【↓】日経平均 大引け| 反落、米株安や円高でリスクオフの売り優勢 (11月20日)

市況
2018年11月20日 16時50分

日経平均株価

始値  21582.69

高値  21687.12(10:58)

安値  21526.95(09:05)

大引け 21583.12(前日比 -238.04 、 -1.09% )

売買高  14億3070万株 (東証1部概算)

売買代金 2兆3369億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

1.日経平均は反落、米株安や為替の円高を背景にリスクオフの流れに

2.米アップル株安受けて電子部品株や半導体関連株に逆風、売り圧力強い

3.米中貿易摩擦への懸念くすぶるなか、中国や香港株安が地合い悪を助長

4.前場下げ渋るも後場は先物を絡め一段安に、大引けは寄り値近辺で着地

5.ゴーン容疑者の逮捕受け、日産自は売買代金トップで大幅安に売られる

■東京市場概況

前日の米国市場では、NYダウは395ドル安と3日ぶりに大幅反落した。米中貿易摩擦への懸念が再燃したほか、アップルなど主力ハイテク株が売られ指数を押し下げた。

東京市場では終始売り優勢、日経平均株価は一時300円近い下げをみせた。その後下げ渋ったが後場売り直され、結局寄り付きと同水準の安値圏で着地した。

20日の東京市場は、再びリスクオフの波にさらされた。前日の米国株市場ではアップル株の急落などが足を引っ張りNYダウが一時500ドル超の下げとなり、これを引き継ぐ形でハイテク株などに売りがかさんだ。APECでは米中対立の影響で首脳宣言が初めて見送られたこともあって、米中貿易摩擦問題が引き続き買い手控え要因となっている。取引時間中は1ドル=112円台半ばまで進んだ円高や中国・上海株や香港株をはじめアジア株が安く、これも投資家心理を冷やした。日経平均は朝方に下値に大きく突っ込んだ後は前引けにかけ戻り足をみせたが、後場は先物を絡め売り直された。電機セクターが安いほか、原油関連も売り込まれた。下値では買い向かう動きも見られ東証1部の売買代金は前日の水準を上回った。

個別では、日産自動車<7201>が売買代金トップで株価は大幅安。任天堂<7974>、ソフトバンクグループ<9984>も大きく下げた。村田製作所<6981>、ファナック<6954>も軟調。コスモエネルギーホールディングス<5021>が値下がり率トップ、長谷川香料<4958>、ヤーマン<6630>も急落した。GMOインターネット<9449>、アウトソーシング<2427>も安い。TOKYO BASE<3415>、インフォマート<2492>も安い。

半面、トヨタ自動車<7203>がしっかり、NTT<9432>も頑強。東京電力ホールディングス<9501>も買い優勢だった。メディカル・データ・ビジョン<3902>、不二製油グループ本社<2607>が値を飛ばし、ヤマシンフィルタ<6240>も大幅高。トリドールホールディングス<3397>、関西ペイント<4613>も物色人気を集めた。リソー教育<4714>、グレイステクノロジー<6541>なども水準を切り上げた。

日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はユニファミマ <8028> 、トヨタ <7203> 、JR東海 <9022> 、KDDI <9433> 、洋缶HD <5901> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約17円。

一方、マイナス寄与の上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、リクルート <6098> 、ファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、東エレク <8035> 。押し下げ効果は約112円。

東証33業種のうち上昇は11業種。上昇率の上位5業種は(1)陸運業、(2)電気・ガス業、(3)卸売業、(4)ゴム製品、(5)倉庫運輸関連。一方、下落率の上位5業種は(1)その他製品、(2)石油石炭製品、(3)鉱業、(4)サービス業、(5)電気機器。

■個別材料株

△グリコ <2206>

来年3月出荷分からアイスクリーム製品を値上げ。

△不二製油G <2607>

米チョコレート会社を完全子会社化へ。

△ZOA <3375> [JQ]

7.1%を上限に自社株買いを実施。

△報国鉄 <5542> [JQ]

「『従業員一人ひとりの稼ぐ力が高まっている会社』で首位」との報道。

△アドベンチャ <6030> [東証M]

ベトジェット社とAPI連携および代理店契約締結。

△豊田織 <6201>

豪州でFCフォークリフトの実証実験へ。

△ダイヤHD <6699> [東証2]

ダイヤモンド電機が田淵電 <6624> の第三者割当増資を引き受け。

△岡本硝子 <7746> [JQ]

22年3月期営業利益が今期予想比3倍強の強気の中期計画評価。

△青山財産 <8929> [東証2]

今期経常を12%上方修正。

△東電HD <9501>

「1月も電気料金値上げ」との報道。

▼長谷川香料 <4958>

最大960万株の株式売り出しを実施。

▼コスモHD <5021>

600億円の海外CBを発行。

東証1部の値上がり率上位10傑は(1)シンニッタン <6319> 、(2)MDV <3902> 、(3)不二製油G <2607> 、(4)帝繊維 <3302> 、(5)ハリマ化成G <4410> 、(6)四国化 <4099> 、(7)ヤマシン―F <6240> 、(8)CRE <3458> 、(9)トリドール <3397> 、(10)元気寿司 <9828>

値下がり率上位10傑は(1)コスモHD <5021> 、(2)長谷川香料 <4958> 、(3)ヤーマン <6630> 、(4)BEENOS <3328> 、(5)Jディスプレ <6740> 、(6)メガチップス <6875> 、(7)ランド <8918> 、(8)エスクロAJ <6093> 、(9)GMO <9449> 、(10)アウトソシン <2427>

【大引け】

日経平均は前日比238.04円(1.09%)安の2万1583.12円。TOPIXは前日比11.94(0.73%)安の1625.67。出来高は概算で14億3070万株。東証1部の値上がり銘柄数は734、値下がり銘柄数は1294となった。日経ジャスダック平均は3517.78円(7.54円安)。

[2018年11月20日]

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