した。
■ダイヤHD <6699> 967円 +150 円 (+18.4%) ストップ高 本日終値
ダイヤモンドエレクトリックホールディングス<6699>がストップ高。19日の取引終了後、子会社のダイヤモンド電機が再建中の田淵電機<6624>が行う第三者割当増資を引き受け、田淵電機を孫会社化すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。ダイヤモンド電機は、田淵電機が実施する6382万9787株の第三者割当増資を1株47円で引き受ける。払込期間は19年1月25日。これにより、ダイヤモンド電機の議決権所有割合は66.90%になる予定だ。なお、田淵電機は調達資金約30億円を構造改革式や設備投資資金、運転資金などに当てる方針。
■ナビタス <6276> 650円 +100 円 (+18.2%) ストップ高 本日終値
ナビタス<6276>が続急騰、前日はストップ高で買い物を残す人気となったが、きょうもその余勢を駆って上昇、異彩を放った。ホットスタンプやパッド印刷機など特殊印刷機を製造する国内トップメーカー。独自のアルゴリズムを使った画像検査装置「ナビタスチェッカー」はカード業界やラベル業界からの引き合いが旺盛で会社側の想定を上回る売り上げに結びついており、同社では国内にとどまらずグローバル展開も視野に入れている。株価指標面でもPBRは依然として0.8倍台と割安感が強い。
■新報国製鉄 <5542> 1,220円 +182 円 (+17.5%) 本日終値
新報国製鉄<5542>が急騰。きょう付けの日本経済新聞朝刊で、「従業員一人ひとりの稼ぐ力が高まっている会社はどこか」が報じられており、同社がランキング首位となったことが好材料視されたようだ。記事によると、日本経済新聞社が売上高100億円以下の上場企業約1000社「NEXT1000」を対象に、従業員1人当たりの純利益が3年前と比べて増加した企業を調査したところ、同社の17年度は前年度に比べて12%増えたという。また、過去3年では2.4倍になったとしており “少人数で稼ぐ力”への関心が高まっている。
■KYCOM <9685> 723円 +100 円 (+16.1%) ストップ高 本日終値
KYCOMホールディングス<9685>が連日のストップ高。投資マネーの集結で需給相場の様相を強めており、株価は今月に入り既に2倍以上に大化けした。あらゆるものをネットで接続するIoTや人工知能(AI)の普及加速を背景に企業のクラウド型投資が加速、同社の収益環境に追い風をもたらしている。システム開発は官公庁向けでも強さを発揮している。また同社はレンタカー事業も展開するが、足もと好調で売り上げに寄与している。レンタカー事業から派生させた走行データ分析なども新規事業に発展する可能性がある。株式需給面では信用買い残が枯れた状態で上値の軽さが意識されている。
■ZOA <3375> 1,001円 +88 円 (+9.6%) 一時ストップ高 本日終値
19日、ZOA <3375> [JQ]が発行済み株式数(自社株を除く)の7.1%にあたる11万2000株(金額で1億0255万6000円)を上限に、20日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。
■アール・エス・シー <4664> 1,091円 +30 円 (+2.8%) 本日終値
アール・エス・シー<4664>が大幅続伸。前日にストップ高に買われたが、きょうも目先筋の利益確定売りを吸収して一段の上値を目指す異色人気となった。法人向けの警備事業や清掃など建物の総合管理サービスを展開するほか、人材派遣ビジネスにも手掛ける。19年3月期営業利益は期初予想を大幅増額し前期比43%増の1億3000万円を見込む。今年1月に警備業界トップのセコム<9735>と提携している。現在のところセコム絡みの案件は収益面に反映されていないが、今後は漸次提携効果が出てくることが予想され、中期成長力に期待が募っている。
■岡本硝子 <7746> 175円 +4 円 (+2.3%) 本日終値
岡本硝子<7746>は低位株の強みを生かし大幅続伸。戻り足で75日移動平均線との下方カイ離を縮小させている。同社は反射鏡など特殊加工硝子の製造を手掛けるが、足もとの業績は好調に推移している。19日取引終了後に中期経営計画の策定を発表、22年3月期に営業益9億円(19年3月期計画は2億8000万円)を目指しており、今期予想比3倍以上となる野心的な計画でこれを材料視する買いを誘導した。
●ストップ高銘柄
エスポア <3260> 600円 +100 円 (+20.0%) ストップ高 本日終値
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
テックポイント・インク <6697> 800円 -150 円 (-15.8%) ストップ安 本日終値
以上、1銘柄
株探ニュース