20日の中国本土市場概況:上海総合2.1%安で4日ぶり反落、消費セクターに売り

市況
2018年11月20日 16時56分

20日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比57.66ポイント(2.13%)安の2645.85ポイントと4日ぶりに反落した。上海A株指数も下落し、60.38ポイント(2.13%)安の2770.67ポイントで取引を終えている。

国内経済動向の不透明感が改めて意識される流れ。中国銀行保険監督管理委員会による19日の報告によれば、国内商業銀行の不良債権残高は9月末時点で2兆322億人民元(約33兆円)と2兆人民元の大台を突破し、不良債権の比率は3四半期連続で悪化した。また、中国EC大手の京東商城(JD/NASDAQ)は19日、7~9月期決算を報告し、前四半期比の増収率低下を明らかにしている。先週14日公表された10月の中国小売売上高が大幅に下振れたこともあり、国内消費の冷え込みが警戒された。

業種別では、消費関連が安い。業界大手の青島ビール(600600/SH)が4.1%、化粧品メーカーの上海家化聯合(600315/SH)が3.6%、メンズウエア販売チェーンの海瀾之家(600398/SH)が3.3%、小売大手の豫園商城(600655/SH)が3.1%ずつ下落した。金融株も軒並み売られる。成都銀行(600036/SH)が3.4%安、中国平安保険(601318/SH)が2.5%安、中信証券(600030/SH)が3.9%安で引けた。自動車株、インフラ関連株、運輸株、資源・素材株、ハイテク株、不動産株などもさえない。

外貨建てB株の相場も値下がり。上海B株指数が5.90ポイント(2.05%)安の281.79ポイント、深センB株指数が18.80ポイント(2.07%)安の889.93ポイントで終了した。

【亜州IR】

《FA》

提供:フィスコ

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