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2018年12月1日 10時00分
市況

富田隆弥の【CHART CLUB】 「深追いは避け、回転商いの12月」

◆冷え込むようになってきたが、もう12月なのだから当然といえば当然。11月までの穏やかな陽気が異常だったのだ。さて、株式市場はようやく戻り歩調を強めてきた。こちらは10月、11月の下げが異常だった…とは言えない。異常と言うならリーマンショック後に10年間も続いた超過剰流動性の方だろう。その反動はそう簡単には終わるとは思えない。

日経平均株価は11月21日の2万1243円を下値に切り返し、29日現在、5日続伸で高値2万2437円をつけ、25日移動平均線(2万1838円)をクリアした。NYダウも28日に617ドルの大幅高(終値2万5366ドル)を演じ、デッドクロスする25日と200日の両移動平均線をクリアした。こうなると日経平均は21日安値を、NYダウは23日安値(2万4268ドル)を二番底として、アノマリー通りに年末商戦を経て「12月上旬高値」に向けて動きだしたと言える。

◆10月、11月と厳しい地合いが続いただけに市場には売り(ショート)が溜まっており、直近の上昇はその買い戻し(ショートカバー)が原動力になっていることは否めず、もう一段の上値追いがあってもおかしくない。もちろん、短期急騰に伴うスピード調整は挟むだろうし、12月1日に予定される米中首脳会談の行方がカギを握ることになろうが、12月に上値追いとなれば売り方の買い戻しは大方一巡するだろう。

◆日本では12月19日のソフトバンク <9434> の上場に絡む売出価格決定(12月10日)や申し込み(12月11日~14日)があり、市場関係者は地合い作りに尽力することだろう。株価が上昇すると「師走相場だ」「クリスマスラリーだ」と強気観測も台頭してこよう。だが、そういう雰囲気になった時、「注意信号」が灯ることになる。

◆頭に入れておきたいのは10月、11月の下げが“異常”ではなく、起こるべくして起きた下落だったということ。トランプ相場の2年間、リーマン後の10年間、未曾有の過剰流動性を背景に世界はマネーゲームに没頭し、なかでもマネーバブルの様相を強めた米国株だが、その基調に亀裂を入れたのだから、その後の上昇は「アヤ戻し」で終わる可能性がある。

◆日経平均の日足をみると、2万2400~2万2800円には75日移動平均線や一目均衡表の「雲」(2万2807~2万3149円)などが控える。10月下落相場の半値戻しは2万2709円。つまり、2万2400円から上にはいくつもの“節”が待ち構えており、一本調子の上昇は想定しづらくなる。12月は上値追いも見込めるが、調整を入れたときにはスピード調整で済むのか、それとも下げに転ずるのかを見極める必要が出てこよう。個別株は深追いすることなく、小まめに利食いを入れるなど回転商いを心掛けたい。

(11月29日 記、毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

株探ニュース

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