明日の株式相場見通し=3連休前に持ち高調整の売り、押し目買い意欲健在で下落幅は限定的
あす(22日)の東京株式市場は、23日の勤労感謝の日からの3連休を前にした週末とあって、持ち高調整の売りが想定され、日経平均は軟調な推移となりそうだ。ただ、きょうの下落幅を縮小して終値でフシ目の2万1500円台を回復した堅調さを考慮すると、押し目買い意欲は健在で、下落幅は限定的となりそうだ。
市場関係者からは「きょうの東京株式市場は、前日の米株式市場でNYダウ平均株価が500ドルを超える大幅安となったことや、原油価格下落が世界景気の減速傾向を意識させたことから、日経平均は寄り付き直後には前日比339円安まで急落してスタートした。しかし、その後は東京エレクトロン<8035>などの半導体関連銘柄に買い戻しが入り、全体相場はジリジリと下落幅を縮小した。外国為替市場で円安・ドル高が進行したことや、中国・上海総合指数が比較的堅調な推移となったことも、日本株下げ渋りの支援要因となったようだ」との見方が出ていた。
21日の東京株式市場は、前日の米株急落などを受けリスク回避の売りにさらされ大幅安で始まったものの、朝方の売り一巡後は一貫して下げ渋る展開となった。大引けの日経平均株価終値は、前日比75円58銭安の2万1507円54銭と続落した。
日程面では、11月の月例経済報告、10月の消費者物価指数、9月の毎月勤労統計調査確報値に注目。海外では、感謝祭の祝日による米株式市場の休場が焦点となる。(冨田康夫)
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)