話題株ピックアップ【夕刊】(1):カカクコム、アンリツ、コーセー

注目
2018年11月22日 15時11分

■ベネフィット・ワン <2412>  3,020円  +359 円 (+13.5%)  本日終値

21日、東証がベネフィット・ワン <2412> [東証2]を28日付で市場1部に指定すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■インフォコム <4348>  4,450円  +255 円 (+6.1%)  本日終値

21日、東証がインフォコム <4348> [JQ]を28日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料視された。発表を受け、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■カカクコム <2371>  2,078円  +114 円 (+5.8%)  本日終値

21日、カカクコム <2371> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.86%にあたる180万株(金額で30億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月22日から12月20日まで。

■アンリツ <6754>  1,822円  +95 円 (+5.5%)  本日終値

アンリツ<6754>が続伸。次世代高速通信規格である「5G」関連投資が国内でも本格化する動きにあり、5G向け通信計測器で高い商品競争力を持つ同社の収益機会が膨らんでいる。電子商取引分野でも5Gによるイノベーションが起こっており、9月にオークションアプリで通販ライブ動画「ライブコマース」の試行を開始したヤフー<4689>に続き、米アマゾン・ドット・コムも日本でのeコマース事業で、これを試験的に導入する方向にあることが伝わっている。スマートフォン利用者への「ライブコマース」普及で5Gの商用化は重要なカギを握っており、ネット消費関連企業だけでなく、ハード面でインフラ整備特需を享受する銘柄の活躍が改めて意識されている。そのなか、同社の19年3月期営業利益は前期比43%増の70億円が見込まれているが、5G向け計測器の収益貢献が高まる20年3月期も利益高成長トレンドに変化はないとの見方が強い。

■日本工営 <1954>  2,554円  +132 円 (+5.5%)  本日終値

日本工営<1954>が後場一段高。同社はきょう、NEC<6701>およびNECエナジーソリューションズが主導する英国の蓄電池事業2件に、受変電設備や据付他建設工事を担うEPCコントラクターとして参画すると発表。このプロジェクト2件は、英国最大の送電事業者ナショナルグリッド社へ周波数調整サービス、容量市場へのサービスを提供するもの。NECエナジーソリューションズが大型蓄電システムを供給し、日工営は蓄電システム周辺の電気設備の全体設計、エンジニアリング、機器調達、電気工事、土木工事、および現地施工管理を行う。

■コーセー <4922>  18,610円  +800 円 (+4.5%)  本日終値

コーセー<4922>、資生堂<4911>、ファンケル<4921>、ポーラ・オルビスホールディングス<4927>など化粧品株が軒並み上昇。10月の訪日外客数は小幅ながら2カ月ぶりに前年同月比プラスに転換したことで、中国向け売上依存比率の高い化粧品セクターは収益に対する不安心理が後退した。また、来年10月の消費税引き上げに伴う増税対策として、政府は購入額に一定額を上乗せして買い物ができるプレミアム商品券を打ち出す方針が伝わっており、これも高額商品を揃える化粧品会社にとって追い風材料となっている。

■ソラスト <6197>  1,331円  +55 円 (+4.3%)  本日終値

ソラスト<6197>が3日ぶりに反発。同社は21日取引終了後に、10月の介護サービス利用状況を発表。訪問介護利用者数は7097人(前年同月比7.2%増)、デイサービス利用者数は7944人(同51.8%増)と、いずれも堅調な伸びをみせていることが買い手掛かりとなったようだ。なお、施設系サービスの入居率は、グループホームが97.7%(前年同月は97.3%)、有料老人ホームが93.6%(同99.2%)、サービス付き高齢者向け住宅が96.1%(同94.0%)となっている。

■サンバイオ <4592>  7,900円  +300 円 (+4.0%)  本日終値

サンバイオ<4592>が一時8000円台に再浮上する場面があった。19日につけた高値8080円を払拭すれば、最高値街道復帰となる。11月に入ってから時価総額を既に2倍以上に拡大させている。これは同社が傾注する神経細胞再生薬「SB623」の臨床試験に注目が高まるなか、外傷性脳損傷を対象とした日米フェーズ2試験で、主要評価項目達成の解析結果を得たと発表したことが株価急騰の原動力となった。SB623は脳疾患による身体麻痺を治療する他家由来の再生細胞薬で脳内の神経組織に投与して自然な再生機能を誘発し、運動機能を回復させる効用が期待されている。具体的にはSB623を投与することでバイオブリッジが形成され、患者の神経幹細胞が損傷部位まで到達することを可能とする。外傷性脳損傷を対象としたものについては、早期承認制度を利用して20年1月期中の国内での承認申請を目指す。一方、SB623の市場として本来主力となるのは慢性期脳梗塞を対象としたものだが、これについては来年度前半に米国フェーズ2b試験の結果を開示する見込み。近い将来、市場規模の大きい米国での上市を果たせば同社の業績は大きく変貌する可能性が高いが、これは早ければ23年1月期にも実現する公算がある。

■イー・ギャランティ <8771>  1,087円  +38 円 (+3.6%)  本日終値

イー・ギャランティ<8771>が3日ぶりに反発。伊藤忠商事<8001>はきょう、イー・ギャランティと共同で中国向け輸出債権保証の新サービスを開始すると発表。これが買い手掛かりとなったようだ。このサービスは、日本から中国に輸出する商品の販売代金にかかる信用リスクをイー・ギャランティが引き受け、伊藤忠の保険仲介会社を通じて、中国の大手保証会社の中合中小企業融資担保が再保証を行う仕組みとなっている。

■UTグループ <2146>  2,264円  +52 円 (+2.4%)  本日終値

UTグループ<2146>が反発。岩井コスモ証券は21日、同社株の投資判断の「A」を継続した。目標株価は3500円(従来4500円)とした。同社は製造業の生産ラインへの人材派遣サービスを提供する大手。第2四半期(4~9月)の連結営業利益は前年同期比44%増の31億2600万円と大幅増益となった。自動車関連分野での人材派遣の活用が本格化し始めている。19年3月通期の同利益は前期比35%増の70億円、20年3月期は95億円と連続最高益を見込む。半導体関連の人材派遣も来年年初からは需要が増加するとみており、同社の成長期待も回復すると予想している。

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