21日の米国市場ダイジェスト:NYダウは0.95ドル安、感謝祭の祝日を控えて閑散取引

市況
2018年11月22日 7時41分

■NY株式:NYダウは0.95ドル安、感謝祭の祝日を控えて閑散取引

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は0.95ドル安の24464.69、ナスダックは63.43ポイント高の6972.25で取引を終了した。ダウ平均やS&P500指数が年初来でマイナスとなる水準まで売り込まれたことから、買い戻しの動きが先行。原油価格が反発したことも支援材料となったほか、下落の目立ったハイテクセクターを中心に幅広く買いが広がった。しかし、感謝祭の祝日を控えて閑散取引で上値も限られており、ダウ平均は引けにかけて小幅下落に転じた。セクター別では、耐久消費財・アパレルやエネルギーが上昇する一方で、公益事業や食品・飲料・タバコが下落。

SNSのフェイスブック(FB)はザッカーバーグCEOが、メディアのインタビューで会長職を辞任する意向はなく、サンドバーグCOOへの信頼も表明し上昇。スニーカー小売のフットロッカー(FL)や、CADソフトウェアのオートデスク(ADSK)は好決算を発表して上昇。農業機械のディア(DE)も増収増益となる決算を発表して堅調推移となった。

明日22日は感謝祭で米国株式相場は休場、翌23日も午後1時までの短縮取引となる。

Horiko Capital Management LLC

■NY為替:ドル・円は112円86銭から113円12銭で推移

21日のニューヨーク外為市場でドル・円は、112円86銭から113円12銭で推移し、113円07銭で引けた。米国株が反発し(NYダウはほぼ横ばいだったが)、原油価格も戻したことで、リスク回避ムードが後退し、ドル買い、円売りが優勢気味となった。

ユーロ・ドルは1.1381ドルから1.1425ドルで推移し、1.1385ドルで引けた。欧州委員会がイタリアの予算案を違反と判断したが、話し合い余地への期待がみられ、ユーロは底堅い展開になった。ユーロ・円は128円70銭から129円07銭で推移した。ポンド・ドルは1.2764ドルから1.2818ドルで推移。英首相と欧州委員長の会談をにらみポンド売り気味になった。ドル・スイスフランは0.9928フランから0.9959フランで推移した。

■NY原油:反発で54.63ドル、在庫増も株高で需要懸念後退し買い勝る

NY原油先物は反発(NYMEX原油1月限終値:54.63↑1.20)。53.97ドルを安値に55.86ドルまで上昇した。前日のNY通常取引終了後に発表された全米石油協会(API)の週間統計で、国内全体の原油在庫が減少したことを材料に買い戻しが先行。一方、本日発表の米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)では、原油在庫が予想を上回る増加となり、一時売りが強まった。しかし、欧州株、米国株の反発を好感して需要縮小懸念の後退による買いが盛り返し、その後は買い戻しが一段と進んだ。

■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 27.27ドル -0.11ドル(-0.40%)

モルガン・スタンレー(MS) 43.73ドル +0.63ドル(+1.46%)

ゴールドマン・サックス(GS)192.60ドル +1.26ドル(+0.66%)

インテル(INTC) 47.03ドル -0.36ドル(-0.76%)

アップル(AAPL) 176.78ドル -0.20ドル(-0.11%)

アルファベット(GOOG) 1037.61ドル +11.85ドル(+1.16%)

フェイスブック(FB) 134.82ドル +2.39ドル(+1.80%)

キャタピラー(CAT) 123.87ドル +1.60ドル(+1.31%)

アルコア(AA) 32.80ドル +0.12ドル(+0.37%)

ウォルマート(WMT) 94.17ドル +0.01ドル(+0.01%)

スプリント(S) 6.14ドル +0.06ドル(+0.99%)

《SF》

提供:フィスコ

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