話題株ピックアップ【夕刊】(3):アクトコール、アプリックス、グロバルLM
■アクトコール <6064> 548円 +80 円 (+17.1%) ストップ高 本日終値
アクトコール<6064>に買い人気集中。同社は賃貸マンションの水回りなど住生活トラブルに対応する生活サービス事業を展開している。21日取引終了後、光通信<9435>と資本業務提携することを発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。光通信が同社株192万株(議決権ベースで25.0%)を取得し、筆頭株主となる。業務面では販路拡大による住生活関連サービスの提供加速などの事業シナジーを見込んでおり、中期的な収益成長に対する期待が膨らんだ。
■アプリックス <3727> 207円 +29 円 (+16.3%) 本日終値
アプリックス<3727>が急伸。同社は21日、自社で開発・製造・販売しているBluetooth Low Energyモジュールの累積出荷台数が50万台を突破したと発表。前日まで9日続落していたこともあり、買いが先行した。同社製のBluetooth Low Energyモジュールは、これまで空気清浄機やアロマディフューザー、ペット用品などのさまざまな製品や、手軽にビーコンを使ったサービスが開始できるロケーションビーコン「My Beaconシリーズ」に搭載。16年7月に30万台を突破し、17年6月には42万台を超えるなど、順調に出荷台数を伸ばしてきた。
■グロバルLM <3486> 1,096円 +150 円 (+15.9%) ストップ高 本日終値
グローバル・リンク・マネジメント <3486> [東証M]がストップ高。21日大引け後、東証が同社を12月13日付で市場1部に市場変更すると発表。これを受けて、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。同日、同社が株主優待制度を新設すると発表したことも買い材料視された。毎年12月末時点で100株以上を保有する株主を対象に、株主限定の物件リリースパーティーへの無料招待券を贈呈する。物件を購入した場合は特別優待価格で販売を行う。そのほか、上場市場変更記念優待として、18年12月末時点で100株以上を保有する株主に対し、一律5000円分のクオカードを贈呈することも明らかにしている。
■津田駒工業 <6217> 2,068円 +127 円 (+6.5%) 本日終値 東証1部 上昇率6位
津田駒工業 <6217> が急伸。21日大引け後に配当修正を発表。従来未定としていた18年11月期の期末一括配当を15円実施し、10期ぶりに復配する方針としたことが買い材料視された。足もとの好調な業績を踏まえ、株主への利益還元を再開する。今期の最終利益は前期比4.6倍の8.5億円と7期ぶりの高水準に回復する見通しだ。中国で強力な環境規制が継続するなか、主力のジェットルームの受注が好調なうえ、自動車関連などの設備投資需要の拡大を背景に工作機械も伸びている。
■ホロン <7748> 1,848円 +112 円 (+6.5%) 本日終値
電子ビームを用いた微小寸法測定・検査装置を手掛けるホロン<7748>が大幅続伸。同社は6日、19年3月期通期の単体業績予想の上方修正を発表した。売上高を16億7100万円から27億200万円(前期比2.1倍)へ、経常利益を3億7700万円から6億7800万円(同5.6倍)へそれぞれ増額し、16期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。 商品名「ZX(ジーテン)」の半導体マスク検査用装置が急成長をみせている。半導体の微細化が進んだことで線幅を測定するのに従来の光学式の測定装置では不可能となり、電子ビームを使った測定装置に置き換えが進んでいる。この商品は大型、かつ高額(顧客の仕様にもよるが1台数億円程度)で、過去の売り上げ規模が年間十数億円であった同社にとって、1台売れるだけでも売上高・利益ともに飛躍的に拡大する可能性がある。株価は好業績を評価して11月以降上昇傾向にあるものの、PERは12倍台と依然として割安水準にあり、先高期待感が継続している。
■SKIYAKI <3995> 595円 +35 円 (+6.3%) 一時ストップ高 本日終値
ファンクラブサービスを展開するSKIYAKI <3995> [東証M]が一時ストップ高。21日大引け後、Jリーグチームのファンサイトを運営するSEA Globalの株式を取得し子会社化すると発表しており、これを好感する買いが向かった。SEA GlobalはJリーグクラブなどのプロスポーツクラブのファンサイトを運営し、スポーツを軸に事業展開をしている企業。今回の株式取得により、同社は得意分野のエンターテイメント業界に加え、スポーツ業界に対してもbitfan事業の展開を加速していく方針だ。
■駅探 <3646> 1,300円 +71 円 (+5.8%) 本日終値
駅探<3646>が4連騰、急勾配の5日移動平均線をサポートラインに連日陽線で上値指向を強めている。きょうまでの直近12営業日で安い日は2日しかなく、サイコロジカルラインは10勝2敗(83.3%)と高水準だ。前期買収した法人向け旅費管理システム会社のビジネストラベルジャパンが収益に貢献しており、来期業績はフル寄与が見込まれ、成長トレンドが継続する見通し。また、8月にIoTや人工知能(AI)技術に定評のある東芝デジタルソリューションズ(川崎市)とAI技術を活用した業務系ソリューションサービスの共同開発に踏み込んでいる。これを足場に同社は法人向け業務効率化ソリューションサー ビスのラインナップ強化や法人顧客基盤の拡充に努める方針にあり、業容拡大効果が期待されている。株価は7月19日に1708円の年初来高値をつけその後急速に調整したものの、1300円台から上に滞留出来高がほとんどなく、株式需給面で真空地帯への再突入が目前となっている。
■インプレス <9479> 165円 +8 円 (+5.1%) 本日終値
21日、インプレスホールディングス <9479> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.20%にあたる40万株(金額で6600万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月22日から19年1月31日まで。
■NTTDイン <3850> 2,427円 +82 円 (+3.5%) 本日終値
エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート <3850> [東証2]が続伸。21日大引け後、東京急行電鉄の電気設備保全システムの基盤に、同社の業務改善プラットフォーム「intra-mart Accel Platform」とクラウドサービス「Accel-Mart」が採用されたと発表したことを好感する買いが向かった。東京急行電鉄では電気設備保全業務を手作業中心に行っており、単純作業に業務時間が割かれていることや管理表の更新管理が人間の注意力に依存していることが問題視されていた。今回のシステム導入により、業務時間の削減や点検データのデジタル化による体系的なデータ管理の実現を目指すという。
■豆蔵ホールディングス <3756> 977円 +26 円 (+2.7%) 本日終値
21日、豆蔵ホールディングス <3756> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.71%にあたる53万株(金額で5億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料視された。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月26日から19年5月31日まで。
●ストップ高銘柄
ジェネレーションパス <3195> 941円 +150 円 (+19.0%) ストップ高 本日終値
省電舎ホールディングス <1711> 530円 +80 円 (+17.8%) ストップ高 本日終値
サンユウ <5697> 578円 +80 円 (+16.1%) ストップ高 本日終値
KYCOM <9685> 772円 +100 円 (+14.9%) ストップ高 本日終値
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース